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羽田新ルート|都議会「20年第3回定例会」質疑応答

都議会の「20年第3回定例会」本会議の代表質問(9月29日)で大山とも子議員(共産党)から、羽田新ルートに係る質疑応答があった。

録画映像をもとに、全文テキスト化(約1千200文字)しておいた。

※時間のない方は「質疑応答のポイント」と「雑感」をお読みいただければと。


質疑応答のポイント

大山とも子議員(共産)

大山とも子議員(共産)
大山とも子議員(日本共産党、都議6期、白梅学園短大卒、元保育園保育士、64歳)

問1:騒音被害についてどう認識?

羽田新ルートの運用が開始され、騒音の測定結果が明らかになりました。新宿区立落合第二小学校では、国の想定を上回っています

住民からは「自宅で仕事をしているが、うるさくて仕事にならない」「2重窓にしたら、100万円かかった」などの声が出ています。


我が党の品川区議団が実施した区民アンケートには3千通を超える回答があり、「テレビの音が聞こえない」「テレワークに集中できない」「ストレスになる」などの声が多く寄せられています。

知事は住民の暮らしや仕事、健康に実際に被害をもたらしている新ルートによる騒音被害についてどう認識していますか

問2:検討会が6月に設置、固定化回避は名ばかり

地域住民や地元区の要望を受ける形で羽田新経路の固定化回避という名称の検討会が6月に設置されました。

しかし、固定化回避は名ばかりで、実際は都心上空の低空飛行が大前提とされています。都はその事実を認識していますか

問3:新ルート撤回を国に求めるべき

住民や地元区の不安に真剣に答えるなら新ルートは撤回するしかありません。新ルート撤回を国に求めるべきです。知事の答弁を求めます。 

都市整備局長

上野雄一 都市整備局長
上野雄一 都市整備局長(千葉大院卒、86年入都 )

3点のご質問にお答えをいたします。まず、羽田空港の新飛行経路における騒音についてでございます。

答1:騒音対策の着実な実施を求めてまいります

運用開始後、騒音や撤回、改善要求などにつきまして、都にも意見が寄せられております。

国は騒音影響の軽減策といたしまして、飛行高度の引き上げや低騒音機の導入促進を図るための着陸料の見直しなどを図ってきております。

都と致しましては引き続き国に対し、騒音対策の着実な実施を求めてまいります

答2:国において適切に検討が進められる

次に、羽田新経路に関する検討会についてでございます。

国は地元区の意見等を踏まえ、本年6月に羽田新経路の固定化回避に係る技術的な方策について検討する会を設置いたしました。

本検討会におきましては、最近の航空管制や航空機の技術革新の進展を踏まえ、現在の滑走路の使い方を前提とした上で、騒音軽減等の観点から見直しが可能な方策がないかにつきまして、技術的観点から検討を行うこととしております。

都と致しましては、国において適切に検討が進められるものと受け止めております

答3:丁寧な情報提供や騒音・安全対策の着実な実施を求めてまいります

最後に、羽田空港の新飛行経路についてでございます。

東京が活力を持って将来の発展を続けていくためには国内外に豊富なネットワークを有する羽田空港の機能強化を図ることが不可欠でございます。

新飛行経路の導入にあたり、都は国に対して丁寧な情報提供や騒音影響の軽減、安全管理の徹底を求めてまいりました。それを踏まえて国は住民説明会の実施や低騒音機の導入促進、落下物防止対策の義務づけなど、様々な対策を実施して、運用開始致しました。


運用開始後、国はさらに新飛行経路下における航空機騒音の測定結果の公表等を行っております。

都と致しましては、引き続き国に対し、都民の理解がさらに深まるよう、丁寧な情報提供や騒音・安全対策の着実な実施を求めてまいります

雑感

今回もプロレス…

前回の定例会でも里吉ゆみ議員(共産)から「新飛行ルートは容認できないと表明すべき」との訴えに対して、「丁寧な情報提供」を繰り返す小池都知事と東京都技監

今回もまた、プレイ―ヤーは変われど、「新ルート撤回を国に求めるべき」と迫る大山議員に対して、都市整備局長は前任者と同様、「着実な実施を求めてまいります」を繰り返す。

これはもう、毎回、結果が見えているという意味では、共産党議員と東京都との間で繰り広げられるのはプロレスのような質疑応答である

そもそも事前に公開されている「質問項目」では、大山議員が羽田新ルートを取り上げているのかさえ分からない。

1 新型コロナ感染症対策について
2 都民施策について
3 知事の基本姿勢について

録画映像の冒頭を視聴して初めて、質問17項目の最後から2番目に「羽田新ルートについて」があることに気づかされる(次図)。

羽田新ルート問題は、共産党都議団にとってこの程度の扱いなのか。これでは「都議会だより」の肥やしにしかならないのではないか。

質問17項目

自分ファーストな議員8名
とはいったものの、共産党都議団の皆さんは気を悪くしないでいただきたい。まだ、羽田新ルート問題を取り上げただけ良としたい。今回の質問に立った都議19名(代表質問5名、一般質問14名)のうち、羽田新ルートに係る質問をしたのは大山議員(共産)ただ1人なのだから。

 

第3回定例会では、都民ファーストは8名(質問時間142分)も登壇しながら(次図)、誰も羽田新ルートを取り上げていない。完全に自分ファーストな議員集団となっている。

代表・一般質問に係る持ち時間比較 (都議会20年第3回定例会)
※東京みらいの1名は、昨年1月に都ファを離党した斉藤れいな議員

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