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住宅着工統計(20年8月)|都内分譲マンション▲16.5%減

国土交通省は9月30日、「住宅着工統計(令和2年8月分)」を公表。

全国の新設住宅着工戸数は「14か月連続の減少」だが、都内の分譲マンションほぼ例年並み。新型コロナの影響が顕著に出ているというわけでもなさそうだ。

ざっくり言うと


20年8月の住宅着工動向について、次のように記されている。

新設住宅着工戸数は69,101戸

  • 前年同月比9.1%減、14か月連続の減少

分譲住宅は118,933戸
(前年同月比15.9%減、10か月連続の減少

  • マンションは 9,377戸(同7.7%減、3か月連続の減少

これだけでは、よく分からないので、いつものようにマンション関連のデータを中心に可視化してみよう

【全国分譲マンション】前年同月比▲7.7%減

8月は前年同月比▲7.7%減。

「3か月連続の減少」であることが確認できる(次図)。

分譲マンション前年同月比の増減の推移(全国)

【首都圏分譲マンション】前年同月比16.3%減

三大都市圏別の分譲マンション着工戸数の推移を次図に示す。

分譲マンション着工戸数の推移 (三大都市圏別)
※黒色破線は、多項式(5次)の近似曲線。以下同じ。

上図は季節変動があるので分かりにくい。そこで首都圏について、前年同月比の増減を可視化したのが次のグラフ。このグラフであれば、季節変動の影響を排除できる。

首都圏では、前年同月比16.3%減

分譲マンション着工戸 数前年同月比の増減 (首都圏)

【都内の分譲マンション】前年同月比▲16.5%減

1都3県の分譲マンション着工戸数の推移を次図に示す。

分譲マンション着工戸数の推移(首都圏)


上図も季節変動があるので分かりにくい。次のグラフであれば、季節変動の影響を排除できる。

都内の着工戸数は前年同月比▲16.5%減

分譲マンション着工戸数 前年同月比の増減 (東京都)


各年8月の変化を可視化したのが次のグラフ。

ほぼ例年並みといっていいのではないか。新型コロナの影響が顕著に出ているというわけでもなさそうだ。

分譲マンション着工戸数の推移(東京都)
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