昨年12月22日の[「しんぶん赤旗」に続き、本日朝日新聞も新ルートで導入される急角度(3.45度)での着陸について、政府が米軍と合意した上で導入を決めていたことを報じた。
急角度導入に米軍の合意(朝日新聞)
朝日新聞は3月30日、新ルートで導入される急角度(3.45度)での着陸について、政府が米軍と合意した上で導入を決めていたことが政府関係者への取材でわかったと報じた。
急角度導入に米軍の合意
羽田新ルート下の空域利用想定東京都心の低空を通る羽田空港の新ルートで導入される急角度(3.45度)での着陸について、政府が米軍と合意した上で導入を決めていたことが政府関係者への取材でわかった。
政府は急角度で着陸する目的を騒音対策としているが、米軍の意向を踏まえた点については説明していない。(中略)
米軍側には新ルートの運用時間帯(午後3~7時)もなるべく空域を訓練などで活用したい意向がある。高高度から急角度で着陸することで、その下の空域を使いやすくなった。米軍側への「配慮」の側面もあるとみられるが、政府関係者は「騒音対策として以前から検討していたもので、米軍の意向だけで決めたものではない」としている。(以下略)
(朝日新聞 3月30日)
(朝日新聞 朝刊3月30日27面)
この降下角引き上げ問題については、昨年の12月22日に「しんぶん赤旗」が報じていた。
東京五輪の延期が決まったからなのだろうか。東京五輪のオフィシャルパートナーである朝日新聞も、ようやく重い腰を上げて、羽田新ルートの闇を報じることにしたのか……。
国交省は嘘はついていない!?
国交省は、降下角引き上げは騒音軽減が目的であるというスタンスは崩していない。
3月25日に開催された国会参議院「予算委員会」では、山添拓議員(共産)に、降下角3.45度の引き上げは「横田空域内のトラフィックと垂直間隔を確保する必要があるため」ではないかと追及されて、次のように答えている。
いわゆる横田空域を通過することから、米側とは従来から必要な調整を行っております。
当該経路を使用する航空機の安全運行に必要な離隔を確保することとしておりますけれども、その内容につきましては、米軍の運用に関する情報が含まれることから、コメントすることは差し控えさせていただきます。
※詳しくは、「羽田新ルート|参院「予算委員会」山添議員(共産)質疑応答」参照。
役人の常套句「コメントすることは差し控えさせていただきます」で逃げているのだ。