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羽田新ルート|都 予算特別委員会 (知事vs共産・大山)

都議会の「20年第1回定例会」予算特別委員会(しめくくり総括質疑、3月24日)で、「羽田空港新飛行ルートについて」大山とも子議員(共産党)の質疑応答があった。

予算特別委員会(総括質疑1日目、3月9日)の白石たみお議員(共産党)に続き、第2ラウンド攻防の行方は……。

ネット中継(録画)をもとに、全文テキスト化(約4千文字)しておいた。

※以下長文。時間のない方は「質疑応答のポイント」と「雑感」をお読みいただければと。


質疑応答のポイント

実機飛行確認、騒音影響

大山とも子議員
大山とも子議員(日本共産党、都議6期、白梅学園短大卒、元保育園保育士、64歳)

大山:地元の理解を得ることが必要

次に、羽田新飛行ルートについて質問します。

実際の旅客機が都心上空を低空飛行する実機飛行確認が1月末から2月12日に行われました。

その結果、想定を超える騒音が測定され、地元住民から「飛行機の通過があまりにも頻繁すぎるし、うるさい」「低空飛行による機影の大きさに恐怖を感じる」など不安の声が上がっています。

本定例会では、他の会派からも「住民の理解が得られていない飛行ルートは見直すべき」などの厳しい意見が出されました。

知事に伺います。

羽田新ルートの運用開始には地元の理解を得ることが必要だということを知事はどのように認識していらっしゃいますか。

小池:丁寧な情報提供・・・

小池百合子 都知事
小池百合子 都知事(1期、カイロ大卒、67歳)

お答えいたします。わが国の国際競争力の向上、そして東京2020大会の円滑な実施ということで、羽田空港の機能強化は極めて重要と考えております。

それに向けて国が決定をいたしました新飛行経路の導入については、都民の皆様などに様々な意見があるということについて承知をいたしております。


これまで都は、国に対しまして丁寧な情報提供や騒音影響の軽減、安全管理の徹底を求めてきたところでございます。それを踏まえて国は様々な対策を実施。また、今後も地元の皆さんの理解が深まるようにさらに努めていくとしております。

都といたしましては、引き続き国に対しまして、都民の皆様の理解がさらに深まりますように丁寧な情報提供、そして騒音・安全対策の着実な実施を求めてまいります。

大山:実機飛行、国が示した最大騒音値をどのぐらい超えた?

「地元の理解を得ることが必要だってことを、どのように認識されますか」って聞いたんですね。

知事、全く理解されてないんじゃないでしょうか。


「新ルートの運用開始は地元の理解を得て行う」ということは、安倍総理が国会で明言しています。


国会の文章質問(質問主意書)に対して、閣議決定で安倍総理が「地元の理解には地元自治体の議会も含まれる」と明確に答弁しています。
その区議会から、複数の議会ですよ、反対の決議や意見書が上がっています


住民にも反対や不安の声が広がっています。そのうえ、実機飛行を体験して、理解が深まるどころか、見直しや撤回を求める声はますます広がっています。


実機飛行での騒音測定で、国が住民などに説明してきた最大騒音値が大幅に超えた地点があったことを都は認めました。


それはどこの時点で、国が示した最大騒音値をどのぐらい超えたんでしょうか

技監: 9dB、何らかの操作等の影響により・・・

佐藤伸朗 東京都技監
佐藤伸朗 東京都技監(東大工学部都市工学科卒、60歳 )

実際の騒音値は重量などの運行状況、あるいは風向きなどの気象条件により、音の大きさが変わり、標準的な値から上下にバラツキが生じるものと聞いております。


国が実施した実機飛行確認における騒音測定の実測値のうち、住民説明会等で示してきた最大騒音レベルの推計平均値を最も大きく上回った騒音測定局として、北区立袋小学校と新宿区立落合第二小学校があります。いずれも9dB上回ったと国からは聞いております。


国の精査によりますと、どちらの地点におきましても瞬間的に音が大きくなる現象の発生が考えられるとしております。

加えて、落合第二小学校におきましては、騒音地点が旋回途中であり、何らかの操作等の影響により騒音がやや高くなっている可能性が考えられるとしております。

大山:誰が納得できるでしょう

「騒音がやや、やや高くなっている」などと言われていますけれども、国が住民や議会に説明してきた最大騒音値を、9dBですから、はるかに超えたという重大な問題です。


私の地元の新宿区立落合第二小学校では、大型飛行機、中型飛行機、それから小型飛行機、全ての機種で国交省の事前の推計騒音値を超えました。


近所の住民の方からは「音が耳に残っていて、精神的に圧力になっている」「飛行機の音がすごくて、子供にも悪い影響を与えるのではないか」そんな声が上がっています。


国は実機飛行の結果について、なかなか出さないで、やっと今日公表しました。(資料を掲げて)これですね。私これ見て、「これで分析になってるのか」と驚きました


なんらかの、例えば、落合第二小学校の上を旋回をするらしいんですね。なんらかの旋回するときの操作の影響で騒音がやや高くなっている。

国交省の推測値よりも大幅に高くなっている騒音の原因は分析されていません。「何らかの操作の影響で」。今後騒音がどうなるのかも示されていません


実測値では9 dBという、住民に説明した値よりも大幅に大きくなっているのに、この中にも今おっしゃったように、「やや高くなった」こうしてるんです。


これを見て、誰が納得できるでしょう

しかも、この報告書を「ネットで公開するだけだ」って言うんです。国交省に先ほど確認しましたが、「地元住民への説明会はやらない」。はっきりと言ってました。

地元の理解について

大山:実機飛行の結果、地元住民への説明もせず

知事は、「国に対して丁寧な情報提供を求めている」と先ほど答弁しました。

実機飛行の結果について、地元住民への説明もせず、実機飛行の結果に対する地元の理解が得られていないもとでも、3月29日に新ルートを運行開始してよいと考えているんでしょうか。知事どうですか。

技監:引き続き丁寧な情報提供を・・・

実機飛行確認につきましての精査のデータは、本日国交省から発表されております。都といたましては、これまでも国に対して騒音影響の軽減、あるいは安全対策、そして都民への丁寧な説明ということを求めてまいりました


今後、運行開始後も、引き続き丁寧な情報提供を行うよう、さらに国に求めてまいりたいと考えてございます。

大山:(国交省は住民説明は)やらないって

「引き続き丁寧な説明を求めていく」って言っても、「(国交省は住民説明は)やらないって」さっき言ってましたよ

知事ね、知事、さっきも「丁寧な情報提供や騒音・安全対策の着実な実施を求めていく」「丁寧な説明求めていく」そういうふうに答えていますけれども、結局、国は丁寧な説明もしてないじゃないですか


知事の要望には応えてないんですよ、国は。こんなこと許しといていいんですか、知事。

技監:引き続き様々な手段で丁寧な情報提供を・・・

国は、これまでもより多くの方が参加でき職員がマンツーマンで対処するなど1人ひとりから丁寧な意見聴取が可能となるオープンハウス型説明会を開催してまいりました。

その結果約2万7千名の方が来場されて、様々な方に理解を得てきたというふうに考えてございます。

これに加えまして、説明会だけではなくて、映像で紹介したり、あるいは情報発信拠点による情報提供、あるいはホームページの掲載など、様々な手法を通じて、情報提供を行ってきております

引き続き様々な手段で丁寧な情報提供を求めていきたいと考えてございます。

大山:地元の理解は得られていません

それで納得した人が何人いるんですか。

羽田新ルートの運用開始への地元の理解は得られていません。実機飛行の結果に対する地元の理解も得られていません。このことをはっきり申し上げておきます。

新型コロナ、羽田空港の減便状況について

大山:国際線・国内線、どれぐらい削減?

それで羽田空港の現状、これどうでしょう。

デルタ航空など外国航空会社は、新型コロナウイルス感染症の影響により日本への直行便などを削減しています。

外国航空会社および国内航空会社、全ての国際線と国内線がどれぐらい削減されているか、具体的に示してください。

技監:国際線約5割減、国内線約2割減

羽田空港における国際線及び国際線の減便につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により、先週3月16日時点で、国際線では本年1月下旬と比べまして約5割減、国内線では本年3月当初と比べて約2割減、と国から聞いております。

大山:少なくとも3月29日の運用開始は止めるよう求めるべき

国際線では5割減、国内線でも2割減。

それは今までのことですね。今後も減便・運休の計画が目白押しです。ご存知だと思います。新飛行ルートによって新規拡大を予定していた国際路線のシアトルやワシントン便は、半分以上を減便です。


3月29日に予定されていた中国の深センは就航時期未定となりました。
羽田新線路線、それから羽田シドニー線の増便は延期です。現時点で4月の国際線予約は前年同月比と同時期と比べて約6割減っているとも報じられています。


知事、大幅な減便・運休が相次いでいる状況で、羽田新飛行ルートを3月29日から運用開始する必要があるんでしょうか

国に対し、少なくとも3月29日の運用開始は止めるよう求めるべきではありませんか。知事、いかがですか。

技監:丁寧な情報提供・・・

新型コロナウイルス感染症の影響により運行便の減便が生じていることは承知してございます。

新飛行経路の運用開始は国が判断するものであり、国からは「3月29日からの運用を見送ることは考えていない」と聞いております。

都といたしましては、引き続き運用開始後も国に対し、都民の理解がさらに深まるよう丁寧な情報提供や騒音・安全対策の着実な実施を求めてまいります

大山:羽田新飛行ルートを中止・撤回

世界的に、いつこの状況から抜け出すことができるのか、全く見通しは立っていないじゃありませんか。

東京都は国際線の増便のために都心上空を低空飛行する新飛行ルートが必要だと説明してきました。しかし、今新ルートの運用を始める必要性はない。これは明白です。

少なくとも3月29日からの運用開始を見送るよう国に強力に働きかけるよう求めるものです。

日本共産党都議団は都民の命や暮らしを危険にさらす羽田新飛行ルートを中止・撤回させるために全力を挙げる決意を述べ、次の質問に移ります

雑感(技監の心の声…)

小池都知事は、最初の質問に1回だけ登壇したあとは、東京都技監に丸投げ。

議場からも幾度も「知事、答弁を!」との叫び声が聞こえてくるが、小池都知事は最後まで技監に苦しい答弁を強いていた。

技監はといえば、知事に倣って、バカの一つ覚えのように、「丁寧な情報提供」を繰り返すばかり。大山議員の質問にまともに応じる姿勢は感じられない。

「(だって、知事への質問でしょ。ボクが答えられるような質問じゃないもんね)」と、技監の心の声が聞こえてくるようなやり取りだった。

技監の心の声

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2020年6月1日、このブログ開設から16周年を迎えました (^_^)/
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