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羽田新ルート|赤羽大臣記者会見、またも忖度質問を繰り返す記者

赤羽大臣は1月7日、閣議後の記者会見で羽田新ルートに係る質問に応じた。

※時間のない方は、「質疑応答のポイント」と文末の「雑感」をお読みいただければと。


質疑応答のポイント

質疑応答

赤羽一嘉国土交通大臣
赤羽一嘉 国交大臣(公明党、8期、元三井物産社員、慶大卒、61歳)

記者:大使館から、足を引っ張るような運動を起こすのだろうかという声

羽田空港の機能強化に関し、1月に港区の会場や六本木ヒルズの会場で低空飛行による羽田空港の増便計画を懸念する会合が開かれますが、他方で、大使館からは、問題は起こっていないのに、なぜ羽田がどんどん拡張したり乗り入れ便が多くなったりすることについて足を引っ張るような運動を起こすのだろうかという声があるわけです。

大臣:丁寧な説明を行って、できるだけ多くの方々の理解を得られるように

お答えになっているか分からないのですが、羽田空港における新飛行経路の運用等の首都圏空港としての機能強化は、これから行われる東京オリンピック・パラリンピックの成功ですとか、首都圏の国際競争力の強化、増大している訪日外国人旅行者のスムーズな受入れという意味で大変重要だと思っています。

ただ、そのことに伴って様々な御心配があるというのは、そうした住民の方がいらっしゃるというのは、よく承知をしておりますので、これまでに丁寧な住民説明会を開始しておりまして、今6巡目となる住民説明会を開催しながら説明させていただいておりますが、今後とも様々な機会を捉えて丁寧な説明を行って、できるだけ多くの方々の理解を得られるように、引き続き取り組んでいかなければいけないと思っています。

記者:大使館からの声、(反対運動が)なぜ何年間も続いているのか

大使館の半分がある港区の大使館からの声としては、海外から来るお客さんの中で日本として一番丁重にもてなさなければならないのは外交関係だと。

その人たちが騒音だとか落下物に苦情をだしていないのに、なぜ何年間も続いているのかという意見があるわけです。

大臣:そういった御意見があることは承知しました

そういった御意見があることは承知しました。
ありがとうございます。

雑感(またも忖度質問を繰り返す記者…)

「大使館からの声」として羽田新ルートの推進をヨイショする記者。じつはこの記者は、過去2回、同様の質問を赤羽大臣に投げかけている。

  • 19年11月19日 記者会見

    港区には日本の中にある海外の領事館が半数ございまして、約100の領事館がありますが、この領事館の方からは、騒音だとか落下物というので影響は一切受けていないと、(中略)もっと羽田を活用してほしいという声が強いのですが、いかがでしょうか。

  • 19年9月13日 記者会見

    港区には100の大使館がありまして、外国の大使館は、騒音・落下物に関しては一向に迷惑は掛かっていないと。(中略)大使館は皆、是非、羽田空港に集中して旅客便は乗り入れて欲しいという運動をしています

この忖度記者は、いつ、どのようにして港区内の100近い大使館・領事館の意見調査を実施したのだろうか。どのマスメディアからもそのような調査結果を聞いたことはないのだが……。

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