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羽田新ルート|赤羽大臣「丁寧に対応、できる限り多くの方々の御理解を」

赤羽大臣が国交大臣に就任してから初めての定例記者会見が9月13日に開催された

羽田新ルートに係る質疑応答が2件あったので、まとめておいた。


もくじ

質疑応答

赤羽一嘉国土交通大臣
赤羽一嘉 国交大臣(公明党、8期、元三井物産社員、慶大卒、61歳)

記者1:地元への理解を今後どのように得られるように進めていく?

東京都心の上空を飛行する羽田空港の新ルートについてお伺いしたいのですけれども、地元の議会などで反対の決議や意見書などが可決された状況があって、その中で8月の正式発表の時は、地元の理解が得られたと、国土交通省の方では説明をされていると思うのですけれども、一方で、議会の方では理解をしていないということで反発する声もありますが、改めて地元への理解を今後どのように得られるように進めていくとお考えになっているかお聞かせください。

大臣:丁寧に対応することにより、できる限り多くの方々の御理解を

羽田の新ルート、新飛行経路の導入による羽田空港の機能強化というのは、昨日もちょっと御質問が出たかと思いますが、首都圏の国際競争力の強化ですとか訪日外国人旅行者の更なる受入等のために大変重要なことだと思っております。


これまで、5巡にわたって住民説明会等を開催してきたわけでありますが、関係自治体等から、騒音・落下物対策等の引き続きの情報提供に関する御意見・御要望があると承知をしているところでございます。


大変重要なことでございますので、こうした御意見・御要望をしっかりと受け止め、丁寧に対応することにより、できる限り多くの方々の御理解を得られるよう、しっかりと取り組んでいきたいと思っております。

記者2:大使館は皆、旅客便は乗り入れて欲しいという運動をしています

先ほどの羽田空港の問題でございますけど、私、昔、航空会社におりまして、今、50年近く飛行機が通ります羽田空港の一番上にあたります港区に住んでおります


羽田空港の一番問題になっている騒音・落下物の2つが、地元住民に迷惑を与えるというのが問題ですけど、しかし、騒音・落下物が他所にいってもそこで問題になると思います。


港区には100の大使館がありまして、外国の大使館は、騒音・落下物に関しては一向に迷惑は掛かっていないと。
空港は大使館その他出入りするためにあるわけですから、その自分達が迷惑掛かってないのに、何で騒音・落下物で羽田を使わなく、飛行機を減便させようと言うのか。
全然迷惑でないと


特に、大使館の一緒にやっておりますサンマリノのイタリアの国の大使が長年おられて、日本の外交団の団長で、この方が日本を友好国として考えておられて、日本の神社をサンマリノに移転するのに、日本から1人お客さんを招待しました。


そのお客さんが安倍総理のお母さんで、そういうことで、空港問題で成田空港に変わるとか騒音とか落下物とかというので迷惑はしていないし、大使館は皆、是非、羽田空港に集中して旅客便は乗り入れて欲しいという運動をしています

(中略)

東京オリンピック・パラリンピックで外国人が来るというのに、良く利用される浅草線が、京急電鉄は8両編成ではなくて10両編成で大きなホームを止まっていて、ホームドアもないという中で迷惑しております
大臣は東京御出身だと聞いておりますので、是非その辺りをもう一度考えていただきたいと思います。

大臣:・・・

私は一時泉岳寺の近くに住んでいましたので、浅草線を利用していたこともありまして、相当古い地下鉄ですよね。


古い地下鉄の駅舎のバリアフリー化を進めるというのは物理的な制約があることが多いわけですが、今仰られたように東京オリ・パラもありますし、成田空港と羽田空港の移動をスピードアップさせるとか、その中に、私も具体的なことは分かりませんが、東銀座には歌舞伎座もありますし、そうしたこともよく踏まえて、外国人の方、国内の皆さまも利便性が向上するような、利用者ファーストの視点でそれぞれ鉄道事業者もやっていただけるようあるべきだと、一般論として考えています。


停車駅は各社の経営判断によって基づくものなので、私があまり余計なことを言う立場ではないかもしれませんが、一般論として、利用者にとって、言われたような御意見も、しっかりと後で関係者に確認をしておきますが、貴重な御意見だと思います

雑感(質問が浮世離れ…)

「外国の大使館は、騒音・落下物に関しては一向に迷惑は掛かっていない」「大使館は皆、是非、羽田空港に集中して旅客便は乗り入れて欲しいという運動をしています」と言い放った、港区在住の元航空会社勤務の記者。

新たに国交大臣に就任した赤羽一嘉氏へのご祝儀質問だとしても、あまりに浮世離れしていないだろうか。これでは記者クラブ(国土交通記者会)の存在が批判されても、仕方がないと思うのだが。

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