米国以外の国も羽田増便枠への運航スケジュールを公表し、羽田増便実施が不可逆的に動いているなかで、区議会での議論は膠着状態。羽田新ルートにブレーキを掛けるには、もはや差し止め訴訟くらいしか残っていないのではないのか。
米国以外の国も羽田増便枠の運航スケジュール公表
羽田新ルートの来年3月29日運用開始に向けて、8月30日から12月下旬にかけて早朝の飛行検査が実施されている。来年の1月末には旅客機を使った試験飛行が実施される。
すでに、デルタ航空やユナイテッド航空といった米国航空だけでなく、アエロフロート・ロシア航空や中国国際航空、フィンランド航空なども羽田増便枠への運航スケジュールを公表。
羽田増便実施が不可逆的に動いている。
「羽田空港国際線発着枠の配分について|国交省」より作成
港区議会、羽田新ルート関連の意見書を可決
羽田新ルートが上空を通過する13の区のうち10の区では、9月の定例会で共産党議員を中心に盛んに質疑応答がなされたが、硬直状態(次表)。
そんななか、港区議会は10月10日、羽田新ルート関連の意見書を可決した。
可決された意見書を読む限り(議事録は未だ公開されていない)、「経路を固定化することなく」という文言に、もはや白旗を上げてしまっているように感じてしまうのは筆者だけか……。
(前略)よって、港区議会は国土交通省に対し、港区の上空を低空飛行する経路を固定化することなく、空港の管制方法の見直しや地方空港への分散など、別の選択肢を検討することを強く求めるものであります。(以下略)
訴訟学習会(中間報告)10/22@品川
米国以外の国も羽田増便枠への運航スケジュールを公表し、羽田増便実施が不可逆的に動いているなかで、区議会での議論は膠着状態。羽田新ルートにブレーキを掛けるには、もはや差し止め訴訟くらいしか残っていないのではないのか。
羽田問題解決プロジェクト(代表 大村 究氏)主催で10月22日(火・祝)13:30~16:00、品川区の荏原第五地域センター第3集会室(定員40名)において、訴訟学習会(中間報告)が開催される。
まだ枠が空いているので、参加を希望される方は、事前に下記の電話またはメールに連絡してほしいとのこと。
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