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羽田新ルート|石井大臣の言葉から「地元の理解」が消えた

都は7月30日に「羽田空港の機能強化に関する都及び関係区市連絡会(第1回)」(以下、「連絡会」)を開催。それと前後して開かれた石井国交大臣の記者会見。記者会見での受け答えをまとめておいた。


もくじ

連絡会前(7/29):関係自治体とも相談をいたしながら

石井大臣は7月29日の記者会見で、羽田新ルートに係る地元合意の見通しを問われ、「関係自治体とも相談をいたしながら、今後具体的な検討を進めてまいります」とはぐらかす。

質問にまともに答えない大臣と、それに突っ込まない記者……。

石井啓一 国交大臣
石井啓一 国交大臣(公明党、9期、東大工学部、61歳)

(問)都心上空を通る羽田の新ルートの関係で伺います。

明日、都で関係区市連絡会が開催される予定のようです。
羽田のルートの実現には地元の合意が必要だということで、大臣もずっと仰ってこられたと思いますが、地元の合意を取り付けることへの現状の進捗状況と、今後国でも協議会あると思いますが、これまで4回やってきて、第5回の協議会の開催とか、合意の見通しについてお考えを教えてください。
お願いします。

(答)

羽田空港の機能強化に関しては、関係する自治体や住民の方々に丁寧な説明を行ってきておりますが、都が開催する明日30日の連絡会におきましては、6月に関係の区市からいただいた意見に対する国土交通省からの回答等を説明する予定であります。

国の協議会の開催など今後のスケジュールについては、関係自治体とも相談をいたしながら、今後具体的な検討を進めてまいります

連絡会後(8/2):関係自治体と相談しながら

さらに4日後(8月2日)の記者会見で、都が7月30日に開催した連絡会の内容を踏まえ、今後どのような手続きを踏んで、いつ頃計画実施を決定するのかと問われて、「引き続き、関係自治体と相談しながら、検討してまいりたい」と、またもやはぐらかす。

(問)

羽田空港の機能強化に向けて都心上空を通過する新しいルートの計画について、先日、都と都内の自治体に対して飛行高度を引き上げるなどの追加の騒音対策を示されました。
8月上旬にも具体化に向けた協議会を進める方針を明らかにされていますが、国土交通省として今後どのような手続きを踏んで、いつ頃計画実施を決定するのか、大臣のお考えをお聞かせください。

(答)

東京都が7月30日に開催した連絡会では、国から追加対策を示すとともに、今後のプロセス案として、2020年3月29日より新飛行経路の運航を開始したい旨と関係自治体や外部有識者等から構成される具体化協議会を8月上旬に開催することについて、説明いたしました。

具体化協議会においては、国から改めて追加対策や今後のプロセス等を説明するとともに、関係自治体などから御発言をいただくことを予定しております。

新飛行経路の導入に関する今後の手順や計画決定の時期については、引き続き、関係自治体と相談しながら、検討してまいりたいと考えております

石井大臣の言葉から「地元の理解」が消えた

上記2回の記者会見で、石井大臣は「関係自治体とも相談をいたしながら・・・」「関係自治体と相談しながら・・・」と似たような言い回しで、回答を避けた。

問題なのはそれだけでなく、これまで石井大臣が事あるごとに繰り返していた「地元の理解」というキーワードが消えたことだ。

これまでは記者会見の場だけでなく、参院や衆院の国土交通委員会などで散々使っていたのにである。


来年の3月29日の羽田新ルート運用開始に向けて、石井大臣は「地元の理解」を得ることを放棄したのか。放棄したとすれば、7月30日の連絡会で国が提示した、住民の声が反映されていない 「関係区市意見案」とも整合している。

安倍政権に魂を売った石井啓一氏(公明党)は、都心の騒音環境を悪化させた国交大臣として、歴史に名を刻もうとしている……。

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2020年6月1日、このブログ開設から16周年を迎えました (^_^)/
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