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羽田新ルート|路線選定作業着手を公言!「国土交通白書」

国交省は7月2日、「令和元年版 国土交通白書」を公表

忙しいあなたに代わって、羽田新ルートに言及している部分をひも解いてみた。


もくじ

国土交通白書は「一括ダウンロード」できない

令和元年版国土交通白書
令和元年版 国土交通白書」は、2部構成、全353頁。

章ごとにPDFがバラらされているので、全文を一括でダウンロードできない。ひとつずつダウンロードするのがまどろっこしいだけでなく、一度に全文章を検索できないので、なんとも不便である。

 

改善要望はさておいて、同白書で羽田新ルートはどのような扱いになっているのか、確認してみよう。

白書にも「住民への理解」という文言

「第II部 第6章 第1節 交通ネットワークの整備」(1.4MB)のなかに、「首都圏空港の機能強化」として、次のような気になる文言が記されている。

(略)具体的には、羽田空港について、飛行経路の見直し等により、令和2年までに発着容量を約4万回拡大することに取り組んでいる。現在、必要な施設整備や騒音・落下物対策等を着実に進めるとともに、平成30年12月から31年2月にかけて、5巡目となる住民説明会を開催したところであり、引き続き、丁寧な情報提供を行い、住民の方々に理解を頂けるよう努めていくこととしている。また、拡大される発着容量について、路線の選定作業に着手した。(以下略)

(「令和元年版国土交通白書」P189-190)

第II部 第6章 第1節 交通ネットワークの整備

 

気になったのは2か所。

ひとつは、「丁寧な情報提供」という常套句を掲げたうえで、「住民の方々に理解を頂けるよう努めていく」としている点。

「住民への理解」は努力義務でしかないのである。つまり「住民への理解」が十分に得られていなくても、努力さえしていればいいという風に読み取れる。

「路線の選定作業に着手した」ことを公言

もうひとつ気になったのは、「路線の選定作業に着手した」というくだり。

石井大臣は、「発着枠の配分に係る正式な手続きは、今後地元のご理解が得られたのち進め、決定してまいりたいと考えております」(19年3月20日参院 国土交通委員会)と答弁していたのに、白書では、住民理解が得られることを前提条件としないで、住民理解への努力のもとに「路線の選定作業に着手した」ことを公言しているのである。

「路線の選定作業に着手した」が、路線を決定したわけではないという整理なのか。ひょっとして、「地元の理解」(政府答弁)と「住民の理解」(国土交通白書)とを使い分けることで、国交省はとしては整合性は取れているというロジックなのか……。

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