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羽田新ルート|試験飛行を開示請求してみたら…

試験飛行の実施時期などにつき、国交省大臣官房宛に行政文書の開示請求をしたところ、1か月たらずで通知書が郵送されてきたのだが……。


もくじ

試験飛行の実施時期を開示請求してみた

羽田新ルートは2020年東京オリンピック・パラリンピックまでに運用を開始することで進められている。ということは、それまでに試験的な飛行が実施されることになるはずなのだが、その時期がいつになるのか国交省は明らかにしていない。

オリンピックまであと1年に迫ったこの時期なので、試験飛行の実施時期や時間帯、頻度や機種などを検討した文書が作成されているのではないか。

そこで、「e-Gov電子申請」を利用して、5月24日付で国交省大臣官房宛に行政文書の開示請求をしてみた。

羽田空港の機能強化に係る新飛行経路案における試験飛行の開始予定時期等について

羽田空港の機能強化に係る新飛行経路案における試験飛行の開始予定時期等につき、下記詳細を教えてください。

  • (1)試験飛行期間の予定開始時期・予定終了時期
  • (2)新飛行経路案別の予定飛行時間帯・頻度・機種

 

1か月たらずで通知書が郵送されてきた(写真)。
国交省からの通知郵便

 

「お尋ねの・・・の意味するところが必ずしも明らかではない」という国交省の常套句で却下されないよう、慎重に作文したつもりだったのだが、同封されていた文書を読んで、唖然……。

国交省から郵送されてきたのは…

同封されていたのはA4サイズ5枚。結論は1枚目の文書(次図)。

国交省大臣官房からの通知文書(行政文書開示請求)
拡大図(PDF:298KB)

1 開示する行政文書の名称
「羽田空港のこれから~ご質問についてお答えします~(V.5.1.2)」


2 不開示とした部分とその理由
なし

 

開示する行政文書は「羽田空港のこれから~ご質問についてお答えします~(V.5.1.2)」、不開示は「なし」というのである。

なんのことはない。国交省が運営しているサイト「羽田空港のこれから」に掲載されている「FAQ冊子v5.1.2」が開示対象文書なのである。

「FAQ冊子v5.1.2」では、試験飛行の内容が分からないので、わざわざ行政文書を開示請求したのに。これでは実質的に不開示扱いではないか。

同封されている残りの4枚には、 今回開示対象となった文書の入手方法(複写機による交付かCD-Rか)や開示実施手数料、申請書式と申請上の留意点などが記されている。

まあ、不誠実な国交省の対応はある程度予想していたものの、まさかFAQ冊子が開示対象文書であるとは思ってもみなかった。

けっきょく「試験飛行」の時期などは分からずじまい

では、今回国交省が開示対象とした文書「羽田空港のこれから~ご質問についてお答えします~(V.5.1.2)」には、試験飛行についてどこまで記されているのか。念のため確認しておこう。

56ページに、国交省はできないで理由を並び立てて、「現時点では試験飛行を行うことは難しい状況です」という記述がある。

Q6 音や見え方を体感するため、試験飛行ができないでしょうか。

  • 新しい経路を安全に飛行するためには、航空保安施設の整備や管制官の訓練が必要ですが、これらはまだ完了していません。
  • また、試験飛行をするためには、現在深夜・早朝時間帯を除きフル稼働している羽田空港の現行の運用を一定時間停止する必要があります。
  • これらの課題を踏まえると、現時点では試験飛行を行うことは難しい状況です
  • (以下略)

それ以外には、「試験飛行」ではないが、xivページ(PDFの16枚目)の工程表のなかに「飛行検査」という表現が出ている(次図)。

飛行検査

同工程表の下に、「整備した施設の機能を検査する検査飛行の実施」と記されている(次図)。

飛行検査


「飛行検査」は、整備した施設の機能を検査することだけが目的なのか? 「試験飛行」とは違うのか? 

国交省の航空行政のページによれば、飛行検査には、航空保安施設等の運用開始前に先立って行う検査(開局検査)や飛行方式等の設定などに伴って行う検査(特別検査)などが含まれていることが分かる。

飛行検査及び飛行調査

  •  ア.航空保安施設等の運用開始前に先立って行う検査(開局検査)
  •  イ.所要の間隔で定期的に行う検査(定期検査)
  •  ウ.航空機事故、機器更新及び飛行方式等の設定などに伴って行う検査(特別検査)
  •  エ.空港計画調査、航空保安施設等の設置位置選定調査、航空障害灯等に関する調査、新たな技術を用いた施設やシステム等を評価する調査(飛行調査)

航空:業務の概要|国土交通省

「飛行検査」は一般人がイメージする「試験飛行」と理解してもよさそうだ(専門用語としての「試験飛行」には、航空機の飛行性能の検査を意味しているようであるが)。

で、けっきょく試験飛行(飛行検査)の時期などは分からずじまい。今回の開示請求で明らかになったのは、国交省は試験飛行に関連する情報を明らかにしたくないという事実である。

あわせて読みたい(川崎市上空で実施された試験飛行の件)

17年12月26日、川崎市上空で実施された試験飛行に係る記事:

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