不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

首都圏を中心に、マンション選びのためのお役立ち情報を提供しています


江戸川区議会 第1回定例会「羽田新ルート問題」一般質問なし

各区議会で2月から19年の第1回定例会が始まっている。

羽田新ルートが通過する区の議会では羽田新ルートに係る一般質問がなされるのかといえば、必ずしもそうではない。

そのうちのひとつ、江戸川区議会の状況を確認してみよう。


もくじ

一般質問で誰も「羽田新ルート問題」を掲げていない

江戸川区議会の19年第1回定例会では、代表質問(2月21日5名)、一般質問(2月22日に6名) が予定されていたが、誰も羽田新ルート問題を掲げていない

羽田新ルートは、「角野栄子児童文学館への想い(質問者:自民)」や「児童文学館の構想について(質問者:公明)」よりも優先度が低い問題なのだろうか。

ちなみに18年に4回開催された定例会では、一度だけ、第3回定例会一般質問(9月26日)で、大橋美枝子議員(共産)が羽田新ルート問題を取り上げていた。「新ルート案の撤回を国に働きかけること」を求める議員に対して、区長は「(撤回を)国に要請するつもりはございません」と答弁している。

⇒詳しくは、「羽田新ルート|江戸川区議会「第3回定例会」質疑応答」参照。

陳情1件、「継続審査」扱いという名の先送り

請願・陳情一覧」を確認すると、羽田新ルート計画の中止・撤回を求める陳情2件がヒットする。

  • 羽田空港の増便計画による「航空機の都心低空飛行ルート案」撤回を国、都へ働きかけるよう求める陳情(第41号)「審査未了
  • 「羽田空港機能強化に伴う新ルート計画」の中止を国及び東京都に働きかけるよう求める陳情(第113号)「継続審査

生活振興環境委員会で審査され、前者(第41号)は17年3月24日付で、時間切れの「審査未了」で終わっている。また、後者(第113号)は現在「継続審査」扱いとなっている。

19年第1回定例会の生活振興環境委員会(3月14日)でも「採択」されなければ、4月の統一地方選挙(江戸川区の投票日は4月21日)の改選により自動的に廃案となる。

 

18年の第2回定例会以降、現在まで生活振興環境委員会(9名)は、同一メンバーである(下記)。4月の統一地方選挙で、各議員はどのような評価を受けるのか。

※敬称略。

  • 【委員長】田中淳子(公明)
  • 【副委員長】栗原佑卓(自民)
  • 斉藤正隆(自民)
  • 藤澤進一(自民)
  • 中道貴(公明)
  • 須田哲二(共産)
  • 神尾昭央(えどがわ区民の会)
  • 桝秀行(江戸川クラブ)
  • 須賀清次(無所属)

区議会での議論が低調なのに教室型説明会が実現

江戸川区議会では上述のように羽田新ルートの議論が低調なわりには、1月から2月にかけて区内5か所で教室型説明会が開催された(江戸川区の教室型説明会 メディア取材可能!? )。

滑走路出発ルートが通過する13地域の住民(下図)のうち何人が教室型説明会に参加されたのだろうか……。

羽田新ルートの影響を受ける町丁目マップ(江戸川区)
拡大図(PDF:350KB)

  • C滑走路出発ルート(北風時)
    小松川1丁目、小松川2丁目、小松川3丁目、小松川4丁目、平井1丁目、平井4丁目、船堀1丁目、船堀2丁目、西葛西1丁目、西葛西2丁目、北葛西1丁目、北葛西2丁目、臨海町6丁目

あわせて読みたい

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
Copyright(C)マンション・チラシの定点観測. All rights reserved.