階高の統計データを可視化分析したブログ記事「新築マンション 小さくなるのは専有面積だけでなく、階高も…」は反響が大きかった。
同データを用いて、さらに違う切り口で分析してみよう。
超高層マンションは階高が大きい
23区の新築マンション(全858件)を対象に、横軸に工事着手時期、縦軸に平均階高(=建築物の高さ÷階数)として描いたのが次図(再掲)。
超高層マンション(20階以上)のほうが総じて、非超高層マンションよりも平均階高が大きい傾向がみられる。
そこで、階建てと平均階高の関係をもう少し具体的にみてみよう。
階建てが増えるほど階高が大きくなる
横軸にマンションの階建て、縦軸(左)に平均階高、縦軸(右)に物件数として描いたのが次図。
マンションの階建てが増えるほど、階高も大きくなる傾向がみられる。
超高層マンション(20階建て以上)のほとんどは、平均階高3.4m以上あることが確認できる。
もうひとつ違う切り口で分析してみよう。
大手と非大手の階高はどのくらい違うのか?
大手・非大手に階高の違いはみられない
23区の新築マンション(全858件)のうち、いわゆる大手といわれる4社(住友不動産、野村不動産、三井不動産レジデンシャル、三菱地所レジデンス)が売主となっている物件(331件)と大手4社を除く物件(527件)の平均階高の推移を描いたのが次図。
大手4社を含む・除くで特に階高の違いはみられない。
大手4社を含んだ階高の平均値は3.19m、大手4社を除いた同平均値は3.18mで、ほとんど違いがないことが確認できた。