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羽田新ルート|VOICES共有情報「慣れないApproachと早めの減速指示」

パイロットが経験した不安全飛行を報告する「航空安全情報自発報告制度(VOICES)」。業務実施者間で共有すべき重要な安全情報が「FEEDBACK」として、年3回(3月、7~8月、11~12月)発行されている。

12月6日に発行された「No.2022-02号」(全69頁。201件)の中に、51番目として羽田新ルートに係る情報が掲載されていたので整理しておいた。

略語が多用されていて門外漢には読みづらいが、パイロットが羽田新ルートの難しさを訴えていることだけは理解できる。

※下記、原文では改行は全くないが、WEB上で読みやすくするために筆者にて改行した。薄い色の文字で記した( )内は、筆者の捕捉。


もくじ

慣れないApproachと早めの減速指示

羽田新ルートA滑走路到着ルートを飛行するパイロットに、何度も減速指示を出す管制官。パイロットが高度制限と減速操作のバランスに戸惑っている様子が描かれている(下図参照)。

ある週末の 15 時ごろ、混雑している羽田空港へ北方面から Approach をしていたときの出来事です。

副操縦士の私が PF(Pilot Flying:主として操縦を担当する役割のパイロット)として“RWY 16R, Cleared via GODIN R Arrival, Descend via STAR to 8,000ft”を受領し、GODIN付近を 12,000ft, 284kt で降下中、管制より“Reduce Speed to 250kt”と指示がありました。この時点で先行機との Separation は 15nm(nautical mile:海里。1nm=1,852m) ほどあり、早めの減速指示だと感じ機長と共通認識をとりました。

Flight Path と速度処理を考えると高めかもしれないと思い、すぐに Speed Brake を引きましたが、その直後“Reduce Speed to210kt” の指示がきました。

減速降下をしながら STAR(Standard Terminal Arrival Route:標準到着経路)の高度/速度制限と先行機との Separation をモニターしていると、今度は“Commence Reduce Speed to 210kt”(減速優先?)の指示があり、減速を優先しましたが高度処理が間に合わないかもしれないと機長と共通認識を取った後、機長が“Confirm, NOBEL at 8,000ft Altitude Restriction”と確認しました。

その後管制から“NOBEL Altitude Restriction Cancelled”と言われ、結果NOBEL を 8,400ft, 210kt で通過し事なきを得ました。

降下計画が適切でなかったと反省しながらも、慣れない RNAV RWY16R Approach と LDA から RNAV の切り替わりによる Traffic の輻輳、早めの減速による高度処理の遅れなど、Threat が多い Approach だと改めて実感させられました

VOICES コメント

今回のような場合、NOBEL の高度制限を Confirm するよりも、“Unable to Cross NOBEL at 8,000ft”と通報した方が良かったですね。

分かりやすく図解してみた

門外漢にとって上記文章は分かりにくいので、理解の助けになるようにザっと図解しておいた。

VOICES共有情報「慣れないApproachと早めの減速指示」図化「Standard Arrival Chart - Instrument (GODIN-L/R-RNAV)」に筆者加筆

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2022年6月1日、このブログ開設から18周年を迎えました (^_^)/
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