不動産経済研究所は2月16日、1月の「首都圏新築分譲マンション市場動向」を発表。
- 発売は前年同月比14.9%減の1,128戸。2カ月連続の減少。
- 初月契約率は58.4%、昨年9月以来の70%割れ。
- 平均価格6,157万円、m2単価94.7万円。単価の上昇は3カ月ぶり。
ただ、これだけではよく分からないので、同研究所が過去に発表した数値データも含め、いつものように、首都圏の新築マンション市場動向のトレンドを可視化してみた。
(首都圏全体)発売戸数・発売単価・販売在庫の推移
発売戸数・発売単価・販売在庫の推移を下図に示す。
- 発売戸数
上下動が激しい。 - 発売単価
新型コロナ第1波以降下落傾向を見せていたが、21年4月に急上昇(千代田区の平均価格が2億円を超える大型の高額物件の影響による)したあと下落。再び上昇傾向を見せていたが下落。 - 販売在庫数
減少傾向が見られる。
発売戸数の前年同月比の推移を可視化したのが次図。
新型コロナ感染拡大の影響で、20年5月に▲82.2%(前年同月比)まで大幅に減少したあと、激しくリバウンドを繰り返しながら22年1月は▲14.9%減。
1都3県 ※23区に着目
発売戸数の推移
23区に着目すると1月の発売戸数462戸は、前年同月比で11.3%増(次図)。
m2単価の推移
23区の発売単価は、新型コロナ第1波以降下落傾向を見せていたが、21年4月に急上昇(千代田区の平均価格が2億円を超える大型の高額物件の影響による)したあと、下落傾向。
23区
価格帯別の発売戸数割合の推移
23区の発売戸数の割合は、5千万円を境に2極化。5千万円以下の割合は低下している(次図)。
億ションの発売戸数・率の推移
億ション率(全発売戸数に占める億ションの割合)は、18年9月の4.5%を底に増加傾向にある(次図)。
★まとめ
発売戸数を抑えて発売単価の下落を食い止めているみたいな……。
- 首都圏
- 発売戸数は、新型コロナ感染拡大の影響で、20年5月に▲82.2%(前年同月比)まで大幅に減少したあと、激しくリバウンドを繰り返しながら22年1月は▲14.9%減。
- 発売単価は、新型コロナ第1波以降下落傾向を見せていたが、4月に急上昇したあと下落。再び上昇傾向を見せていたが下落。
- 販売在庫数は、減少傾向が見られる。
- 23区
- 発売単価は、新型コロナ第1波以降下落傾向を見せていたが、21年4月に急上昇したあと、下落傾向。
- 発売戸数の割合は、5千万円を境に2極化。5千万円以下の割合が極端に低下。
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