羽田新ルートに係る「無所属 東京みらい」議員(3人)の過去4年間の発言実績を以下に整理しておく。
※2021年(令和3年)の東京都議会議員選挙は、6月25日告示、7月4日投開票。
※朱書きは筆者コメント。
東京都議会HPの「会議録検索」を使って、「羽田」でヒットした件数の多い順。
※17年第3回定例会以降、21年第1回定例会本会議(速報版)までが検索対象(21年第1回定例会の各委員会は含まない)。
森澤恭子 議員<品川>(4件)
(1期、43歳、元都民ファースト、慶応政治学科卒、元⽇本テレビ報道局記者)
無所属東京みらいとして、「羽田空港機能強化を推進し、東京の国際力向上に努めること」を明言している。
無所属東京みらいを代表しまして、意見を申し上げます。(中略)地域住民の安全・安心に十分配慮する対策並びに正確な情報の周知を国に求めながら、羽田空港機能強化を推進し、東京の国際力向上に努めること。また、羽田空港アクセス線の整備についても推進をしていくこと。(以下略)
(前略)2月の委員会でも申し上げましたけれども、羽田空港の機能強化、増便のために、地域の住民の方の安全・安心が置き去りになることがあってはなりません。
引き続き、関係する区民、都民の声を丁寧に聞き、不安が解消されるよう取り組んでいただくことを強く求めて、質問を終わります。
(前略)羽田空港の機能強化、増便のために地元住民の安全・安心が置き去りになることはあってはなりません。
引き続き関係する区民、市民を初めとする都民の声を丁寧に聞きながら、不安が解消されるよう取り組んでいただくことを強く求めまして、私の質問を終わります。
(前略)品川周辺は、羽田空港の機能強化、山手線新駅、リニア新幹線開通など、大きな注目が集まっております。(以下略)
奥澤高広 議員<町田>(2件)
(1期、39歳、元都民ファースト、 慶応政治学科卒、元三菱地所社員)
奥澤議員自身として、羽田空港の機能強化は「非常に重要なものであるというふうに認識をしています」と断言している。
私自身は、羽田空港の機能強化については、東京、ひいては日本のさらなる発展を目指すという上では非常に重要なものであるというふうに認識をしています。(中略)より一層の騒音の軽減策の推進、それから落下物対策、これはもう万全を期しても期しても足りないぐらいだと思いますけれども、落下物対策の着実な実行、これを適宜適切に国に対してしっかりと求めていく、これをお願いして、私からは質問を終わりたいと思います。
(前略)騒音や安全性といった生活関係の影響をできるだけ低減すると同時に、羽田空港の機能強化がもたらす経済波及効果については、しっかりと地元の自治体、周辺の自治体も享受できるような環境整備が必要です。
説明会にせよ、安全対策にせよ、一義的には国が行うべきものであることは理解をしておりますけれども、今後は、より具体的な住民のニーズを酌み取って、実態に即した現実的な解決策を示していただきたいというふうに思います。(以下略)
斉藤れいな 議員 <南多摩>※発言なし
(1期、42歳、元都民ファースト、東京みらい⇒21年4月15日立憲民主党、早大政経卒、シンガーソングライター)
※発言なし
雑感(東京みらいは羽田新ルート推進派…)
小池チルドレンとして初当選(17年7月2日)してから1年7か月足らずで新会派を結成(19年1月25日)した3名。
都民ファースト時代よりも新会派結成後のほうが羽田新ルート推進を強調するようになった(次図)。
ちなみに、斉藤れいな議員は20年10月20日には都市整備委員会の委員になっていたが、これまで一度も羽田新ルートに言及したことはなかった。その斉藤れいな議員は20年4月15日付で都議選の立憲民主党公認候補予定者(南多摩)となることが決定したが、任期中は「無所属 東京みらい」に所属するという(無所属 東京みらいプレスリリース)。
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