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羽田新ルートに係る「東京都議会立憲民主党」議員の発言実績(まとめ)

羽田新ルートに係る「東京都議会立憲民主党」議員(6人)の過去4年間の発言実績を以下に整理しておく。

※2021年(令和3年)の東京都議会議員選挙は、6月25日告示、7月4日投開票。

朱書きは筆者コメント。

追記4月23日:栗下善行 議員(4月20日付、1人会派から立憲民主党へ)


もくじ

東京都議会HPの「会議録検索」を使って、「羽田」でヒットした件数の多い順。

※17年第3回定例会以降、21年第1回定例会本会議(速報版)までが検索対象(21年第1回定例会の各委員会は含まない)。

西沢けいた 議員<中野>(4件)

(3期、41歳、中央大学法学部卒、元長妻議員秘書)

「地域住民の皆様の理解を得るのはなかなか難しい」(18年11月1日)、「都として事前に騒音を測定し、公開すること」(19年3月20日)など、19年までは羽田新ルートを容認しているような発言。20年11月になって初めて「固定化回避のため、管制方法の見直しなどの方策を早急かつ具体的に検討するよう、国に対して強く要請する」と、やや踏み込んが発言をしているが、羽田新ルートそのものに反対していているわけではない。

20年11月16日 決算特別委員会

私は、東京都議会立憲民主党を代表して、令和元年度各会計決算について意見開陳を行います。(中略)
羽田空港の新飛行ルートについては、地域住民の不安払拭につながる効果的な対策を実施するとともに、固定化回避のため、管制方法の見直しなどの方策を早急かつ具体的に検討するよう、国に対して強く要請すること。(以下略)

19年3月20日 環境・建設委員会

私は、都議会立憲民主党・民主クラブを代表して、当委員会に調査を依頼された平成31年度予算案にかかわる議案についての意見開陳を行います。(中略)
航空機騒音対策の推進のため、羽田空港を発着する航空機の新しい飛行ルートに伴い、都として事前に騒音を測定し、公開すること。(以下略)

19年3月15日 環境・建設委員会

(前略)(航空機の騒音について)国が定めた基準のとおりやっていますよということで、今はそれに基づいてちゃんとやって問題ありませんよと。ルートが変更になったら、そのときにあわせてやりますよという、これは当たり前のことだと思うんですよね。当然だと思うんです。
それでも、理解を得るために努力をすべきだから、東京都でやれることをやろうということで、事前にやるべきなんじゃないのかというのが私の指摘なんですね。(以下略)

18年11月1日 環境・建設委員会

(前略)しっかりと騒音が心配ないというような形で理解をいただかなければ、やはり羽田空港の新ルートについて地域住民の皆様の理解を得るのはなかなか難しいんじゃないかというように思います。(以下略)

宮瀬英治 議員<板橋>(2件)

(2期、44歳、 早大学商学部卒、元ベネッセコーポレーション社員)

羽田新ルート容認が前提の発言。

19年3月20日 都市整備委員会

私は、都議会立憲民主党・民主クラブを代表し、当委員会に調査を依頼された平成31年度予算案に係る議案について意見の開陳を行います。(中略)
羽田空港の増便については、騒音、落下物等、都民の不安を払拭するよう、万全を期すこと。(以下略)

19年2月15日 都市整備委員会で請願2件・陳情2件の審議がはかられた際、委員として出席していながら、意見を述べることはなかった。採決の結果、第94号(下記黄色)だけが「趣旨採択」、ほか3件は不採択(≒却下)となった。

  • (第42号)国に羽田空港増便による都心低空飛行計画の撤回を求めることに関する請願
  • (第43号)国に新都心低空飛行ルートの「教室型説明会」の開催を求めることに関する請願
  • (第94号)羽田空港の機能強化等並びに新飛行経路における情報公開及び説明責任に関する陳情
  • (第112号)羽田空港の国際線増便計画に伴う都心上空の低空飛行の中止に関する陳情

18年3月22日 環境・建設委員会

私は、都議会民進党・立憲民主党を代表し、意見の開陳を行います。(中略)
今後、羽田空港の増便に伴い危惧される騒音問題に対し、関係機関と連携し万全を期すこと。(以下略)

山口拓 議員<世田谷>(1件)

(3期、48歳、駒澤法学部卒、元世田谷区区議(当時最年少当選))

羽田陳情案件が賛成者少数にて「不採択」となった。各委員の投票行動は不明。

18年6月8日 都市整備委員会

私からも、陳情30第11号、羽田増便に伴う都心上空縦断の新ルートの情報公開と都民の安全を求める陳情に対し、会派を代表して意見を申し上げたいと思います。
 国土交通省は、首都圏の空港機能強化のため、羽田空港の発着枠をふやし、離着陸をする航空機をふやすこととしています。これに伴って、これまでは海から出て海から入っていた航空機が、内陸上空を通るルートが新たに設定されます。
 当然のことながら、住民は大変不安を感じています。騒音対策の一層の強化、それから先般、国土交通省におきまして落下物対策総合パッケージが示されましたが、都民が生活しているまち中への落下物など絶対にあってはならないことでありますから、さらなる追加対策も都として求め、外国航空機まで含めた安全対策の徹底が不可欠と考えますので、改めて意見として申し述べさせていただきます。

18年2月15日 都市整備委員会で「羽田空港増便による都心での新低空飛行ルートの再検討を国に求めることに関する請願」の採択がはかられた際、委員として出席していながら、意見を述べることはなかった。同請願は採決の結果、不採択(≒却下)となった

中村ひろし 議員<三鷹>(1件)

(3期、49歳、一橋大学法学部卒、元東芝社員)

本会議の代表質問5項目のうち「3.まちづくりについて」のなかで僅かに触れられていたのは「固定化を避けるための取り組みを早急かつ具体的に進め、見直しを図るよう求めていくべき」(185文字)。羽田新ルートそのものに反対していているわけではない。

※詳細は、「羽田新ルート|都議会「21年第1回定例会」質疑応答」参照。

21年2月24日 第1回定例 会本会議

私は、東京都議会立憲民主党を代表して、都政の諸課題について質問いたします。(中略)
羽田空港の新飛行ルートについては、昨年12月3日、東京選出の国会議員によって、羽田低空飛行見直しのための議員連盟が発足していますが、国土交通省においても、この間、固定化回避に係る技術的方策の検討が進められているところです。
 そこで、私は、都としても国に対して、固定化を避けるための取り組みを早急かつ具体的に進め、見直しを図るよう求めていくべきと考えますが、見解を伺います。(以下略)

藤井とものり 議員 <練馬>※発言なし

(1期、44歳、慶大商学部卒、公認会計士・税理士)

※発言なし

石毛しげる 議員<西東京>※発言なし

(4期、21年2月16日都民ファースト除名、68歳、早大博士課程修了、金剛寺住職)

※発言なし

【追記】栗下善行 議員<太田>※発言なし

以下、4月23日追記。

※発言なし

(2期、38歳、都民ファースト⇒1人会派⇒4/20立憲民主党、テネシー州立大学卒、元日本オラクル社員)

節操なさすぎ。自分ファーストではないか。

  • 09年7月12日:26歳で千代田区選挙区(定数1)から民主党公認で出馬し初当選
  • 12年8月29日:民主党離党。一人会派「行政刷新を貫く会」を設立
  • 12年9月10日:「東京維新の会」を設立。
  • 13年6月23日:北区(定数3)に選挙区を変え、日本維新の会公認で出馬するも落選
  • 17年7月2日:大田区(定数8)から都民ファーストの会公認で出馬し再選
  • 21年2月15日:都民ファーストの会を離党
  • 21年4月20日:立憲民主党に入党

雑感(都議会立憲民主党は羽田新ルート容認派…)

17年7月の選挙以降の4年間で「東京都議会立憲民主党」の議員が定例会で羽田新ルートに言及したのは上記のとおり8件であった。そもそも、たったの8件では積極的に取り上げてきたとは言えないのだが。

この8件の発言を時系列に整理すると(次表)、東京都議会立憲民主党のスタンスが浮き彫りになってくる。

  • 19年第1回(3月)までは「万全を期すこと」や「騒音測定し、公開」など、羽田新ルートの運用が前提の発言だった。
  • その後、19年第2回(6月)から20年第3回(9月)まで1年3か月間なにも発言がなかった
  • 20年第4回(11月)、初めて「固定化回避のため、管制方法の見直しなどの方策を早急かつ具体的に検討するよう、国に対して強く要請する」と、やや踏み込んが発言
  • 21年第1回(2月)にも、前定例回同様「都としても国に対して、固定化を避けるための取り組みを早急かつ具体的に進め、見直しを図るよう求めていくべき」と発言しているが、羽田新ルートそのものに反対していているわけではない

羽田新ルートに係る「東京都議会立憲民主党」議員の発言実績(まとめ)


この4年間の議員らの発言からは、次のことが言えるのではないか。

「東京都議会立憲民主党」は、もともと羽田新ルート容認が前提であったところ、都議選の年を迎えて「固定化を避けるための取り組みを早急かつ具体的に進め、見直しを図るよう求めていくべき」と言い出した。でも、依然として羽田新ルートそのものに反対していているわけではない。

 

また、20年10月8日の都議会本会議で、羽田新ルートの中止・撤回を求める陳情2件に対して、立憲民主党は自公・都民Fとともに不採択(≒却下)に賛成票を投じた事実がある(羽田新ルート|都議会の立憲民主党のスタンス).

 

以上により、東京都議会立憲民主党は、自公や都民ファーストのように羽田新ルートを積極的に推進はしていないが、容認はしていると認定することができる

21年7月の都議会選挙に向けて、都議会立憲民主党は過去4年間の姿勢(羽田新ルート容認)を釈明したうえで、羽田新ルートに係る公約を掲げることが望まれる。

 

※追記21年5月9日

他の会派議員の発言実績を整理していて、以下判明。

宮瀬英治議員(板橋)は19年2月15日の、山口拓 議員(世田谷)18年2月15日の都市整備委員会に委員として出席したが、請願・陳情の審査の際に意見を述べることはなかった。以上については、上記に追記済み。

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2021年6月1日、このブログ開設から17周年を迎えました (^_^)/
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