マンション選びでは、東日本大震災以降、大震災を意識した地盤リスクには注意を払っていたが、水害リスク(高潮リスク)にはあまり注意を払っていなかったのではないだろうか。
東京都は想定し得る最大規模の高潮による氾濫が発生した場合に浸水が想定される区域を示した図(高潮浸水想定区域図)を公表している。浸水が想定されているのは次の17区。
- 千代田、中央、港、新宿、文京、台東、墨田、江東、品川、目黒、大田、北、荒川、板橋、足立、葛飾、江戸川
浸水が想定される区域内の人口約395万人(昼間)と言われても、自分事として真剣に考えるには至っていないのではないか。
そんなことを東京都の防災担当者も思ったのかどうか、東京都は3月24日、★「高潮リスク検索サービス」を始めた。
パソコンやスマホでアクセスして、チェックしたい地域名で検索することで、高潮による「浸水深」と「浸水継続時間」を簡単に表示することができる。
たとえば「勝どき」で検索した結果が次図。勝どきエリアの「浸水深」は「1m以上3m未満」であることが確認できる。
さらに、勝どき駅にマウスをおいてクリックすると、イラストで高潮浸水深2.5mを実感できる。
また「浸水継続時間」のタブを選択し、勝どき駅にマウスをおいてクリックすると、浸水継続時間は「2日未満」であることも確認できる。
以上はPC画面での操作結果。
スマホだとGPSから取得した位置に地図が移動するなどの機能もある。
時間のある時にでも一度、お住いの地域あるいはマンション選びの候補地の高潮リスクをチェックされてはいかがだろうか。
※東京都以外の地域も知りたい方は、「マン点流!裏ワザ(水害リスクを簡単に調べる方法) | スムログ」参照。高潮だけでなく洪水、土砂災害、津波なども知ることができる。