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羽田新ルート|港区議会「21年第1回定例会」予算特別委員会(質疑応答)

港区議会の「21年第1回定例会」予算特別委員会(3月3日)で、羽田新ルートに関して、3名の議員の質疑応答があった。

議会中継(録画)をもとに、全文テキスト化(約8千文字)しておいた。

※以下長文。時間のない方は「質疑応答のポイント」と「雑感」をお読みいただければと。


質疑応答のポイント

※答弁は環境課長


風見利男議員(共産)

風見利男議員
風見利男議員(共産、区議9期、都立墨田工業高卒、76歳)

風見:ユナイテッド航空、部品が住宅市に落下する事故

それでは最初に「羽田空港都心低空飛行を止めることについて」でございます。

米国西部コロラド州デンバー近郊で2月20日、ユナイテッド航空の旅客機のエンジンが燃え、部品が住宅市に落下する事故が起きました。激しく燃えるエンジン部分を乗客が撮影し、テレビのニュースで放映され、多くの国民がびっくりされたことだと思います。とりわけ都心低空飛行コース下の住民は他人ごととは思えなかったと思います。


落下した部品による人身事故はありませんでしたが、ニュースで見た部品の大きさからして、港区だったら大惨事になっていたことでしょう。住宅の脇に落ちたエンジンカウルの大きさは半端ではありません。


12月に発生した那覇発羽田行き日航904便、ボーイングスリーセブンのエンジントラブルも発生。

オランダでは20日、南部マーストリヒト郊外でボーイングの航空機の破片がいくつか落下して少なくとも2人が負傷した事故があったとの報道もあります。


どんなに安全対策、点検をやっても、部品の落下が無くなりません。必ず事故は起きることを今回の事故が教えてくれています。
今回の事故を見て、もし港区の上空、住宅密集地で起きたら大惨事になってると思いますけども、どうお感じになりましたでしょうか

環境課長
環境課長

課長:新ルートなどにおいても、不安を区民に与えている

先月、米国デンバー国際空港発の航空機が離陸直後に右側エンジンに損傷が発生したため、同空港に引き返す。その際に郊外の住宅地等に複数の機体の破片が落下する事案が発生しました。


これまで、羽田空港においても、同系列のエンジンを搭載したボーイングトリプルセブン型機が運行されていた状況があり、このことは新ルートなどにおいても、人命にかかわる重大事故につながりかねない事故が発生するのではないかという不安を区民に与えているものと考えております。

 風見:いままで広報関係費の費用?

その通りだと思うんですよね。先日、国土交通省発行の「港区の皆さまへ」、これがポストへ配られました。全戸配布ですから、14万6千世帯分、飛行経路すべてに配ってるでしょうから、莫大なお金です。


多くの国民が反対していることを強引に進めるのに、多額の税金を使うことは許されません。いままで広報関係費の費用はいくらだったのか。分かったら、教えてください。

課長:合計額で約20億円

国からは直接電話相談窓口やホームページの運営、新聞広告、新聞折込チラシ、電車内広告、ポスティングチラシなどのすべての羽田空港新ルートに関する広報等の情報提供のための費用として、例えば運用開始前の令和元年度は約6億5千万円、令和2年度は見込額で・・・(風見:総額でお願いします)。失礼しました。合計としましては平成26年度から令和2年度までの合計額で約20億円と聞いております。

風見:KLMオランダ空港の機体からパネルが落下、落下物ゼロ?

こういう莫大な税金を使って、国民が反対してることを強行しようとしていると。これが国、国土交通省の実態なんですね。


今回配られたチラシに「落下物について」で確認された落下物はゼロと書かれています。この間、国会での論戦を通じて羽田、成田など主要7空港で直近2年間の部品欠落は1,180個あったことが明らかになっています。


2017年9月23日、関西空港を離陸したKLMオランダ空港の機体からパネルが落下。100cm×60cm。車両に追突する事故が記憶に新しいと思いますけども、こういうものが、今回の落下物ゼロというところには入ってないんでしょうか。いかがでしょうか。 

課長:部品の欠落は、落下物に含まれない

国は落下物については、落下した部品または氷塊が空港由来の場所で発見されたものとしております。

一方、部品欠落は、空港到着後の機体チェックなどで部品が無くなっていることが確認されたものとしており、部品の欠落は、落下物に含まれないと聞いております。


そのためKLMオランダ航空機につきましても、今回国が配布したチラシに記載されている落下物には含まれないということで聞いてございます。

風見:100cm×60cmのパネル、落下物に入らない?

これが(写真を見せながら)パネル。落ちた100cm×60cmのパネルなんですけど、これが落下物に入らないと、こういうことなんですか

課長:国としては落下物に含まれない

国は落下物については、落下した部品または氷塊が空港以外の場所で発見されたものとしておりまして、部品欠落については一方、空港到着後の機体チェック等で部品が無くなっていることが確認されたものとしておりまして、今お示しの写真のものにつきましては、国としては落下物に含まれないということで聞いてございます

風見:落下物・墜落事故が起きない保障は?

そういうごまかしで「(落下物)ゼロ」にしてると。これ、あくまで部品ですよ。
これが大阪で落下をして車に当たった事故が起きてるわけで、これが落下物じゃってことになったら、何が落下物なのか、と。


飛行機が落ちないと落下物にならないのかと、こういうことになるわけで、こういうインチキのチラシを、さっき言ってた20億円も使って嘘の宣伝すると。非常におかしいと思うんですよね。


私は都心低空飛行を続ける限り、港区の住宅や学校、保育園に落下物・墜落事故が起きない保障はないと思うんですけど。保障はあるんでしょうか。 

課長:より実効性の高い落下物防止対策、要請

区としては、航空機からの落下物は大きな事故につながる危険性があることから、これらの事故はあってはならないことだというふうに考えております。このため、これまでも国土交通省に対して、より実効性の高い落下物防止対策を積極的に検討するよう要請してまいりました

風見:高輪台小、最高デシベル分かりますか?

もう一つ重大なのが騒音なんですね。このパフレットによると、騒音について、高輪台小学校の騒音測定結果が掲載されてますけども、平均値なんですよね。

実際、どれだけの音がしたかってのは、最高値を区民は感じるわけで、平均値じゃなくて、最高デシベルてのは分かりますか

課長:4月が約78.5デシベル、5月が・・・

国のホームページで公表されている高輪台小学校での測定結果によりますと、各月ごとの最大値でございますが、4月が約78.5デシベル、5月が約79.5デシベル、6月が約79デシベル、7月は約84.5デシベル、8月は81.5デシベル、9月は約78.5デシベル、10月が約77.5デシベルということが測定されております。

風見:港区で独自に測定、いつどこの学校で最高のレベル?

ですから、実際の平均値よりも実際の最高レベルというのは非常に大きいわけで、区民はそれを感じるわけですよね。だからこの平均値の出し方ってのは、是非改めてもらって。今課長が仰った数値もグラフに出てるだけで、数値としては公表してないんですよね。是非きちっと公表するように言ってもらいたいというふうに思うんです。


時間がないんで先に進みますけども、高輪台小学校で今国土交通省が毎日測っていますけど、港区で独自に測定をしたということもあると思うんですけど、そこでの最高の騒音、いつどこの学校で最高のレベルを出したのかと。それをちょっとお答えください。

課長:本村小学校で77.5dB、高陵中学校では77.1dB・・・

区は昨年2回、区独自の騒音測定を行ってございます。まずは6月10日および17日に本村小学校で77.5デシベル、6月14日に高陵中学校では77.1デシベルが測定されております。

また、9月10日に青南いきいきプラザで75.6デシベル、西麻布いきいきプラザで75.4デシベル、やすらぎ会館で72.5デシベル、9月18日には白金小学校で73.4デシベル、9月28日に広陵中学校で80.4デシベルが測定されております。

風見:都心上空の飛行ルートは撤回しかありません

もう地下鉄に乗ってるのと同じ騒音がしてるわけですよね。トンデモナイことです。ですから、騒音被害、落下物の墜落の危険、排ガスによる健康被害。


都心低空飛行を続ける限り、これは解決できません。都心の低空飛行、都心上空の飛行ルートは撤回しかありません。撤回を求めるべきだと思いますが、いかがでしょうか。

課長:区は引き続きさらなる騒音対策や安全対策・・・

区はこれまでも新ルートの運用に伴い区民の不安の声や区独自の騒音測定の分析結果を国に示し、騒音対策や安全対策、飛行経路の様々な運用などの検討を要請してまいりました。


国ではこうした区の要請や区民の不安の声を受け、現在、「羽田新経路の固定化回避に係る技術的方策検討会」を設置し、固定化回避に向けた検討を進めております。

区は引き続きさらなる騒音対策や安全対策、新ルートに限らず飛行経路の様々な運用などを早急かつ具体的に検討するよう国に強く求めてまいります

風見:飛行を止めろと、是非言っていただきたい

それでは解決しないんで、是非飛行を止めろと、いうことを是非言っていただきたいと。

兵藤ゆうこ議員(みなと政策会議)

兵藤ゆうこ議員
兵藤ゆうこ議員(みなと政策会議<立憲民主党>、区議2期、美容業界出身、東海大卒、54歳)

兵藤:区は3月1日、国土交通省に対し安全対策等を要請

よろしくお願いいたします。私からは、羽田空港新飛行ルートについてお伺い致します。

区は3月1日付けで、国土交通省に対し、羽田空港機能強化に係る安全対策等を要請しました。そこで他区では豊島区が2月25日に要請しているとのことですが、今日、港区として要請した経緯と内容についてお伺いいたします

環境課長
環境課長

課長:より実効性の高い落下物防止対策の検討・・・

先月21日に米国のデンバー国際空港発ホノルル空港行きのユナイテッド航空328便、ボーイングトリプル7型機が離陸直後に右側エンジンに損傷が発生したため、同空港に引き返し、その際に郊外の住宅地などに複数の機体の破片が落下する事案が発生しました。


区はこのことについては新ルートなどにおいても、人命にかかわる重大事故につながりかねない事故が発生するのではないかという不安を区民に与えるものと考えております。

このため一昨日国土交通大臣宛に今回の事故等に関する区民への丁寧な説明や安全・安心の確保、より実効性の高い落下物防止対策の検討、飛行経路に係る運用の早急かつ具体的な検討について積極的に取り組むよう要請をいたしました。

兵藤:新飛行ルート運用開始後の部品欠落の状況?

ありがとうございます。今回は早かったと思うんですけれども、今後もよろしくお願いいたします。

そして新飛行ルート運用開始後の部品欠落の状況についてお伺いいたします。 

課長:羽田空港を含む7つの空港において合計562個

国が発表しております部品欠落件数の報告では、昨年4月から9月の部品欠落については、羽田空港を含む7つの空港において合計562個で、発見された部品欠落のほとんどが100グラム未満、また80%は10グラム未満となっております。


また、欠落した部品の主なものは、スクリュー、リベットなどの留め具が49%、材質がゴムであるシール等が21%となっております。区は引き続きこうした情報を収集するとともに、国に対しては、部品欠落の原因の究明および再発防止の徹底を求めてまいります。

兵藤:区内の騒音測定結果を踏まえた区の取り組み?

ありがとうございます。まあ、上から降ってくるわけですから、たとえ小さなものでも怪我とか、そういった部分っていうのが非常に懸念されますので、区の中でも……、よろしくお願いいたします。


最後に、区内の騒音測定結果を踏まえた区の取り組みをお伺いいたします。

課長:区は引き続きさらなる騒音対策・・・

区は新飛行経路の運用に伴い、今年度区独自の騒音測定を区内複数か所で2回実施し、多くの機体で、機体サイズ別の平均値が国が示していた住民説明会で示されていた推計平均値を超えていることが確認を致しました。


昨年の5月および9月には区による騒音測定の分析結果や、区民の不安の声を国に示し、騒音対策や安全対策、飛行経路の様々な運用などの検討を要請いたしました。


国はこうした区の要請や区民の不安の声などを受けまして、現在、「羽田新経路の固定化回避に係る技術的方策検討会」を設置し、固定化回避に向けた検討を進めています。区は引き続きさらなる騒音対策、新ルートに限らず飛行経路の様々な運用などを検討するように、国に強く求めてまいります。

兵藤:今後も継続よろしくお願いいたします

ありがとうございます。平均値超えてるということで、住民にとっては非常に苦痛だと思いますので、今後も継続よろしくお願いいたします

清家あい議員(みなと政策会議)

清家あい議員
清家あい議員(みなと政策会議、区議3期、青学国際政治経済学部卒、元産経新聞社会部記者、46歳)

清家:飛行経路の固定化回避に向けた議論の状況?

羽田空港新飛行経路についてお伺いします。羽田空港の新飛行経路についてルート見直しを議論する国の検討会「羽田新経路の固定化回避に係る技術的方策検討会」が昨年6月に設置され、これまでに2回、専門家らによる検討会が開催されています。


検討会では、今年度末までにメリット、デメリットについて整理し、新ルート直下の自治体の意見を聞くなどして、変更の可否を議論し、数年後に結論を出す見込みと報じられています。


これまで2回の検討会での議論の内容を含め、国から得ている(?)飛行経路の固定化回避に向けた議論の状況について、区としてどのように把握されているのかお伺いします。

環境課長
環境課長

課長:今年度末までにメリット、デメリットを整理

現在国による羽田新経路の固定化回避に係る技術的方策検討会においては、技術的選択肢として、地上からの電波や測位衛星、GPSを使用して着陸する方式やパイロットの目視による進入などを組み合わせた12個の飛行方式が示されております


今後、ロサンゼルス空港等の海外空港の事例調査結果などを踏まえ、複数の飛行方式に絞り込み、羽田空港において管制の運用が可能かどうかという観点から、今年度末までにメリット、デメリットを整理するとしております。


こうした情報はかなり専門的であることから、区では国土交通省に直接問い合わせ、確認把握するとともに、東京都主催の「羽田空港の機能強化に関する都及び関係区市連絡会」等でも確認を行っております

清家:区の今後の取り組み?

ありがとうございます。議事録をちょっと見ても、本当に専門的に全然よく分からないんですけど、この検討会のプレスリリースを見てもはっきり「関係自治体からの固定化回避の要望を受けて議論を行っているところです」と書いてありますし、引き続き区として情報を早くの把握に努めていただいて、また、今年度中にもう1回はメリット、デメリットの整理が、完成するためにもう1回あると思うんですけども、積極的に区からも情報を発信して行ってほしいと思っています。よろしくお願いします。


次に、先ほどから他の委員の質問にも上がっていますが、昨年12月に那覇空港でボーイングトリプルセブン型機がエンジンに不具合が生じたため、空港に引き返す事案が発生したのに続き、先月21日には米国デンバー国際空港で、同じくボーイングトリプルセブン型機が離陸直後に右側のエンジンを損傷し、郊外の住宅地に巨大な機体の破片を落下させる事故が発生しました。


羽田空港においてもこれと同系列のエンジンを搭載したボーイングが運行されており、現在は、全てを停止しとされていますが、新ルート下の区民としては、これが人口密集地の港区の上空で起きていたら、もう大惨事だったというのは容易に想像がつくことで、非常に大きな不安を感じました。


また、現在は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、航空便自体がいま、国内線で約6割減、国際線で約8割減となっていますが、当初の予定通り飛んでいたら想像もつかないほどの騒音問題が起きることを心配しています。


これから暖かくなり、南風の時間帯が増えてくると、夏場には、ますます飛行機の数が増えます。ピーク時には、今の倍近い飛行機が上空を飛ぶようになるのかと思うと、ルート直下の住民にとっては耐え難い思いがします。実際にそうなったら、引越しを考えると言っている地元の人たちも私が住んでる西麻布には少なからずいます。


これまでに、港区は昨年、2回の騒音測定をしてくださいました。昨年5月から6月の広陵中と本村小で実施。9月から10月には、青南いきいきプラザ、やすらぎ会館、西麻布いきいきプラザ、広陵中、白金小の5か所で実施しました。


その結果、9月から10月の広陵中の測定で、最大値80.4デシベルというテレビの大音量並みの数値。先程の風見委員の発言によると、地下鉄に乗ってるような音が、数値が計測されるという結果を得て、また多くの機体で、機体サイズ別の平均値が住民説明会で示されていた推計値を超えていることなど、国に報告してくださっています。


また、先日の米国でのボーイングトリプルセブン型機の機体落下事故に際しては一昨日、国に対し、安全対策の強化や様々なルート検討などの要請を行う要請文を出していらっしゃいます。

こうした港区をはじめとした関係自治体の声が国の政策転換を促していくと思っています。引き続き港区民の声をしっかりと受け止め、固定化を回避するよう国に強く訴えてほしいと思いますが、区の今後の取り組みについてお伺いします。

課長:国に示し、さらなる騒音・安全対策(略)強く求めてまいります

区はこれまでも騒音対策や安全対策、飛行経路の様々な運用などの検討を要請してまいりました。また一昨日、国土交通大臣宛に今回の事故等に関する区民への丁寧な説明や安全対策、飛行経路に係る運用の早急かつ具体的な検討について積極的に取り組むよう要請いたしました。


引き続き国による固定化回避に向けた検討状況を把握するとともに、来年度におきましても区独自の騒音測定を区内複数か所で継続的に実施していく予定です。


区は今後も区民の安全・安心を守る立場から、区民の不安の声や区独自の騒音測定結果を国に示し、さらなる騒音・安全対策や新ルートに限らず飛行経路に係る運用の早急かつ具体的な検討を強く求めてまいります

清家:今回の事故、国に対して意見書を提出していただきたい

よろしくお願いします。

さきほどの質問の中で触れさせていただきましたが、今回の米国デンバー国際空港のボーイングトリプルセブン型機の機体破片落下事故を受け、港区は一昨日3月1日に武井区長が国土交通大臣に対して「羽田空港機能強化に係る安全対策等の要請について」という要請書を出されています。港区議会としても、今回の事故が区民に与えた影響を鑑み国に対して意見書を提出していただきたいと思うのですが、委員長、取りまとめをいただけますでしょうか。

やなざわ委員長
やなざわ亜紀 委員長(自民、区議3期、元資生堂社員、香川大学法学部卒、39歳)

やなざわ委員長:正副委員長のもとで各会派と調整させていただきます

ただ今の清家委員のご提案につきましては、正副委員長のもとで各会派と調整させていただきます

清家:よろしくお願いします

よろしくお願いします。以上です。ありがとうございました。

雑感(ダブリ質問、コピペ答弁)

3人が羽田新ルート問題を質問するとなると、2番手、3番手は前の議員との質問がダブらないような配慮が必要となろう。さすがに同じ会派である「みなと政策会議」の2人(立憲民主党1人、無所属1人)の質問項目にはダブリはなかった。でも、トップバッターの風見議員(共産)と2番手の兵藤議員(みなと)の質問項目は、部品欠落、港区独自の騒音測定など、ダブりまくっていた。兵藤議員は質問がし辛かったのではないだろうか。

一方、答弁に立った環境課長は楽勝だったのではないか。3人の異なる質問に対して、ここぞとばかりコピペ回答を繰り返している。

風見:都心上空の飛行ルートは撤回しかありません。撤回を求めるべきだと思いますが、いかがでしょうか。

  • 区はこれまでも新ルートの運用に伴い区民の不安の声や区独自の騒音測定の分析結果を国に示し、騒音対策や安全対策、飛行経路の様々な運用などの検討を要請してまいりました。(略)
    区は引き続きさらなる騒音対策や安全対策、新ルートに限らず飛行経路の様々な運用などを早急かつ具体的に検討するよう国に強く求めてまいります

兵藤:区内の騒音測定結果を踏まえた区の取り組みをお伺いいたします。

  • 昨年の5月および9月には区による騒音測定の分析結果や、区民の不安の声を国に示し、騒音対策や安全対策、飛行経路の様々な運用などの検討を要請いたしました。(略)
    区は引き続きさらなる騒音対策、新ルートに限らず飛行経路の様々な運用などを検討するように、国に強く求めてまいります

清家:固定化を回避するよう国に強く訴えてほしいと思いますが、区の今後の取り組みについてお伺いします。

  • 区はこれまでも騒音対策や安全対策、飛行経路の様々な運用などの検討を要請してまいりました。(略)
    区は今後も区民の安全・安心を守る立場から、区民の不安の声や区独自の騒音測定結果を国に示し、さらなる騒音・安全対策や新ルートに限らず飛行経路に係る運用の早急かつ具体的な検討を強く求めてまいります。 

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2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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