国土交通省は11月30日、「住宅着工統計(令和2年10月分)」を公表。
全国の分譲マンションの着工戸数は「5か月連続の減少」だが、新型コロナの影響が顕著に出ているというわけでもなさそうだ。
ざっくり言うと
20年10月の住宅着工動向について、次のように記されている。
新設住宅着工戸数は70,685戸。
- 前年同月比8.3%減、16か月連続の減少。
分譲住宅は20,706戸
(前年同月比9.6%減、12か月連続の減少)
- マンションは9,908戸(同0.9%減、5か月連続の減少)
これだけでは、よく分からないので、いつものようにマンション関連のデータを中心に可視化してみよう
【全国分譲マンション】前年同月比▲0.9%減
10月は前年同月比▲0.9%減。
「5か月連続の減少」であることが確認できる(次図)。
【首都圏分譲マンション】前年同月比▲8.8%減
三大都市圏別の分譲マンション着工戸数の推移を次図に示す。
※黒色破線は、多項式(5次)の近似曲線。以下同じ。
上図は季節変動があるので分かりにくい。そこで首都圏について、前年同月比の増減を可視化したのが次のグラフ。このグラフであれば、季節変動の影響を排除できる。
首都圏では、前年同月比▲8.8%減。
【都内の分譲マンション】前年同月比▲30.9%減
1都3県の分譲マンション着工戸数の推移を次図に示す。
上図も季節変動があるので分かりにくい。次のグラフであれば、季節変動の影響を排除できる。
都内の着工戸数は前年同月比▲30.9%減。
各年10月の変化を可視化したのが次のグラフ。
新型コロナの影響が顕著に出ているというわけでもなさそうだ。
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