南風時に都心上空を通過して羽田に到着するルートの運用が開始されたのは4月3日。8か月近くが経過して、これまでに都心上空を舞ったのは6千700機に迫る。
南風時の到着ルートに係る運用機材の実績
約6千700機の種類は19機材(次表)。そんなに多いわけではない。
B737-800がダントツで全体の4割近くを占めている。第2位のB767-300と合わせると5割を超える。上位10機材で9割を超える。
※区分は概ね、大型機(300席以上)、中型機(200~300席)、小型機(200席未満)とした。
運用機材ランキング
※写真はすべてWikimedia。解説は主にWikipediaを参考にした。
1位:B737-800
Photo by Kentaro Iemoto.2009.CC BY 2.0.
世界各国の航空会社で短距離路線の主力機として広範に運航されている小型ジェット旅客機。
2位:B767-300
Photo by Kentaro Iemoto.2009.CC BY 2.0.
アメリカの主要都市を結ぶ航空路線用として開発された中距離旅客機。1982年発注の日本航空がローンチカスタマー。
3位:B787-8
Photo by Kentaro Iemoto.2013.CC BY 2.0.
767・777の一部を後継する、次世代の長距離用中型ワイドボディ機。787型機の基本型で、最初に開発されたモデル。
4位:B777-200
Photo by Kentaro Iemoto.2010.CC BY 2.0.
大型ワイドボディ双発ジェット機。777シリーズ最初のモデル。
5位:B737-700
Photo by Kentaro Iemoto.2010.CC BY 2.0.
世界各国の航空会社で短距離路線の主力機として広範に運航されている小型ジェット旅客機(1位と同じシリーズ)。
6位:A320
Photo by Aeroprints.com.2012.CC BY 3.0.
欧州のエアバス社が開発・製造している単通路の双発ジェット旅客機。
7位:エンブラエル190
Photo by Alan Wilson.2019.CC BY 4.0.
ブラジルの航空機メーカー、エンブラエル社が製造・販売している小型ジェット旅客機。
8位:A320neo
Photo by Hans135797531.2017.CC BY 2.0.
欧州エアバス社がA320ファミリーの最新シリーズとして開発した、新型エンジンを搭載した単通路の近・中距離向け旅客機。従来型と比べて、騒音が50%低減。A320neoはこのシリーズの基本型。
9位:A321neo
Photo by Japanbird.2018.CC BY 4.0.
欧州エアバス社がA320ファミリーの最新シリーズとして開発した、新型エンジンを搭載した単通路の近・中距離向け旅客機。従来型と比べて、騒音が50%低減。8位のA320neoが基本型であるのに対して、A321neoは長胴型。
10位:B787-9
Photo by Kuroc622.2019.CC0 1.0
767・777の一部を後継する、次世代の長距離用中型ワイドボディ機。3位のB787-8よりも窓の数がワンブロック分多く、座席数が60席増え、全長が6.1m長い。
11位:A350-900
Photo by Vuxi.2019.CC BY 4.0.
A300・A330/A340の後継機としてエアバス社が発売した新世代中~大型ワイドボディ旅客機。B777-200ER・B787-9の対抗機材。
12位:B777-300ER
Photo by kaoru hayashi.2019.CC BY 2.0.
アメリカのボーイング社が開発した大型ワイドボディ双発ジェット機。777-300型機の航続距離延長型であり、747-400型機の後継需要向け機種として設計された。エアバスA380-800型機・747型機に続く3番目に大きな旅客機。
13位:A321
Photo by Masahiro TAKAGI.2017.CC BY 2.0.
ヨーロッパのエアバス社が開発・製造しているナローボディ(単通路)の双発ジェット旅客機。A320ファミリーの中で全長が最も長い。
14位:DHC-8
Photo by Kentaro Iemoto.2010.CC BY 2.0.
1980年代初頭にカナダのデ・ハビランド・カナダ社が開発した双発ターボプロップ旅客機。
15位:B777-300
Photo by Kentaro Iemoto.2009.CC BY 2.0.
アメリカのボーイング社が開発した大型ワイドボディ双発ジェット機。双発機としては世界最長を誇る旅客機。
16位:B727-200
Photo by Eduard Marmet.1985.CC BY 3.0.
T字尾翼と尾部に集中して搭載された三基のエンジンが特徴の、短・中距離用旅客機。騒音規制が厳格化したことや、より新しいボーイング737NGやエアバスA320が登場したことから、2000年代に入ると先進諸国の定期旅客路線からほぼ姿を消した。
17位:A330-900neo
Photo by Steve Lynes.2018.CC BY 2.0.
エアバス社が開発・製造しているワイドボディの双発旅客機で、エアバスA330の新世代ジェット機。新型エンジンのロールス・ロイス トレント 7000の搭載により、燃費向上、騒音削減など環境性能の向上が図られている。
17位:Citation Sovereign
Photo by Konstantin von Wedelstaedt.2012.GNU.
セスナエアクラフト社が開発した航続距離5,900km範囲のビジネスジェット(乗組員2名、乗客12名)。日本の航空自衛隊は飛行検査機として導入し、20年5月25日から入間基地で2機の運用試験を開始。
19位:Citation V
Photo by Adrian Pingstone.2008.CC0 1.0
セスナエアクラフト社が開発したビジネスジェット(乗組員2名、乗客8名)。航続距離3,630 km。
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