国土交通省は5月29日、「住宅着工統計(令和2年4月分)」を公表。
新設住宅着工戸数の前年同月比マイナスは10か月連続に対して、「4月のマイナスは11年以来の低水準となり、国交省は『新型コロナウイルス感染症の影響で一部のハウスメーカーが着工を休止した影響も出ている』という」(建通新聞社 5月29日)。
ただ、マンションについては、前年同月比で増加。新型コロナの影響はこれからか……。
ざっくり言うと
20年4月の住宅着工動向について、次のように記されている。
新設住宅着工戸数は 69,162戸。
- 前年同月比12.9%減、10か月連続の減少。
分譲住宅は 22,557戸(前年同月比3.6%減、6か月連続の減少)
- マンションは 10,723戸(同2.3%増、 先月の減少から再びの増加)
これだけでは、よく分からないので、いつものようにマンション関連のデータを中心に可視化してみよう
【全国分譲マンション】前年同月比2.3%増
4月は前年同月比2.3%増。
「先月の減少から再びの増加」であることが確認できる(次図)。
【首都圏分譲マンション】前年同月比11.7%増
三大都市圏別の分譲マンション着工戸数の推移を次図に示す。
※黒色破線は、多項式(5次)の近似曲線。以下同じ。
上図は季節変動があるので分かりにくい。そこで首都圏について、前年同月比の増減を可視化したのが次のグラフ。このグラフであれば、季節変動の影響を排除できる。
首都圏では、前年同月比11.7%増。
【都内の分譲マンション】前年同月比8.5%増
1都3県の分譲マンション着工戸数の推移を次図に示す。
上図も季節変動があるので分かりにくい。次のグラフであれば、季節変動の影響を排除できる。
都内の着工戸数は前年同月比8.5%増。
各年4月の変化を可視化したのが次のグラフ。
ほぼ例年並み。
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