不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

首都圏を中心に、不動産(マンション購入・賃貸)に係る分析記事を提供しているブログメディア


羽田新ルート|渋谷区議会、闇審議の舞台裏

渋谷区議会で都心低空飛行計画の見直しに係る請願の審査が3月17日に行われた。
たった10秒程度の審議で「継続審議」という結論に至った。その闇審議の舞台裏に迫る。


もくじ

渋谷区議会、闇審議の舞台裏

渋谷区議会の「交通・公有地問題特別委員会」で3月17日、「羽田空港増便による都心低空飛行計画の抜本的な見直しを国に求める請願」の審議結果が「継続審議」の扱い(=先送り)となった。

なぜ、10秒程度の審議で「継続審議」という結論に至ったのか?

 

金子議員(れいわ渋谷)が運営しているYouTubeチャンネル「渋谷区役所の闇を照らす」に同日、「羽田新ルート見直しの区民請願は継続審議に」という大変興味深い動画がアップされた。

金子議員が同委員会の委員である堀切議員(れいわ渋谷)にインタビューしているのである。


少々長いが、以下に書き起こしてみよう。

議事録を残したくないので「休憩」で激論

渋谷区議会は休憩が本論

  • 金子なんで区民の方を入れないで、(議論を)やっているのかな。いま、堀切先生は「休憩」と仰ってましたけども、「休憩」と言ったら、なんか休んでるみたいなイメージでしょう。
    そうじゃなくて、休憩なのに、みんな激論してるんですよ。すごい(激論)。

  • 堀切渋谷区(区議会)は、休憩が本論
  • 金子:休憩?
  • 堀切:休憩が本論。
  • 金子:休憩が本論!?

  • 堀切:嫌な伝統ですね
  • 金子:なんで? 普通「休憩」ってのは、「ちょっとトイレ行ってきます」とか、「お茶飲んでます」とか、そういうのが休憩でしょ?

  • 堀切:本当はそうなんですよ。
  • 金子なんで休憩中に激論してるの。しかも(扉を)閉めてるんですよ。普通、休憩といったら、扉を開けて、トイレ行ったり、コーヒー買いに行ったり、するじゃないですか、自販機に行きますとか言って。
    休憩で扉をびっしり閉めて、誰も入れないようにして、そこで激論してるんですねぇ

  • 堀切:これは議事録を残したくないからですよ
  • 金子:あらまぁ。議事録を残したくない!? 不都合な真実。

  • 堀切:不都合な真実。誰が何を言ったか(区民に)教えない。だから、委員会が始まった時に、金子さんが現れる前に、「委員会をこれから始めます」と委員長が言うわけですよ。
  • 金子:はい。

  • 堀切:「今日は羽田のことについて、請願出てます」と(委員長が言う)。で、「休憩っ!」
  • 金子「請願出てま~す」と(委員長が)言って、そこまで議事録を取って
  • 堀切「はい、休憩っ!」
  • 金子:「休憩に入ります」と。休憩入ったら議事録を取らない!?

  • 堀切:取らない。ここからが金子さんがご覧になった、まさに本音の会議ですよ。
  • 金子:本音の、議事録取らずに、区民も排除して、入れないようにして、議員のなかでホントの話をすると。
  • 堀切:ホントの話をする。

(中略)

与野党でも白黒つけたくない人たちが多い

与野党でも白黒つけたくない人たちが多い

  • 堀切:この(羽田新ルートの)問題は、この間の放送でもしましたけど、与野党でも実際は、大きく超えてやらなきゃいけない問題なんだけれど、与野党でも白黒つけたくない人たちが多いわけですよ。
  • 金子:う~ん。

  • 堀切:特に、たぶん地元では「これ(羽田新ルート)やめてほしい」と。与党の議員さんでも、「やめてほしい」と支持者から一杯言われてるんだけども、(やめると)言っちゃうと公認とか、言っちゃうと次に選挙が危ないと、だからその前には(羽田新ルート反対とは)ちょっと言いたくないな。

  • 金子:なるほど。結論からいくと、この請願は結局どうなったんでしたっけ?
  • 堀切:もう一つのパターンですね。
  • 金子:はい。

  • 堀切白黒つけない
  • 金子:つけない!?
  • 堀切:つけないという方向。
  • 金子:とういうことは、採決しなかったということですね。

  • 堀切:そうなんですよ。今回、ほんとに申し訳ないんですけど、多数決で、多数決で、一応方向性なんですけど、多数決的に言うと、なかで話し合いってことなってますけど、ほとんどの人たちはこれに関しては白黒つけたくない

  • 金子:ということは、もう陳情は、くしゃくしゃポイでゴミ箱に行っちゃった?
  • 堀切:一応、「審議継続」というんですね。議会では。
  • 金子:継続というのは――
  • 堀切:6月の議会、もう一回、第2回定例会で、そこで話し合いをしましょうと
  • 金子:そういうことは、先送り、結論出さず

(中略)

請願の決を取らずに先送り

請願の決を取らずに先送り

※堀切議員がタブレット端末にメモした内容を見せながら、各会派の賛否を説明する。

  • 堀切:自民党さんは、さらに審議を要したいと。
  • 金子:今回結論を出さずに、6月に回したいと。

  • 堀切:笑顔さん。笑顔さん、最初は、運用が始まってから、気持ちは分かるけど、様子見したいと。
  • 金子:様子見。結論出さずに様子見したい。笑顔の会

  • 堀切:公明党さん、本格運用を見てから。
  • 金子:3月29日に飛び始めてから考えましょうと。

  • 堀切:考えましょうと。共産党さんは3月29日の本格(運用)前に決着をつけようと。
  • 金子:うん。

  • 堀切:私たち(れいわ渋谷)は、もう「請願に決着」と(メモに)書いてあるんだから。3月29日前に。これは当然、決着で行くでしょうと。(票が)割れたわけです。

  • 金子:なるほど。ということは、自民党と笑顔と公明の、この3会派が今回、請願の決を取らないで、先送りしようという主張したということですね。
  • 堀切:そうですね。

  • 金子共産党と私どもれいわの会派はこれを取り上げるべきだと、確認したんですけれども。多数決を取るまでもなく?
  • 堀切:委員長(立民)の仕切りになるわけです。
  • 金子:委員長が仕切った?

  • 堀切:委員長は取りあえず、継続なのか、決着なのか、議決を取るところで、(私が)議決をしてくれと言ったんですけども、委員長(立民)はそれもいやだと。
  • 金子:そうですねぇ。私もその部分だけ、一部だけ、ちょっとだけ傍聴して、端のほうから見ていたんですけども――、堀切議員は、この陳情を採決すべきだと主張をされていました。
  • 堀切:ええ。

  • 金子賛成の議員、反対の議員、採決すれば分かるだろうと。
    ところが、多数決を取るべきだと言ってたのは堀切議員だけで、ほかの皆さんは、「いやいや、ここは、なあなあで行ったらいいんじゃないの」みたいな、そんなふうに聞こえたんですけど。
  • 堀切:そうですね。これが嫌な意味でいうと伝統なんですよね。
  • 金子:伝統なんだ。

  • 堀切:嫌な意味で伝統で、それを非公開で、また決めちゃう。これが問題だと思うんです。
    まだ傍聴者入れて、「決めかねんです」っていう会派と、「やりましょう、決着つけましょう」という会派があるとこを(傍聴者が)見えたら、区民の方々は納得いくと思うんですよ。
    今日も傍聴者の方10名位いらっしゃったと思うんですけど。結果的に区民の方が入ったときに、もう見たのはこの言葉だけですよ。「決着という意見がございましたが、継続審議なりました」という、この一言

  • 金子:「決着」という意見は、堀切議員だけで、共産党さんも含めて、「結論を出さず」ということになったということで。
  • 堀切:なったということですね。今回ねぇ。

(中略)

共産党まで請願を先送り

共産党まで請願を先送り

  • 堀切:今回ね、共産党さんも、だからそっちの(採決見送りの)方向に流れちゃいましたからね。
  • 金子:そ、そ、そうなんですよ。まさにそこ。
    共産党は街にポスターいっぱい張って、羽田空港の新ルート許さないというポスターを一杯張っているのに、この陳情を今回通さないという方向に手を上げたんですよね。あれびっくりしたなぁ。裏切りじゃないです。あれ
  • 堀切:基本的には、だから仲良し小好しなんですよ。

  • 金子:だって、見てください。これ僕らもこれ毎日こうやって赤旗新聞を読んでるんですよ。日刊紙、毎僕ら赤旗を新聞読んで研究しているのに、共産党の議員が陳情、「じゃぁ継続でいいや」
    そしたら、これ言っちゃっていいの? 公明党の議員さんが「ありがとうございました」って共産党の議員に深々と頭を下げてまして。しかも、公明党の議員さん、とっても紳士的な穏やかな方なんですけど、ニコニコとして共産党に頭を下げてて、面白いのが、「共産党にお礼言ったの初めてだ」って、そのあと独り言をつぶやいていたんですよ。
  • 堀切:へぇ~。

↓ 「休憩」のくだりから、動画がスタートする(約12分間)


羽田新ルート見直しの区民請願は継続審議に - YouTube

「笑顔」の仮面をかぶった自公補完勢力

「羽田空港増便・・・抜本的な見直しを国に求める請願」を審議したのは「交通・公有地問題特別委員会」(定数8人)。請願の採決に係った議員は、委員長を除く7人。

自公3人、れいわ渋谷と共産が2人だから、「笑顔」の2人が請願に賛成すれば、3対4で採択されることが期待された(羽田新ルート|渋谷区議会、請願採択の鍵を握る「笑顔」の2人)。

ところが、「笑顔」の2人が賛意を示さなかったことから、請願は継続審議(=先送り)に。

けっきょく、最後まで採決を最後まで主張したのは堀切議員(れいわ渋谷)だけだった。

※以下、敬称略

  • 【委員長】吉田 佳代子(立民)
  • 【副委員長】沢島 英隆(公明)
  • 委員
    中村 豪志(自民)
    木村 正義(自民)
    田中 匠身(笑顔)←採決の鍵を握る!
    岡田 麻理(笑顔)←採決の鍵を握る!
    牛尾 真己(共産)
    堀切 稔仁(れいわ渋谷)

「シブヤを笑顔にする会」は「笑顔」の仮面をかぶった、自公の補完勢力なのか……。

都議会の闇審議と同じ

今回、れいわ渋谷会派の2人によるYouTubeトークで白日の下に晒された渋谷区議会の闇審議の舞台。

じつは、都議会でも同様に闇審議が行われていることをご存じだろうか。

 

その一例としてこのブログで紹介したのは、昨年9月27日、都議会の非公開の理事会で共産党が上程した羽田新ルートの意見書案が却下された事案。

このときも渋谷区議会と同様、あらかじめ非公開の理事会で処理されたので、速記録には意見書案の存在そのものがなかったことになっていた。

※詳しくは、「都議会で闇に葬られた!? 羽田新ルートの意見書案」参照。

あわせて読みたい

[PR] SUUMO タワーマンションを探す!販売前の資料請求が成功の秘訣人気の新築マンション

2020年6月1日、このブログ開設から16周年を迎えました (^_^)/
Copyright(C)マンション・チラシの定点観測. All rights reserved.