駅チカのタワーマンションの広告。
物件概要
- 【第1期本広告】秋葉原駅直通8分、駅徒歩2分。総戸数934戸、25階建。販売戸数150戸、2LDK(63.53m2)~4LDK(138.44m2)。販売価格6,448万円~3億万円、最多価格帯7,900万円台(14戸)。2022年1月下旬竣工(本チラシ掲載日の1年10カ月後)。
B4サイズのマンションチラシのオモテ面に、気になる記載。
新型コロナウイルス感染・流行拡大防止のために、お客様におかれましては弊社HP「ご来場時におけるご協力のお願い」(https://・・・)をご確認の上、ご来場いただきますようよろしくお願い申し上げます。
当該URLにアクセスすると、接客スタッフがマスクを着用していることと、新型コロナの感染が疑われる人の来場お断りが記されていた。
ご来場時におけるご協力のお願い
- 弊社分譲マンション販売現場、分譲戸建販売現場等におきましては、新型コロナウイルス(COVID-19)への感染・流行拡大の防止策として弊社担当者や受付担当者等、ご案内スタッフに対しマスクの着用を推奨しております。
- ご来場いただくお客様におかれましては、マスクを着用の上でご案内・ご商談をさせていただきますこと、予めご了承いただきますようお願い申し上げます。
- 尚、ご来場のお客様や弊社ご案内スタッフへの安全配慮の観点から、咳およびその他風邪の諸症状や発熱、強いだるさや息苦しさ等があるお客様におかれましては、誠に恐縮ですが、ご来場をお控えいただき、感染・流行拡大防止にご協力をお願い申し上げます。
ニューヨーク証券取引所で今週2回目のサーキットブレーカーが発動した翌朝の、このマンション広告を見て、コロナショックの影響が遂にここまで来たのかと、実感させられる。
いよいよ明日(3月14日)から申し込みの受付を開始するというときに、コロナ禍がドンドン広がっている中での、最悪のタイミング。
駅チカのタワーマンションだから、たとえ北側に14号、南側に首都高を控えている劣悪な環境といえど、本来であればバカ売れしたに違いない。
ところが、総戸数934戸のうち、第1期の発売戸数は150戸。総戸数の16%だ。
第1期の発売戸数をかなり絞り込んだはずが、WHOが11日にパンデミック宣言を出したのは、売主にとっては予想外だったに違いない。
水面下で握っていた契約予定者は、どこまでついてくるのか。
ただでさえ、高騰しすぎて売れなくなった新築マンション市場にとって、新型コロナウイルスは悪魔の使い……。
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(本日、マンション広告2枚)