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羽田新ルート|中央区議会「20年第1回定例会」質疑応答

中央区議会の「20年第1回定例会」本会議一般質問(3月2日)で、羽田新ルートに関して、小栗智恵子議員(共産党)の質疑応答があった。

議会放映(録画)が公開されたので、テキスト化(約1千400文字)しておいた。

※時間のない方は「質疑応答のポイント」と最後の「雑感」をお読みいただければと。


質疑応答のポイント

小栗智恵子議員(共産党)
小栗智恵子議員(豊島・生活者ネットワーク、区議1期、元サントリー社員、成城大卒、57歳)

小栗:撤回するよう求める考えはありませんか?

次に、羽田新飛行ルートの撤回について質問します。

国は今年3月29日から羽田空港の国際線の増便のために、都心上空を低空飛行する新ルートを運用しようとしています。そもそも人口密集地の都心上空を民間機が飛行すること自体、とんでもない時代逆行です。


300人以上の乗客を乗せた航空機が都心上空を飛行することは、安全・環境上問題とされ、世界ではパリのシャルルドゴール空港、ミラノのミラノ空港など、都心から離れた場所に空港が作られてきました。


日本でも住民の戦いで、人口密集地の上空飛行は行わない、航空機の制限が約束され、伊丹空港は海上の関西空港になり、羽田空港は人口密集地を飛ぶルートから現在の海側のルートに変更された歴史があります。


そこで質問します。
新ルートでは都心のど真ん中を2分に1回以上の頻度で超低空飛行することになります。
健康被害を及ぼすレベルの騒音や飛行機からの落下物、墜落事故への懸念など、都民の生命・財産に関わる大問題となっています。区長はどうお考えでしょうか


また、新ルートは、中央区の上空にはかからない線形ですが、中央区も無関係ではいられません。

北風時の新ルートでは離陸機は、新荒川ルートを飛行する予定で、中央区の真上ではありませんが、上空付近を通過することになります。


巨大旅客機が小型機やヘリコプターが飛び交う都心上空を飛行すれば、大事故のリスクが高まり、上空での接触事故などの危険があります。
万が一墜落事故が起きたら、真下に墜落するわけではなく、中央区は安全などという保証はどこにもありません


危険な羽田新飛行ルートは見直し、撤回するよう求める考えはありませんか。ご答弁ください。

山本泰人 中央区長
山本泰人 中央区長(1期、元山本海苔店副社長、慶応経済卒、71歳)

区長:国の責任において進めていくべきもの

次に、羽田新飛行ルートについてであります。
国は国際競争力の強化、訪日需要への対応、東京2020大会の円滑な開催に資するため、飛行経路の見直しに取り組んでいると認識しております。


飛行経路の見直しは、騒音問題や航空機からの落下物、落下物事案などの課題があることから、国は飛行高度の引き上げや低騒音機の導入促進を図るなど、騒音対策を進めるとともに、落下物防止対策基準の義務付けを盛り込んだ落下物対策総合パッケージを実施するなど、安全対策の強化に取り組んでおります


この事業は国の責任において進めていくべきものと考えておりますが、区と致しましては区民の安全・安心と生活環境を守る立場から、関係自治体と連携し、引き続き安全対策の徹底や正確な情報提供について国に要望してまいります。

小栗智恵子(日本共産党)

小栗:区長会としても、もう一度見直し、再検討を求めたい

羽田の新ルートの問題では、いま、ルートに直接かかる区では、実機飛行訓練で、あまりの騒音で、改めて撤回の声が広がっています。


区長会としても、もう一度見直し、再検討を求めたいと思います。
この点で、もう一度答弁をいただけたらと思います

吉田副区長
吉田不曇 副区長(4期、元中央区企画部長、早大理工卒、74歳)

副区長:大変ラッキーなことに、私どもの上空は通らない

羽田新ルートの問題についてでございますが、これについては委員ご指摘のような問題もあろうかと思っておりますが、ご案内の通り、東京の東京湾上の風向きというのは、南北方向だけでございまして、基本的な風の方向性は南北方向にだけ吹いております。


それに乗っかりながらどういうルートを使っていくのかという問題として、今回の問題があると思っております。


ご指摘いただいてルートについての使用頻度とか、それらについての安全性の確保とかっていうものについては、国においても十分検討をされていると思っておりますので、大変ラッキーなことに、私どもの上空は通らないってことでございますので、やっぱりそういう部分も含めて、今のところ我々としてはそういう全体の流れというものを慎重に見極めていきたい、というふうに考えているところございます。

雑感(答弁が雑な副区長)

中央区議会の定例会一般質問で、初めて羽田新ルート問題が取り上げられたので、同会での質疑応答を初めて視聴することになった。

印象に残ったのは2点。
物腰の柔らかい区長、上品な共産党議員

1点目は、山本区長の風貌とも相まって、物腰がとても柔らかいこと。

役人が書いた文章を一字一句間違えないように読む姿はいただけないが、なぜ区長の物腰が柔らかいのか?

区長のプロフィールをチェックして腑に落ちた。山本区長が71歳もの高齢なのに1期目というのは、前区長からの後継指名を受けて当選した、元山本海苔店副社長だからなのだ。しかも剣道は7段の腕前を持つという。

区長の雰囲気に影響されているわけではあるまいが、羽田新ルートの撤回を求める小栗議員(共産)の問い掛けも、非常に上品な印象を受けた。どこかの区議会で観測された共産議員との違いが際立つ。

答弁が雑な副区長

2点目は、山本区長とは対極の吉田副区長の存在。

風貌から受ける印象もさることながら、発言内容もかなり雑。

副区長4期目ということだから、中央区のヌシのような存在なのであろう。

東京湾上の風向きは南北方向だけといってみたり、羽田新ルートが中央区上空を通過していないことにつき、ラッキー発言してみたり。


新宿や渋谷に出かけた(あるいは通勤・通学している)中央区の住民が、落下物や墜落事故に巻き込まれる可能性に思いが至らないのだろうか……。 

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