国交省は2月27日、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から「市民相談会」を延期すると公表した。
で、いったい何の「市民相談会」だったのか、という話。
やってる感を演出!?「市民相談会」開催延期
国土交通省が運営しているサイト「羽田空港のこれから」に2月27日、「市民相談会（令和２年３月開催）の開催延期について」という「お知らせ」が掲載された（次図）。
タイトルをクリックすると、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、次の3か所で予定していた市民相談会を延期するのだという。
- 3月6日（金） 船橋会場（船橋フェイスビル）
- 3月7日（土） 千葉会場（イオンスタイル鎌取）
- 3月8日（日） 市川会場（J:COM北市川スポーツパーク クラブハウス）
掲載された文章をよく読むと、何の「市民相談会」なのかどこにも記されていないことに気づく。
令和２年３月に千葉県内で開催を予定しておりました市民相談会につきましては、国内における新型コロナウイルス感染症をめぐる現在の状況を踏まえ、感染拡大防止の観点から、開催を延期することといたしました。今後の開催につきましては、状況を踏まえつつ検討してまいります。
ご来場を予定されていた皆様には大変御迷惑をおかけいたしますが、何卒御理解を賜りますようお願い申し上げます。
そもそも、相談会の開催案内をこのHPに掲載していなかったのに、開催延期案内だけはシッカリとHPで周知するという違和感。
これでは、国交省は相談会には来てほしくないけれど、説明努力だけはしているという”やってる感”を演出していると受け止められても仕方がないのではないか。
自治体はキチンと対応している
念のため千葉県HPをチェックすると、「羽田空港の航空機運用等に関する」市民相談会であったことが確認できる（次図）。
また、「市民相談会」とはいうものの、フェーズ６でも実施されてきた「オープンハウス型説明会」（パネル展示）であったことも分かる。予算消化するために「情報発信拠点」（パネル展示）と呼ばずに「市民相談会」と呼んでいるのではないか疑惑……。
【一部延期】羽田空港の航空機運用等に関する「市民相談会」の開催｜千葉県
ちなみに、千葉県だけでなく、「市民相談会」の会場であった船橋市や千葉市、市川市でも、国交省とは異なり、何の相談会が中止になったのか分かるようにホームページに掲載されている（次図）。
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