不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

首都圏を中心に、マンション選びのためのお役立ち情報を提供しています


住宅宿泊管理業者への全国一斉立入検査結果

国交省は7月1日、住宅宿泊管理業者への全国一斉立入検査結果(令和5年度)を公表。

住宅宿泊管理業者は、住宅宿泊事業法( 以下「法」という。)に基づき適正に住宅宿泊管理業を営むことが必要です。
 このため、令和5年度において、法に基づき、全国38業者に対して立入検査を行うとともに、34業者に対して是正指導を行いました

検査結果

是正指導事項別の指導件数は、「証明書の携帯等義務違反」と「帳簿の備付け等義務違反」が最も多く、次いで「住宅宿泊事業者への定期報告義務違反」(次図)。

住宅宿泊管理業者への全国一斉立入検査結果(23年度)

雑感

今回の調査は、全国の38事業者に対して実施し34事業者(89%)に是正指導が行われたもの。

全国で登録されている住宅宿泊管理業者の数は2,191件(24年3月現在)だから、今回の調査対象となった34事業者はたったの1.7%でしかない。今回の結果をもって全体を論じるには無理があるのではないか。

さらに言えば、「令和5年6月から令和6年3月にかけ、各地方整備局等において住宅宿泊管理業者の事務所等に立ち入り」と記されているが、どのような基準でもって立入り先の38事業者が選定されたのかについて、触れられていないことも気になる

国土交通省としては、引き続き、立入検査等を通じた指導を行い、法令違反に対しては、法に基づき、厳正かつ適正に対処して参ります。

国交省は「全国一斉立入検査」をすることで、やってる感を出したかったのか……。

あわせて読みたい

2024年6月1日、このブログ開設から20周年を迎えました (^_^)/
Copyright(C)マンション・チラシの定点観測. All rights reserved.