7月21日の参議院選挙を前に、こんな素朴な疑問を持つ人もいるだろう。
「今の参議院議員って、本当に仕事してるの?」
国会議員が行う“仕事”のひとつに、「質問主意書」の提出がある。政策の問題点を炙り出し、政府に公式な答弁を求める、いわば国会の“質問権”だ。
では今国会(第217回通常国会)で、誰が、どれだけ、この権利を行使したのか?
2025年1月24日〜6月22日の国会会期中に提出された質問主意書のデータをもとに、参議院議員の“活動量”を可視化した。
※敬称略。
提出したのはわずか20人。与党議員はゼロ
まず全体像から見てみよう。
第217回通常国会で、参議院議員が提出した質問主意書の総数は247件。
だが提出者を精査すると、実際に提出していたのは、わずか20人。しかもその全員が野党所属であり、与党議員からの提出は一件もなかった。
質問主意書 提出数ランキング
質問主意書の提出件数ランキングは以下のとおり。
最も多く提出していたのは、NHK党の浜田聡。続いて、参政党の神谷宗幣、立憲民主党の石垣のりこが上位に入った。
こうして見ると、国会質問の場面ではあまり目立たない議員たちが、主意書を通じて“独自の問題意識”を政府にぶつけている様子が浮かび上がる。

なぜ今?浜田議員の「6月ラッシュ」
さらに注目すべきは、提出の「タイミング」である。
上位3名の提出推移を見てみると、浜田議員は6月に入ってから急激に提出数を伸ばしている(次図)。
なぜこの時期に集中したのか?
会期末の駆け込みか、あるいは選挙戦へのアピールか──背景には戦略的な判断があった可能性もある。

数字から透ける「見えない働き方」
国会議員の仕事ぶりは、テレビ中継やニュースだけでは見えにくい。
だが、質問主意書という記録に目を向ければ、彼らがどんな問題意識を持ち、どれだけ政府に対して働きかけているかが、浮かび上がる。
今回の分析は、あくまで“ひとつの指標”にすぎない。
だがこの数字が、次の1票のヒントになるかもしれない。
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