国土交通省は2月28日、「住宅着工統計(令和2年1月分)」を公表。
ざっくり言うと
20年1月の住宅着工動向について、次のように記されている。
- 令和2年1月の住宅着工戸数は60,341戸で、前年同月比で10.1%減となった。また、季節調整済年率換算値では81.3万戸(前月比4.6%減)となった。
- 住宅着工の動向については、前年同月比で7か月連続の減少となっており、利用関係別にみると、前年同月比で持家、貸家、分譲住宅ともに減となった。
- 引き続き、今後の動向をしっかりと注視していく必要がある。
また、分譲マンションについては、次のように記されている。
- 前年同月比では3か月連続の減少(前年同月比27.5%減)。
これだけでは、よく分からないので、いつものようにマンション関連のデータを中心に可視化してみよう
【全国分譲マンション】前年同月比▲27.5%減
1月は前年同月比▲27.5%減。
「3か月連続の減少」であることが確認できる(次図)。
【首都圏分譲マンション】前年同月比▲22.3%減
三大都市圏別の分譲マンション着工戸数の推移を次図に示す。
※黒色破線は、多項式(5次)の近似曲線。以下同じ。
上図は季節変動があるので分かりにくい。そこで首都圏について、前年同月比の増減を可視化したのが次のグラフ。このグラフであれば、季節変動の影響を排除できる。
首都圏では、前年同月比▲22.3%減。
【都内の分譲マンション】前年同月比▲16.8%減
1都3県の分譲マンション着工戸数の推移を次図に示す。
上図も季節変動があるので分かりにくい。次のグラフであれば、季節変動の影響を排除できる。
都内の着工戸数は前年同月比▲16.8%減。
各年1月の変化を可視化したのが次のグラフ。
17年1月の特殊要因(東京五輪・パラリンピックの選手用宿泊施設向け賃貸・分譲マンション建設)を除けば、減少傾向に入っているように見えなくもない。
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