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羽田新ルート|渋谷区議会「20年第1回定例会」質疑応答

渋谷区議会の「20年第1回定例会」本会議一般質問(2月19日、20日)で、羽田新ルートに関して、5名の質疑応答があった。

議会中継(録画)をもとに、全文テキスト化(約1万1千文字)しておいた。

※以下長文。時間のない方は「質疑応答のポイント」と「雑感」をお読みいただければと。

※投稿20年2月28日(追記23年9月30日:鈴木建邦 議員)


質疑応答のポイント

※答弁はすべて、渋谷区長


五十嵐千代子 議員(共産)

五十嵐千代子 議員(日本共産党)
五十嵐千代子議員(共産、区議9期、国学院大学Ⅱ部卒、66歳)

問1:新飛行ルートの撤回を国に求めるべき

次に、羽田空港増便に伴う新飛行ルートの撤回についてです。国土交通省は、3月29日から正式運用を開始しようとしています。

私は1月27日、羽田増便による新低空飛行計画に反対する東京連絡会が行った国土交通省の申し入れに参加し、低空飛行ルートの中止と「地元の理解を得た」とする国の見解の取り消しを求めました。


2月2日から始まった渋谷区上空を低空で飛行する実機飛行確認に、区民からは「あまりも低く飛んでいて怖い」「騒音で仕事にならない」など怒りの声が寄せられています。

実機飛行の結果、広尾中学校上空の騒音測定結果は最高79デシベルと、事前説明よりも高く、降下角度も3.5度に変更したことで事故の危険が増し、デルタ航空は安全性が確認できていないとして運行を見合わせています。


さらに、氷の塊が落ちるとされている車輪を下ろした状態で飛行機が渋谷上空を飛行していることを多くの人が目の当たりにし、落下物の危険を身をもって感じています。

区長は実機飛行で区民から出されている不安にどう答えようとしているのか、まず伺います。

また、いっそう危険が明らかとなった新飛行ルートの撤回を国に求めるべきです。区長の所見を伺います。

長谷部健 渋谷区長
長谷部健 渋谷区長(無所属、2期、元渋谷区議会議員3期、専修大学商卒、47歳)

答1:撤回を求めるという考えはありません

次に、羽田空港増便に伴う新飛行ルート撤回について、2点のお尋ねです。一括してお答えします。

これまでも貴会派のご質問にお答えしている通り、区としては区民の安全・安心と生活環境を守る立場から、国の責任において引き続き丁寧な説明と十分な情報提供を行うよう、また騒音対策や安全対策等に対して、さらなる取り組みの強化を図るよう国に対して求めていきます。

こうしたことからご質問のような、区として撤回を求めるという考えはありません

問2:丁寧な説明が行われてきた?

次に、羽田新飛行ルートについて。
区長はこれまで「機能強化は必要、国に対しては丁寧な説明を求める」。そして今回は「安全対策も求めていく」。こういうふうに答弁されました。

私は区長が機能強化が必要だという立場に立つということは、財界が求める国際競争力の強化、インバウンドで経済成長を上げる、こういう目的で増便するというふうに国は言っています。これを優先することは、つまり飛行ルート直下で生活をする区民の命や安全性を犠牲にすることだと私は思います。


また、国に丁寧な説明を求める、あるいは安全対策を求めると言っていますが、国は3月29日から運行すると言っているんです。

渋谷区に対して、どういう安全対策が取られると思うのか。あるいはこれまで丁寧な説明が行われてきたというふうに区長は考えているのか。改めて区長の所見を伺います。

答2:そりゃ空飛んでほしくないです

羽田の件ですね。
これについても、もう再三お答えしている通り私として、個人的にも、そりゃ空飛んでほしくないです。ですが、これは私たちがどうこう個人で決める話ではなくて、国に対して区の立場としては、責任を持って国が説明するようにというふうに求めています。

ですので、いろんな不満の声、いま来てる声も国に届けておりますし、これからも届けていきます。そして、十分な説明をするようにということを求めていく。このスタンスには変わりませんし、この先も変わらないと思います。

問3:これまで十分な説明はされてきたんでしょうか?

羽田の問題ですけれども、区長は「飛んでほしくない。しかし、個人が言っても、国には責任を持って十分な説明をしてほしい、こういうふうに求めている」と言いました。が、3月29日から、いまのままだったら運行が開始されます。

これまで十分な説明はされてきたんでしょうか。
それとこれから区長は十分な説明をどのように求めるんでしょうか。その点を伺います。

答3:これ以上のことを求められても、正直できないです

羽田についてですけども、ちょっとなんか誤解があったようで、もう少し言います。

個人的な思いとしては、それ嫌なんですよ。ですが区長という立場として、もちろん区民全員が反対しているわけではないですし、いろんな声が私のところに届いてきております。

ですので、ですので、私としては、区でできることは、再三申し上げている通り、皆さんのご要望をしっかりと国に届け、区民が納得できるような説明をしてくださいということを続けるのみです。


これ以上のことを求められても、正直できないです
ですので、国政政党でもありますから、国の方とぜひやりとりしていただきたいなと、むしろ思います。

五十嵐意見:区民の立場に立って行っていただきたい

区長から議会の質問に対して止めるよう、これ以上やめてほしいという、先ほど発言がありましたけれども。

改めて議会は質問するところであり、意見は違うのが、私はいろんな立場、政党があるわけですから。区長と同じ主張じゃなければ意見を言っちゃいけないような発言はやめるべきだということを申し上げます。


そして何よりも議論をさせていただいて、改めて区長の考え、羽田空港のルートの問題についてもそうですけれども、結局、経済効率、財界が求めていく方向、それよりも区民の命よりもそれを区長は個人だと言いますけれども、他区の区長は改めて止めるよう申し入れもしてるんですよ

そういう区長と同じ立場であるわけですから、区民を代表しているのが区長ですから、ぜひその点は改めて区民の立場に立って行っていただきたいということを改めて申し上げて私の質問を終わります。

治田学 議員(立憲民主)

治田学 議員(立憲民主党)
治田学議員(立憲民主、区議3期、長妻昭元秘書、専修大卒、49歳)

問1:区への苦情、何件あったか?

次に、羽田空港の増便についてお伺いいたします。
2月2日から始まった実機よる試験飛行についてお伺いいたします。

まず、これまで何日、平均何便の飛行があったんでしょうか。区長の答弁を求めます。

また、区への苦情、これが何件あったか。さらにこれまでの国の説明と違って飛行頻度が多い、飛行する高さが低い、経路がかなりズレる、こういった声があるようです。こういった苦情について受けているか。
さらには、これらの件について、国から何らかの説明があったか、それぞれお答えください。


加えて、今回の新ルートの試験飛行は実際の乗客が乗った飛行機で行われております。これは実質的な前倒し飛行だという指摘もあります。
渋谷区は、この試験飛行が乗客が乗る航空機で行われるということを事前に国土交通省から知らされていたのか。事前に説明がなかったのであれば、それについて、いつ知ったのか区長の答弁を求めます。


私はこの新ルートでの飛行を行わせるべきではないと考えますが、このまま計画通りに進むとすれば、対策として次の2点を求めます。

1つは、渋谷区環境基本計画2018についてです。
これの行動計画は3年ごとに見直されることになっており、その中に生活環境の保全として、大気汚染や騒音などへの行動が記されています。2021年の次期行動計画に航空機による騒音と大気汚染などの測定を含めた環境影響への調査とその対策を加えるべきであると考えます。区長の答弁を求めます。


また、航空機の騒音や振動によって心身に大きなストレスがかかる方もいます。ぜひ国に対して防音対策の補助制度拡充を要求するとともに、渋谷区の住宅簡易改修助成も利用できるということも広く発信をしていただきたいと考えますが、いかがでしょうか。区長の答弁を求めます。

長谷部健 渋谷区長
長谷部健 渋谷区長

答1:飛行確認終了翌日の2月13日の時点で延べ98件

次に、羽田空港の増便問題について、3点のお尋ねです。

まず、実機飛行確認については、既に国土交通省のホームページで公表されていますが、2月2日から2月12日までに7日間行われ、各滑走路への到着便数は、A滑走路が合計148便、C滑走路が合計372便です。区へのお問い合わせの件数は、飛行確認終了翌日の2月13日の時点で延べ98件です。

また、国が説明してきた飛行ルートを外れて飛行しているとのご指摘ですが、この件についてはすでに国に対して伝えており、事実確認も含め国の責任においてしっかり対応すること、また、その情報を提供・公表することを要請しております。


次に、実機による飛行確認については、令和元年11月から令和2年1月にかけて開催された国の住民説明会において、実際の航空機により行うと説明しています。また、情報は各メディア等でも発信しており、広報されていたものと理解しています。


次に、渋谷区環境基本計画2018の次期行動計画に航空機による騒音と大気汚染などの測定を含めた環境影響調査とその対策を加えるべきであるとご提案ですが、行動計画は基本計画に基づくものです。基本計画の中間見直しを2023年に予定しておりますので、この見直しの際に検討をしていきます。


次に、防音対策の補助制度拡充の要求と区の住宅簡易改修助成の広報についてですが、国の防音対策については渋谷区は法の環境基準では対象地域ではありませんが、防音工事助成について寄せられた区民からの意見や要望は国に対し伝えてまいります

また、住宅改修支援事業を利用した防音対策につきましては、今年度の同事業の募集期間は終了していますが、二重サッシとすることは防音ばかりではなく断熱効果もあり、冷暖房効率が高まることで省エネにもつながるので、来年度の募集の際にはインナーサッシの取り付け工事を推奨してまいりたいと思います。

問2:区長が自ら率先して国に対して・・・

次に、羽田増便について。苦情が先ほども98件きている。この短期間で98件の苦情がきているということで、区長は先ほども「自分もできればやって欲しくない」ということを述べておりました。

であればやはり、区長よく会合などで、「上に立つタイプではないので、先頭に立って進めていきたい」ということを申しております。国がやることだから、上のことにはこれは進めることを受けざるを得ないというような姿勢ではなくて、やはり多くの区民が不安を抱えているということについて、区長が自ら率先して国に対して、この計画の問題性についてそれを届けていただきたいと考えます。

この計画を撤回するべきだということを改めて求めていただきたいと思いますが、これについて区長の答弁を求めます。これ再質問です。お願いをいたします。

答2:常に区政の先頭に立つつもりでやっております

羽田問題についてですが、常に区政の先頭に立つつもりでやっております。そういうふうにご理解頂ければと思います。

治田意見:(区長の考えを)区民にも伝えていっていただきたい

羽田の問題についてなんですが、区長、私、当初というか、はじめに質問したときは、区長は「この計画自体はもちろん積極的では無いですけど必要性は感じている」というようなことは言ってたんですよね。

今日は、やはり区民の方のそういった反応があってか、「自分としてもできれば止めてほしい」というような今日も発言が、先程はね。
(※議場騒然)
ごめんなさい。私はそういうふうに、先ほど他の議員には、できれば、できれば、あまりこういったことあまり進めて欲しくない趣旨の発言があったと思うんですが、これはやはりそうであれば、区長は区民の代表でもありますので、しっかりと国に対してこの計画について、やはりこれからも意見を述べていっていただきたいと思います。
お願いをいたします。


先ほど他会派の議員からの話にもありましたが、ちゃんとそういったものを、8月のときにはこの計画が決定したときにはホームページ上で区長のその時の考えというものを表明しているんですよね。

ですので、区長が今どういった考えをこの試験飛行が進んだことによって、どういう考えにあるのかということをしっかりと区民にも伝えていっていただきたいと思いますので、お願いをいたします。

堀切稔仁 議員(れいわ渋谷)

堀切稔仁 議員(れいわ渋谷)
堀切稔仁議員(れいわ渋谷、区議3期、東京綜合写真専門学校卒、50歳)

問1:住民説明を逸脱した実態、国土交通省へ抗議と猛省を促すべき

今回は会派として、まずは羽田空港機能強化について区長へ質問いたします。

我が区を通過する南風ルートは今月の2日の休日15時から突如開始され、区民の方々には唐突感が非常にあったと思われます。そういうことを感じた方が多くいらっしゃったと思います。

つまり、区民の中でもたくさんの方々が、羽田の機能強化について実機での飛行確認が行われることや、また区内での飛行ルートが2つもあることさえ知らなかったという声も寄せられております。

さらに、これほどの爆音、低空飛行で飛ぶ機体の大きさを間近にして、恐怖や苦痛を感じられているお子さんや高齢者の方々も多くいらっしゃいます。


そこで区長に2点お伺いします。
3月29日からの本格運用に向け、今一度これまでの経緯や国の連絡先、今後の運用や便数、さらには区ニュース、区のホームページを使って周知をもう一度図るべきだと思いますが、御所見をお伺いいたします。


もう1点。この問題に関してですが、今回は実機でのテスト飛行において国土交通省は今までフェイズ6まで説明会を行っております。

本区を横断するA・Cの滑走路の飛行経路において、地上にはビーコンが設置してあり、飛行機がルートから外れることなく飛行していくというふうな説明を私も何回も国土交通省の職員から聞いております。

ところが、実際始まってみますと、区民の方から実際の飛行ルートを大きく外れ飛行しているという指摘がありました。

たとえば本来、本町4丁目から入った飛行機は初台へ抜け、代々木八幡駅を抜けて恵比寿に向かっていくわけですが、実際には笹塚駅寄りに飛行をかなりズレて、実際飛んだのは、施設開放で遊ぶ子供たちが中幡小学校にいたんですけど、この頭上を通り幡ケ谷第二保育園の土曜保育の上を通過し、さらに西原、上原をかすめるように通過していったりとか。


また、同じA滑走路へ向かう旅客機が本町ともう一つ幡ケ谷の2ルート、わずか2分違いで、ほぼこの1キロ位の間を並走して飛んでいる

こういう状況もありまして、住民の皆さんはとてもこれ憤慨しております

このような住民説明を逸脱した実態が起こり、渋谷区として国土交通省へ抗議と猛省を促すべきではないでしょうか。区長のご所見をお伺いいたします。

長谷部健 渋谷区長
長谷部健 渋谷区長

答1:すでに国に対して伝えており・・・

羽田空港機能強化についてのお尋ねです。
これまで本区といたしましては、区ニュースや区ホームページ等にて周知を図ってきたところであり、区ホームページは随時更新し、羽田空港の機能強化に関する最新の動向をお知らせしているところです。


3月29日からは本格運用が予定されていますので、引き続き区ニュースや区ホームページ等で周知を図ってまいります。

また、国が説明してきた新飛行ルートを外れて飛行しているとのご指摘ですが、この件についてはすでに国に対して伝えており、事実確認を含め国の責任においてしっかり対応すること、またその情報を提供・公開することを要請しております。

問2:まず方向性に関してきちんと説明いただきたい

区長の今回の国に、もう既にあげていただいて、今後報告もするということは非常に評価できることだと思います。

ぜひとも区民の皆さんにはその結果、こういうふうに羽田空港においては当初説明と全く違うルートを飛んでるっていうことに関しては是非とも猛省と、さらに向こうの回答を区民の皆さんにお示しいただきたいなと思っています。


そのことについて区長はそこまではやられていることは、非常に理解はできるんですが、私、昨日の区議会を聞いていて、五十嵐議員の羽田空港の再質問に対して、私もこのことについて関連することを今回意見を上げるということに再度、再質問させていただきたいんですが、区民全体がこの意見に対して、飛行ルートに反対しているわけでは無いということを昨日おっしゃたんですけれども、区長自身はそれに関しては、「個人的な思いとしては嫌だ」と

そういうことをひも解いて、私も今回の質問するにあたって、過去の国交省や例えば「羽田空港の機能強化に関する都及び関係区市連絡協議会」の記録を見ると、5月14日、6月25日、7月23日と、最後はこの間、第3回定例会で区長が答弁していただきました7月30日と。このなかを振り返ると、昨日五十嵐議員にちょっと言っていたことと、だいぶ長谷部区長が我々区議会並びに区民に言っていることと若干違うじゃないかなと、かなり違うんじゃないかなという、渋谷区が回答されているんですね。

それはつまりこういうことについて意見をするとか、しないとかいう問題より、根本的に渋谷区がなんと意見をしているかというと、「当該事業の最終決定に当たって国の判断と責任において実施していただきたい」と言っているわけです。

羽田空港の機能強化に関する最終決定は国の判断と責任で実施すること、というふうにあるわけです


それとは一方的に8月に、区長もご存知と思いますが、石井国土交通大臣は「地元理解を得れた」と言っているわけです。

渋谷区は、理解をしたとも何とも言っていないわけです。結局、中間的に我々に言っているように、国にも言っていて、区長がこの計画についてむしろ静観しているような対応を文書で残されているわけです。

まして副区長が出席された場でも、意見として上がれてない。となると根本的に渋谷区はこの飛行計画について、国土交通大臣が言ってるように納得してないんじゃないかと思うんです。

となると、今回この飛行ルートについてのそもそも論の議論として、渋谷区は国土交通大臣が言っているように区長は納得している、賛同しているみたないことは、あるんでしょうか。

根本、そこがまずいかないと我々が理解できないと、これからの議論もできませんし、区民説明できないです。ただ、記録上、「厳重書類」と書いてありますけれども、全部情報公開で見たわけですけれども、「取り扱い厳重注意」に、ここまでしか書いてないわけです。渋谷区としては全くスタンスとして書いていないので、渋谷区として本当にどう思われているのか。


全く昨日、区長が五十嵐議員に言ったような、2つの少数のための意見を上げてるわけでもなければ、区長の意見自身をあげているわけでもない

ですから、まずその方向性に関して今回また意見を上げるということなので、まず方向性に関してきちんと説明いただきたいということが再質問です。

答2:国の事業ですから国の責任において・・・

堀切稔仁議員の再質問にお答えします。
これはもともと変わってなくて、国の事業ですから国の責任においてしっかりとやってくださいということです

地域、渋谷区の住民の皆さんの不安に対しては、しっかりと国が説明をすべきだというスタンスです。そのうえ、そういった声があればしっかりと届けていくということです。

問3:区は放心状態で見ている

区長からまず羽田空港の機能強化についてお答えいただきましたが、区としての方針を長として、ちゃんとはっきりすべきだと思うんです。

「国の責任で」ということは誰でも開披しできます。
区長の何とも言えないような回答を、この書類を私い見ましたけれども、区としてはどっちとも方針を決めていないわけです。

むしろ、丁寧な説明を求める、コールセンタについての考慮を求めるというところについてはそりゃあ、どこでもあげてるような話であった、渋谷区としてどういうスタンスで区長が考えられているのかということがはっきりしていないんです


現在、西風(筆者注:南風の誤読)ルート約520回の飛行で、開始日の2月2日にはすでに氷着物が池袋上空で落下して警察や国土交通省がこのことに調査をやっているわけです。たった7日間のフライトで既に落下物がこうやって落ちているわけです。


今後予定通り区長が静観されていることもあり得るのかもしれませんけれども、そうなると当区の安全性とか全く確認できないまま、ただ区は放心状態で見ているという状態になるんじゃないでしょうか。


またこれは本来であれば区長がこういうスタンスであれば、むしろこれだけ、昨日もありましたけども98件も苦情があるわけですよね。知らない方もいる。

区長が再度、区ニュースでやっていただけるということは評価できるんですが、それだけ知らない方もいるわけです。

区としてもこういうスタンスでずーっと話し合いのなかで、東京都や国土交通省が答えているのであれば。むしろ延期とかルートの変更とか、今から求めたっていいんじゃないですか。こういうような結果が出てきたら、これに関しては区として国土交通省や東京都に対してもやはりルートの変更とか延期をしたいと、区長として区民を守る立場として言ってみるというのはどうなんでしょうかね。

再々答弁をお願いいたします。

答3:決して静観なんかしていなくて

これまでも何度もお答えしている通り、国の事業ですから国がしっかりと責任を持って説明してやるべきだというふうに考えています。

ですので、決して静観なんかしていなくて、意見があったら届けてますし、そういう点は評価していただいてるようですので、なんでそれで静観と言われるのかなあとちょっと疑問ですが、できることはやっております。

堀切意見:区長としてのスタンスをちゃんと伝えてない

区長に再々答弁までいただいたんですけれども、「国交省が」っていうのはずっと聞いてますよ。

多分私たちの心証としては、私もこの情報公開を見るまでは、ちゃんと区が、区長が言ってるような形で、もうちょっと国土道交通大臣のほうの立場からの発言を見れば、区がスタンスとして認めていると、そしてぜひとも、例えば私もいままで区長の答弁からすればインバウンドも進めたいでしょうから、「渋谷区としてもぜひともお願いします」みたいなことを言ってんのかと思いきや、そういうことは全くなくて、コールセンタとか他の区長とか市長と同じように情報提供してほしいとか、そういうことを責任を持ってやってくださいということを言っていて、渋谷区に関してはさっき申し上げましたけれども、特に、都内の最終決定はちゃんとやってくださいねというような感じで、これは区民が聞いたら全然ちゃんと区として区長としてのスタンスをちゃんと伝えてないんじゃないのと言われてもおかしくないじゃないんでしょうか。


私はやはりこういうふうな場合、今のような状態も起こっていて、まだまだ周知も足りない。

それからやはり昨日も五十嵐議員なんかも言ってましたけども、デルタ航空なんかが3.5度に角度を変えることにパイロットでさえ怖いと。そういうふうな意見も出ているフライトを渋谷区の上空を2本も飛ばしているわけですよ。


私も今回この1週間以上の期間の中で多くの区民の方々からメールやお電話、それから本来は他会派の議員さんにいつも相談しているけれども、その議員さん達が結局、国側の会派だからこれはちょっと相談できないんじゃないかということで、わざわざ私のところに連絡が来ているわけです。

つまり代弁してくれる人がいないと言っているわけです。本来代弁しなければいけないのは区長じゃないですか。私じゃないですよね

私は区長に伝えることができても、私は国土交通省にも説明会では言いますよ。公の立場では言えないですよね。そして、さらに特別区に対しても、私が特別区長会に対して言えるわけじゃない。

だから、たった1人、区のトップなわけでから、これに対して私は、強くこんな不安定な状態で答えているんであれば、延期またはルート変更を求めていただきたいなと思います。

そして、本当に区民がこれを飛ばしてもいいよとか、こういうルートだったら納得いくよ、という時に渋谷区としてご表明いただいて、どういうふうに参加されるのか分かんないですけれども、参加をされるのならされる、されないならされないで表明していただきたいなと思います。

私はこの段階だったら撤回をすべきだと思います。

須田賢 議員(無所属)

須田賢 議員(無所属)
須田賢 議員(無所属、区議3期、元IT業界、立教卒、44歳)

問1:事故発生時の補償について

まず初めに、羽田空港の経路変更に係る問題について伺います。

このまま状況が変わらなければ3月には羽田空港の新ルートが実際に運用されることになります。そこで区長に伺います。


12月のオープンハウス型説明会について、国土交通省の担当者の方に対して、私が落下物や墜落事故等で住民に損害があった場合どのような補償があるのかを確認したところ、「航空会社の保険で対応する」との回答でした。

当然のことながら、保険によって補償内容で変わってくるわけですが、その際には具体的な補償内容について把握されていないようでした。

また、補償内容でカバーしきれず、航空会社が破綻した場合、国はどのように対応するのか重ねて尋ねたところ、「国が窓口としてがんばります」という趣旨の回答でした。

区は現在こうした事故発生時の補償について、区(筆者注:「国」の誤読)からどのような説明を受けているか区長に伺います。

また、区は区民の立場に立って、国に対して万が一事故が発生した場合、区民の全ての損害について責任を持って補償するよう国と交渉していくべきではないかと考えておりますが、区長の見解を伺います。


また、昨年の第4回定例会の他会派の質問で、防災計画について航空災害を含めて修正をしていくことを検討すると伺っておりますが、今後の予定について区長に伺います。

長谷部健 渋谷区長
長谷部健 渋谷区長

答1:国が責任を持って補償するように求めていく

羽田空港の経路変更に関わる問題について2点のお尋ねです。

まず、事故発生時の補償について、国からどのような説明を受けているかとのお尋ねですが、国からは被害者救済制度の拡充や補償費立て替えの枠組みの構築、見舞金制度の創設について説明を受けていますが、その内容は国が住民説明会において区民の方々に説明しているのと同様です。

また、万が一事故が起こった場合は、国が責任を持って補償するように求めていくことは区として当然の責務と認識しております。


次に、防災計画の修正についてのお尋ねです。地域防災計画に航空災害対策編を追加することについては、3月中に原案を作成する予定で作業を進めています。その後、防災会議を経て決定します。

問2:防災計画について国や都と協議していくのか?

1点だけ再質問させていただきます。
先程の防災計画について、修正の話なんですけれども、当然飛行機事故、災害の規模によっては国や都との連携が重要となってくるのかなあと思っておりますが、現在そうした防災計画について国や都と協議していくのか

あるいは、しなければ、今後そういう話もしっかりと、防災計画を作るうえで進めていくのか、区長に答弁を求めます。

答2:協議していきます

当然必要なことですので、協議していきます

須田賢意見:しっかりと進めていただきたい

ただ、できれば、実際に飛ぶのであれば3月末ですから、できればこの段階で、今後ではなく、今の段階で本当は話を詰めていて欲しかったなというところでございますが、今後進められるということなので、そこはしっかりと進めていただきたいなと思います。

鈴木建邦 議員(無所属)

鈴木建邦 議員(無所属)
鈴木建邦 議員(無所属、区議5期、東大経済卒、45歳)

鈴木:見直しや撤回を求める場合に区が取り得る手段は何か

羽田空港の航路変更について、至近距離の機体を見て、多くの区民から相談が集まっています。情報が届いていなかった区民への対応、また見直しや撤回を求める場合に区が取り得る手段は何か、区長に伺います。

区長:騒音対策や安全対策等、国に対して強く求めていくことが重要

羽田空港の航路変更についてのお尋ねです。

羽田空港機能強化については、これまで渋谷区内において、国が主催するオープン型住民説明会が13回、地域ごとの個別説明会も六回開催されました。また、区内全戸配布される区ニュースや区ホームページ等でも周知を図ってきたところです。

3月29日からは本格運用が予定されていますので、引き続き区ニュースや区ホームページ等で周知を図ってまいります。

また、今後、見直しや撤回を求める場合、区が取り得る手段があるかとのことですが、区としては、区民の安全・安心と生活環境を守る立場から、国の責任において引き続き丁寧な説明と十分な情報提供を行うよう、また、騒音対策や安全対策等に対してさらなる取組の強化を図るよう、国に対して強く求めていくことが重要と理解しております。

雑感

五十嵐議員(共産)

長谷部区長から「私として、個人的にも、そりゃ空飛んでほしくないです」という本音を引き出せたことが、今回の最大の成果ではないか。

治田議員(立憲民主)

「新ルートでの飛行を行わせるべきではない」と断ったうえで、3月29日からの運用開始に向けて、二つの対応(渋谷区環境基本計画への反映、住宅簡易改修助成の周知)を提案している。

堀切議員(れいわ渋谷)

現状を鋭く分析し、論理的に質問しようとしているところは高く評価できる。ただ、発言の仕方が冗長すぎて、論点が伝わりづらくなっている。

須田議員(無所属)

準備不足、質問力不足の感が否めない。

長谷部区長

濱野健 品川区長と違って、自らが答弁に立ち、自分の言葉で説明しようとする姿勢だけは評価できる。

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