都心上空を通過して羽田空港に着陸するルートは南風時に、羽田空港を出発して荒川沿いに北上するルートは北風時に運用される。
この「南風時ルート」「北風時ルート」の風向はいつ、どのように決定されるのか?
「南風時ルート」「北風時ルート」の風向はどのように決定?
この疑問について、Galbraithianさんが1月28日、新宿駅西口広場に開設されている情報発信拠点に立ち寄り、国交省職員から得た回答をツートされていた(下記)。
ようするに、羽田空港に係る飛行場予報(TAF)を参考にしながら、20分前に飛行場実況気象(METAR)により、飛行ルート(南風時ルートか、北風時ルートが)が決定されるということだ。
皆様。言い出しっぺの責任をとって、先ほど、新宿西口で国交省の職員に質問してきました。
具体的には、羽田空港に気象庁の職員が常駐し、飛行場実況気象(METAR)と飛行場予報(TAF)という気象情報を発表していて、それに基づいて飛行ルートの判断を行うということでした。
で、飛行場予報(TAF)というのが、翌日以降の予報で、飛行場実況気象(METAR)というのが当日のリアルタイム気象情報で、前者の情報を参考にしながら、最終的には20分前にMETARの情報で決定するとのこと。
なので、当日の昼にこれらの情報を確認すれば、当日の都心低空飛行の予測ができると思います。
あと、南風、北風というのは、羽田空港周辺の風向きのことで、例えば、埼玉とか練馬の風向きは関係ないとのことです。
というのも、風向きが重要になるのは機体が減速する着陸時においてであって、時速300km以上で飛行している場合は、風の影響は受けないからということでした。以上、ご報告まで。
※上記ツイートを転載することにつき、Galbraithianさんの了解を頂戴しています。
ルート決定の根拠となる、羽田空港の風向を知る方法
オープンデータビジネス研究会が運営しているサイト「世界の空港の天気」に、羽田空港(東京国際空港)のMETARとTAFが掲載されている(次図)。
右側の予報(TAF)の風向を参考にしながら、左側の実況(METAR。30分ごとに更新されている)の風向をもとに、20分前に飛行ルートが決定されているということになる。
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