南風「悪天時」到着ルートの運用実績を可視化。適宜更新。
※投稿20年7月14日(更新24年10月24日)
「悪天時」は「好天時」ルートの一部が西側にシフト
「悪天時」ルートが運用されると、地域によっては「好天時」よりも低く飛ぶ(すなわち騒音が大きくなる)。「悪天時」は、「好天時」のルートの一部が西側にシフトし、かつ飛行高度が低くなる(次図)。
「好天時」には通過しないが、「悪天時」になると通過するのが、さいたま市の浦和区と桜区、朝霞市、蕨市。特に蕨市以外は高度900mで通過するので騒音の影響が大きい。また、和光市は「好天時」1500mだが「悪天時」900m。
あと、練馬区と中野区は、「好天時」の高度は1350⇒1200mだが、「悪天時」の高度は900mと低くなるので、騒音が大きくなる。
それと、「好天時」には通過していなかった板橋区の西側(成増 赤塚 赤塚新町)を高度1200mで通過する。
南風「悪天時」到着ルートの運用実績
南風時の「悪天時」到着ルートの運用実績(月別)を次図に示す。
「悪天時」ルートの運用日数は、多い月でも4日間(23年8月)。
悪天時率(=1か月間の南風運用日数に占める悪天時運用日数の割合)が最も高かったのは、20年7月と23年8月の15%。
国交省が運用しているサイト「羽田空港飛行コース」の「過去の運用状況」として公開されている、運用状況履歴データをもとに筆者作成
具体的な日時を次表に示す。
羽田新ルートではないが、過去3年間(16~18年度)に「悪天時」に江戸川区上空を通過した日数によれば、悪天時が多いのは4月から9月の時期であることが分かる(次図)。
あわせて読みたい