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首都圏新築マンション市場動向(19年7月)|失速!?

不動産経済研究所は8月19日、「7月の首都圏新築マンション市場動向」を発表。

  • 発売は35.3%減の1,932戸。都下55.3%減など全エリアが減少。
  • 平均価格は5,676万円、m2単価86.0万円、いずれも下落続く。

これだけではよく分からないので、同研究所が過去に発表した数値データも含め、いつものように、首都圏の新築マンション市場動向のトレンドを可視化してみた。


もくじ

発売戸数・発売単価・販売在庫の推移(首都圏)

発売単価は、上下動を繰り返しながら上昇から鈍化の兆候を見せている販売在庫数はいまだ高水準を維持。発売戸数は上下動が激しが、やや下降傾向(次図)。

マンション市場は失速し始めたのか……。

発売戸数・発売単価・販売在庫の推移(首都圏)

発売戸数の推移(1都3県)

23区に着目すると、7月の発売戸数922戸は、前年同月比で▲35.8%の大幅減(次図)。

発売戸数の推移(1都3県)

m2単価の推移(1都3県)

23区の発売単価は、上下動を繰り返しながら、依然として上昇傾向。23区と郊外との2極化が進んでいる。(次図)。

m2単価の推移(1都3県)

価格帯別の発売戸数割合の推移(23区)

23区の発売戸数の割合は、5千万円を境にクッキリと2極化している。5千万円以下の価格帯の供給割合は激減(次図)。

7月に億ションの割合が激減したのは、一時的な現象なのか……

新築マンション価格帯別の発売戸数割合の推移(23区)

億ションの発売戸数・率の推移(23区)

億ション率(全発売戸数に占める億ションの割合)は、18年9月の4.5%を底に増加に転じている(次図)。

7月に億ションの割合が激減したのは、一時的な現象なのか……。

新築億ション発売戸数・率の推移(23区)

まとめ

マンション市場は失速し始めたのか。

  • 即日完売物件なし。
  • 首都圏の発売単価は、上下動を繰り返しながら上昇から鈍化の兆候を見せている。販売在庫数はいまだ高水準を維持。
  • 23区の発売単価は、上下動を繰り返しながら、依然として上昇傾向
  • 23区の発売戸数の割合は、5千万円を境にクッキリと2極化。5千万円以下の価格帯が激減している
  • 23区の億ション率(全発売戸数に占める億ションの割合)は、18年9月の4.5%を底に増加に転じている。7月に億ションの割合が激減したのは、一時的な現象なのか……

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2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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