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「イベント民泊」86%違法(観光庁調査結果)

観光庁は10月23日、「民泊物件の適法性の確認結果(19年3月31日現在)」を公表。


もくじ

特区民泊の半数は「確認中」

住宅宿泊仲介業者等62社(海外12社、国内50社)と旅行業者6社(全て国内)の取り扱い件数は延べ71,289件。「違法認定あり・削除対象」の民泊物件は2,154件(全体の3%)であった(次表)。

3月末時点における民泊物件の適法性の確認結果


上表を可視化したのが次図。

違法民泊は、住宅宿泊事業法に基づく届出住宅 に多いことが分かる(999件、4.4%)。

ただ、特区民泊12,483件のうち、違法民泊は465件(3.7%)と少ないように見えるが、まだ半数が「確認中」なので、最終的にどうなるのか……。

民泊物件の適法性の確認結果

「イベント民泊」86%違法

観光庁は何も言及していないが、イベント民泊 146件のうち、125件(86%)が違法であったというのは驚きだ(次表)。

3月末時点における民泊物件の適法性の確認結果

 

観光庁が8月1日付けで「イベント民泊ガイドラインの改訂」を公表したのは危機感の表れなのか。 

同公表資料に掲載されている別紙2「イベント民泊実施状況」(17年7月10日~19年7月25日)のデータをもとに、18年の開催実績を可視化したのが次図。

イベント民泊実施状況(2018年)

18年に開催されたイベント民泊は21件、物件数213件、宿泊者数754人。1イベント当たりにすると、物件数10件、宿泊者数36人。

徳島市の阿波おどりがダントツだが、違法民泊も多かったのだろうか……。

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2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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