セブンイレブンが消費者にバレないようにいなり寿司の量を減らしてプチ炎上しているという。
セブンイレブン、いなり寿司の量を減らしてプチ炎上
シュリンクフレーション(shrinkflation)とは、小売りされる商品の価格は変わらないままその内容量がシュリンク(収縮)していく経済現象である。実質値上げ、隠れ値上げ、ステルス値上げとも呼ばれる(Wikipedia)。
相次ぐ「シュリンクフレーション」
(前略)原材料費の高騰や消費量の低迷など、メーカー側はさまざまな理由を挙げるが、消費者にとっては実質的な値上げといえる。
消費税が8%から10%となり、シュリンクフレーションは拡大、消費者にとってちょっぴり寂しい「小さい秋」になっている。(以下略)
(産経新聞 10月7日)
産経の記事には、「値段据え置きで容量が変更された商品例」として、以下が例示されている。
※( )は変更された時期。
- かっぱえびせん(2019年)90⇒85g
- カレーマルシェ(2017年)200⇒180g
- おいしい牛乳(2016年)1000⇒900ml
- スキムミルク(2015年)225⇒200g
- シーチキンマイルド(2013年)80⇒70g
「時々お世話になっているシーチキンがシュリンクフレーション商品だったなんて!」と憤慨していたら、何のことはない、もっと身近なところでシュリンク現象が起きているのだ。
新築マンションも「シュリンクフレーション」
そう、新築マンションはシュリンクフレーション商品そのものなのである。
23区の新築マンションはこの10年間で狭くなったのに、分譲価格は1千万円以上上昇しているのである(次図)。
「過去18年間の「首都圏新築マンション市場動向」を可視化」より
新築マンションがシュリンク(収縮)しているのは面積だけでなく、階高(天井高)もシュリンクしていることはあまり知られていない(次図)。
いなり寿司にプチ炎上しても、新築マンションに炎上しないのは、みんながシュリンクフレーション現象に気付いていないだけなのか……。
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