BSテレ東が平日の夜放送している「BSニュース 日経プラス10」。
10月16日(水)に「2020変わる東京(1)観光立国へ・カギ握る羽田国際線増便」が放送されていた。
2020年は東京五輪を始め、日本の産業や社会が一変する転機の年となる可能性がある。20年に向け、動き出す変化の波をシリーズで伝える。
初回は来春、国際線の発着数が1.6倍に増える羽田空港を取り上げる。周辺も含めた羽田の機能強化は20年に4000万人を目指す政府の訪日客受け入れ計画のカギを握る。
ゲストに竹内健蔵 東京女子大教授と森山浩行 みずほ総研主任研究員を迎え、20分ほど、羽田新ルート計画の意義を中心に伝えていた。
国交省の言い分を垂れ流す
渋谷、港南、天王洲の上空を飛ぶ機影動画(国交省提供)を見た榎戸教子キャスターと男性サブキャスターのやり取り。
榎戸教子キャスター
こんなイメージなんですね。
男性サブキャスター
こういう街は多いですよね。ニューヨークでも、ワシントンでも、シンガポールでもそうですけれども。都市の上を飛行機が飛んでいるというのはそんなにおかしなことではないんですけど。ただ、私たち慣れてないですからね。
慣れてしまえばなんてことないと、羽田新ルート問題をひたすら矮小化。
騒音・落下物についても触れられていた。
榎戸教子キャスター
都市の上を飛ぶって、竹内さん、これって「危険も隣り合わせ」なんてことはありませんか?
竹内健蔵教授
おっしゃる通り、日本でもこういう(都心上空を飛行する)事例はほかの空港ではあったりもするんですけれども。やはりそれでも安全が第一ですので、かなり厳しい落下物に関する規制といいますか、そういう措置がとられていますね。
ただ、ほんとに(落下物事故は)万が一でもあってはいけないことですから、そういう意味じゃあ航空会社には、そこは厳重に機材の管理を願いしたいと思うんですけど。
落下物もありますし、もうあと一つは騒音の問題もあるということで。ただ、非常に航空機の技術革新は進んでますので、少し前に比べれば、はるかにうるさくない航空機ができつつあります。
それだけではなくて、空港を利用する着陸料、使用料があるんですけども、騒音が少ないそういう飛行機を使うと料金を減免すると。そういう方法を取ることによって、なるべく静かな航空機を使わせようと。そういうような取り組みなんかも行っていますね。
ときおり原稿に目を落としながら説明する竹内健蔵教授の説明は、国交省の説明そのもの。
同教授は、羽田新ルートの基本的な枠組みを作った「交通政策審議会航空分科会基本政策部会」の部会長代理や「羽田発着枠配分基準検討小委員会」の委員長を務めていた。むべなるかな。