最近、早朝の飛行騒音に安眠を妨げられた人や、低空飛行に驚いたひとたちのツイートを頻繁に目にするようになった。
ツイッターで文句を言っても、国交省に抗議の声は届かない。
今は序の口、早朝の航空機騒音
最近、早朝の飛行騒音に安眠を妨げられた人や、低空飛行に驚いたひとたちのツイートを頻繁に目にするようになった。
国交省は8月23日に、羽田新ルートに係る「飛行検査」の実施期間を公表。8月30日から12月下旬まで、朝の時間帯(午前6時~午前8時)に、小型機が都心上空を飛び回っているのである。
でも、本番はこんなものではない。
現在、飛行検査で飛び回っているのは6人乗りの小型機(セスナCJ4)。大型旅客機の全長は、検査機の4倍近い大きさだ(次図)。
来年1月末から旅客機による試験飛行が開始されるが、そのとき使用される機種は小型機(B737)と中型機(B787)。大型機(B777)では行われないことになっている(羽田新ルート|渋谷・港・品川区議会vs国交省(19年9月))。
騒音レベルは、小・中型機と大型機とでは各段に違う(次図)。
たとえば、品川区上空450mで飛行するときに、中型機の騒音レベル72dBに対して、大型機は76dB。その差4dB。
飛行検査(セスナCJ4)、実機試験(中型機)と徐々に耳を慣らしておいて、なるべく大型機の騒音の影響を緩和させようという国交省の作戦なのか……。
担当部署に直接抗議の声を届ける方法
羽田新ルートの運用開始(19年3月29日)に向けて、いよいよ国交省の手続きが最終段階に入っているのである。
ツイッターで文句を言っても、国交省に抗議の声は届かない。国交省に抗議の意思を伝える最も効果的な方法の一つは、羽田新ルート担当部署に直接訴えることだ。
どこに連絡すればいいのか?
じつは、公聴会の開催案内文書の文末に「お問合わせ先」が掲載されている。
国土交通省 航空局 首都圏空港課 須山、川津
- 電話 :03-5253-8111(内線49326、49325)
- 直通 :03-5253-8716
- ファックス :03-5253-8111
電話を掛けるのであれば、担当課直通回線がベスト。「一市民からです」といえば、親切かつ丁寧に対応してくれる。
電話を掛けることが億劫な人は、FAXで抗議する作戦もありかもしれない。
【追記】国土交通省ホットラインステーション(航空関係)
国土交通ホットラインステーションは、国土交通行政に関する皆様からの要望、意見等を一元的にお受けしています。
【受付時間】平日の午前10時から午後5時
- 電話 03-5253-4150
- FAX 03-5253-4192
WEBベースで意見を受け付けている「ホットラインステーション」もあるが(次図)、こちらに投稿しても、国交省の肥やしになるか、実績作りの片棒を担ぐことになりかねないので、あまりお勧めしない。
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