各区議会で2月から19年の第1回定例会が始まっている。
羽田新ルートが通過する区の議会では羽田新ルートに係る一般質問がなされるのかといえば、必ずしもそうではない。
そのうちのひとつ、北区議会の状況を確認してみよう。
一般質問で誰も「羽田新ルート問題」を掲げていない
北区議会の19年第1回定例会一般質問(2月26日)は、一般質問一覧(7名)として掲載されているのだが、誰も羽田新ルート問題を掲げていない。
羽田新ルートは、「花川区長の5期目への自身の進退(質問者:自民)」や「醸造試験所跡地周辺の活用(質問者:公明)」よりも優先度が低い問題なのだろうか。
ちなみに18年に4回開催された定例会のうち、羽田新ルート問題が一般質問で取り上げられたことはない。
北区議会では、羽田新ルート問題への関心が低い……。
過去に陳情1件、不採択(却下)
15年以降の陳情・請願状況をチェックすると、羽田新ルート関連は16年の第4回定例会の区民生活委員会で次の1件の陳情が「不採択」(却下)となったことが確認できる。
- 羽田空港の新飛行経路とヘリコプターに関する件(陳情28第54号)
(略)羽田空港の新飛行経路の飛行下の住民として、飛行経路、高度、回数の変更を区から国土交通省と東京都に強く働きかけることを求めます。
区民環境委員会の議事録から、同委員会7名の投票行動は次表のとおり。自公は不採択(却下)。共産と新社会は採択。
- 委員長 土屋さとし(公明)
- 副委員長大沢たかし(自民)
- 椿くにじ(自民)
- 石川小枝(自民)
- 上川晃(公明)
- 野々山研(共産)
- 福田光一(新社会)
区議会での議論が低調だから(?)教室型説明会なし
区議会での議論が低調だからなのか、羽田新ルートが北区5地域の上空を通過するのにも関わらず、北区では未だ教室型説明会が開催されていない(残り10区の教室型説明会は5・6月!?)。
少なくとも滑走路到着ルートが通過する5地域の住民(下図) は怒りの声を上げてもいいのではないか。
- C滑走路到着ルート(好天時)
赤羽北1丁目、赤羽北2丁目、赤羽北3丁目、浮間1丁目、浮間2丁目