公益財団法人日本デザイン振興会は10月2日、2019年度のグッドデザイン賞の受賞結果を発表。
今年度は4,772件を対象に審査し、1,420件の受賞（受賞企業数940社）を決定。
23区内の分譲マンションで受賞した主な物件は11件。11件のうち、受賞企業としては、住友不動産（3件）が最も多く、次いで東急不動産（2件）、トーシンパートナーズ（2件）。
「審査委員の評価」には苦心の跡が見られる……。
※総戸数の多い順に列挙。
- シティタワー恵比寿
- シティハウス千代田外神田
- ブランズ二子玉川テラス
- シティハウス文京茗荷谷レジデンス
- ライオンズ東京三ノ輪ミレス
- ディアナガーデン西麻布
- ZOOM渋谷神山町
- ブランズ六番町
- ZOOM北新宿
- レ・ジェイド中野
- ザ・リーフィアレジデンス成城
シティタワー恵比寿
受賞企業：住友不動産
物件概要：渋谷区、23階建て、310戸、2019年3月竣工
（略）本計画では高層マンションだからこそ確保可能な公開空地を「子供たちが安全に遊び回れる園庭」にできると考え、ビル風を軽減する「防風リブ」を用いながら、回遊性の高い空間をデザインした。
シティハウス千代田外神田
受賞企業：住友不動産
物件概要：千代田区、13階建て、93戸、2018年12月竣工
（略）単にエントランスを住戸下に組み込むのではなく別棟にすることで、上空を地域に開放した。さらにエントランス自体も目線が通り抜けるようにすることで、圧迫感のある景観の修復に努めた。
ブランズ二子玉川テラス
受賞企業：東急不動産
物件概要：世田谷、5階建て、79戸、2019年1月竣工
二子玉川という再開発により益々活性化する都市機能と多摩川に代表される水と緑が溢れる豊かな自然がミニマムに近接する稀有な街へ、住民が積極的に出かけて楽しむために、建物自体はリラックスできる空間づくりを意識した。幹線道路と一級河川に挟まれた計画地で、積極的に光や風を取り込み自然が循環する仕組みをもつ建築デザインを目指した。
シティハウス文京茗荷谷レジデンス
受賞企業：住友不動産
物件概要：文京区、10階建て、72戸、2018年11月竣工
（略）本計画では庇を伸ばし木ルーバーを配置することで、外部の視線から独立させた。またSマルチコアの採用により室外機の騒音からも逃れることができ、静穏でプライバシーの保たれた生活環境を実現した。
ライオンズ東京三ノ輪ミレス
受賞企業：大京
物件概要：台東区、12階建て、62戸、2019年2月竣工
（略）緑が少なく無機質な雰囲気の地域にあるが、日本の伝統家屋を象徴する木調格子や現代的なガラスの大開口、足元の壁面緑化の構成により、街角に、歴史的表現による地域の印象を一変させる新しい風景と、下町風情の中で暮らす心地よさを合わせ持った住まいを提案。
ディアナガーデン西麻布
受賞企業：モリモト
物件概要：港区、9階建て、41戸、2018年8月竣工
都心であってもリゾートのようなゆとりある居住空間を求める人のためのプランニングとデザインを行いました。また、マンションは経済性や販売戦略だけを優先させるのではなく、街並みを形成する社会的な責務があることを意識し、デザインを行いました。
ZOOM渋谷神山町
受賞企業：トーシンパートナーズ
物件概要：渋谷区、9階建て、40戸、2018年12月竣工
（略）都市のポケットパークをつくり、コンポジットによる幾何学的な形態でその秩序を緩やかに転換する装置とした。
ブランズ六番町
受賞企業：東急不動産
物件概要：千代田区、15階建て、39戸、2019年2月竣工
（略）鬱蒼とした樹々や門の先に古来日本人が大切にしてきた奥を感じさせながら、歴史ある街並みや自然との調和を描く。歩を進めると、幾重にも重ねた領域は心地よく切り替わり、深奥に護られた私邸へと住まう方を優雅に誘う。
ZOOM北新宿
受賞企業：トーシンパートナーズ
物件概要：新宿区、5階建て、36戸、2014年9月竣工
（略）隠れ家的な小規模集合住宅をデザインした。擁壁でガードし、コンクリートと木目を調和させたミニマルな設えは雑多な街並みを凛と引き締め、居住者と街の人々に歴史ある住宅地に住む価値を再認識するきっかけを提起した。
レ・ジェイド中野
受賞企業：日本エスコン
物件概要：中野区、3階建て、25戸、2018年12月竣工
（略）細部に渡り陰影をデザインしたファサードは地域に開放感を与え、最上階の北側居室においては階高を上げ、ハイサイドライトを設けることで、私道からの採光・通風を最大限享受できる。
ザ・リーフィアレジデンス成城
受賞企業：小田急不動産
物件概要：世田谷区、3階建て、13戸、2018年10月竣工
（略）街に面した庭とセミプライベートな中庭を設け、成城ならではの景観や住まい方を実現。プランの工夫により戸建のような通風採光と集合することの利便性を両立し、成城憲章の想いを街と共有する。
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