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グッドデザイン賞は20万円でもらえる?受賞率は4割

公益財団法人日本デザイン振興会は9月29日、2015年度のグッドデザイン賞の受賞結果を発表。


もくじ

「グッドデザイン・ベスト100」のなかに集合住宅関係は5件

今後決定される特別賞各賞の候補となる100点である「グッドデザイン・ベスト100」のなかに、集合住宅関係は次の5件が選ばれた。

「審査委員の評価」と合わせて以下に抜粋しておこう。

  • 集合住宅 [ザ・パークハウス グラン 千鳥ヶ淵]
    千鳥ヶ淵の美しい景観に向けて開かれたバルコニー空間が秀逸である。薄庇を重層させた外観はどこか日本的で、これからの集合住宅のメルクマールとなるだろう。

  • 里山と一体となった農地付木造賃貸集合住宅 [tetto]
    集合住宅に里山を取り込み、農業を営むオーナーによる手足をとっての農業指導のもとに、住民が作物の栽培が可能な畑を設けるなど、新たな郊外居住の可能性を切り開く優れたアイディアである。

  • 集合住宅 [AKASAKA BRICK RESIDENCE]
    凡庸で退屈なものになりがちな都市型の中規模マンションの外観に、レンガブロックを用いた巧みなファサードスクリーンを提案、バルコニーの床を抜くことで面積カウントを免れて、事業の採算性も確保した秀逸なデザイン。

  • サービス付き高齢者向け住宅 [わかたけの杜]
    高齢者の居住環境として、施設的なものに陥らず、恵まれた敷地条件を生かして、戸建ての感覚を維持したデザインが秀逸。今後の同種建物のデザインに大きな示唆を与えている。

  • 高齢者集合住宅 [上機嫌]
    木造の高齢者施設のデザインは、ともすると木を強調しすぎたり、過度に伝統的な形態におもねったりしてしまいがちであるが、この施設は質の高いモダンな空間を、優しさと温かみのある木のデザインによって実現している。

 

この他に、ベスト100には入らなかったが、集合住宅関係で「グッドデザイン賞」に選ばれたのは59件(郵便受箱のデザインなど、物件以外も含む)。

 

ところで、このグッドデザイン賞(Good Design Award)は、どのくらいありがたい賞なのか?

公益財団法人日本デザイン振興会が運営しているグッドデザイン賞のホームページから、過去の応募件数と受賞件数を拾ってグラフ化してみた。

 

申請件数の多寡によらず、受賞率は35~37%とほぼ一定

2006年度~2014度までは、申請件数の多寡によらず、受賞率(申請件数に対する受賞件数の割合)は35~36%とほぼ一定の割合であった。
2015年度は、37%と若干上昇。

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グッドデザイン賞に関わる費用は約20万円

グッドデザイン賞に関わる費用は合計金額226,800円。
内訳は次の通りだ(グッドデザイン賞応募要領より)。

  • 一次審査料:10,800円
  • 二次審査料:59,400円
  • 受賞展出展料:124,200円
  • 受賞年鑑掲載料:32,400円

応募すれば4割近く(受賞率35~37%)がもらえる賞だから、20万円ちょっとで買える賞とも言えなくもない。

 

グッドデザイン賞を主催している公益財団法人日本デザイン振興会には、どれくらいおカネが流れているのか?

グッドデザイン賞の審査などで、公益財団法人日本デザイン振興会に入る収入を試算してみた。

日本デザイン振興会に入る収入は少なくとも3億円

試算の前提として、一次審査料は応募者全員が、二次審査料と受賞展出展料は受賞者のみが、受賞年鑑掲載料は受賞者の50%が支払うと仮定した。
実際には二次審査料と受賞展出展料は一次審査通過者も払うので、少なめに仮定したことになる。

各年度の料金は上記に示した2015年度の単価と同じとした。

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公益財団法人日本デザイン振興会に入る収入は、2012年度の約2.5億円から徐々に増加し、2015年度の審査では少なくとも3億円を超えているものと推定できる。

 

五輪エンブレム問題では、デザイナー業界のハチャメチャぶりが白日のもとに晒された。

グッドデザイン賞の審査委員長は、東京五輪エンブレム問題でとなった永井一正審査委員長ご子息の永井一史氏。新刊「博報堂デザインのブランディング: 思考のデザインとカタチのデザイン」の著者でもある。

グッドデザイン賞については、3億円の入る主催者と約20万円で賞がもらえる応募者との利害が一致しているから、どこからも文句は出ないということか――。

(本日、マンション広告なし)

博報堂デザインのブランディング: 思考のデザインとカタチのデザイン

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