不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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2018グッドデザイン賞|分譲マンション(23区)

公益財団法人日本デザイン振興会は10月3日、2018年度のグッドデザイン賞の受賞結果を発表。

 今年度のグッドデザイン賞は1985年以降で最多となる4,789件の応募に対して、1,353件が受賞。うち東京23区内の分譲マンションで受賞したのは11件。

11件のうち、受賞企業としては、野村不動産(4件)が最も多く、次いで三菱地所レジデンス(2件)、三井不動産レジデンシャル(2件)。

転載した「審査委員の評価」(CC BY-ND 2.1 JP)には苦心の跡が見られる……。

※総戸数の多い順に列挙。


物件名

ザ・パークハウス 西新宿タワー60

受賞企業:三菱地所R、相鉄不動産、丸紅

物件概要:新宿区、60階建て、954戸、2017年7月竣工

(略)タワーマンションの建設に伴って生み出された1900平米の外部空間を整備して、地域との接点としている点が評価できる。特にフォレストハウスとしての共用空間を森に面して配置し、多世代交流施設として計画している。
この建物のゆったりとした空間構成も多目的な用途や居場所を想起させ、多面的な近隣との交流の機会を提供する可能性をもっているように思える。タワーマンションと近隣の創造的な接点としての新しいあり方を提示している。

蘆花公園ザ・レジデンス

受賞企業:三菱地所R、野村不動産、セコムホームライフ

物件概要:世田谷区、9+8階建て、389戸、2018年1月竣工

計画で生まれた緑のほとんどを住民だけでなく、地域の人々が生活の中で自由に味わうことができる計画にしている点がすばらしい
緑が多い計画は今回でも数多く見られたが、セキュリティ内に緑があっても見るだけのものにしかならないばかりか、ともすると敷地内外で格差をつくりだしてしまう。この計画は緑を程よく周囲に開き、新しい居場所を地域に増やしている。こうした取り組みは、マンション住人と地域との関係づくりにも役立つだろう。

パークコート赤坂檜町ザ タワー

受賞企業:三井不動産R

物件概要:港区、44階建て、322戸、2018年2月竣工

都市のタワーマンションは他のビルに比べても目立つため、その印象が大事である。
「HINOKI/TOWER」は、角が丸いフォルムと木目柄のデザインにより、柔らかい表情を周囲に与えることに成功している。3階ラウンジのダイナミックなルーバーも特徴的である。

プラウドタワー木場公園

受賞企業:野村不動産

物件概要:江東区、27階建て、204戸、2017年5月竣工

タワー型マンションに地域の消防署がコラボレートし、建物を物見櫓として地域を見守ることにも使用している関係が素晴らしい。新たな高層集合住宅の価値をつくりだしているといえる。
高層にするために地域に開放し提供している敷地の50%もの緑の空地のデザインも街に寄与しており評価したい。

パークコート青山 ザ タワー

受賞企業:三井不動産R

物件概要:港区、26階建て、160戸、2018年3月竣工

美しいカーブを外観にもつタワー型マンション。都市のシンボルとして、カーブを描く外観形状が、様々な時間や方角から異なる顔をみせており、都市の風景と有機的に呼応している。
エントランスに作られたドレープのようなガラスのデザインワークも秀逸である。

シティハウス 目黒ザ・ツイン

受賞企業:住友不動産

物件概要:目黒区、16+15階建て、160戸、2018年2月竣工

ワンルームの住戸に最小限の家具を備え付けるだけのシンプルな提案であるが、それだけに、良く整理されたインテリア空間に、必要にして最小限の仕切りになる家具が、非常に適切な寸法と構成で配置されている様子は、緩やかに日常生活を分節できる様子が創造され、共感が持てる
また打ち放しのインテリアと木質の家具という組み合わせは、新規性はないが汎用的で良質なデザインの言語であることをこの作品を通して再認識できる。
外観も整っていて、インテリアのイメージに共通した質をもっている。

プラウド駒込トレサージュ

受賞企業:野村不動産

物件概要:北区、9階建て、105戸、2017年3月竣工

ひさし・バルコニー・方立といった限られた要素を駆使し、ファサードの印象をスケールダウンするとともに、敷地の条件によって生まれてしまう階段型ボリュームを、自然な造形に落とし込んでいる。
ボリューム設計のあとにファサードデザインを行うという、大規模共同住宅設計に最も顕著なプロセス自体には課題があるが、そうした課題点を引き受けた形のプランの中では、秀逸なデザインであると思う。

ZOOM両国

受賞企業:トーシンパートナーズ

物件概要:墨田区、11階建て、44戸、2017年7月竣工

共同住宅のファサードデザインにおいて重視されがちである手すりや外壁の素材に対し、「見上げ」によって軒裏にフォーカスしている点はファサードデザインにおいて1つの発見であると言える。
腰壁のデザインは、住まい手が部屋側から味わうことができない要素だが、軒裏は室内やバルコニーからも味わうことができる。軒裏のデザインは天井を吊ることになり、コスト面からは難しい面もあるが、さらにこれを突き詰める取り組みが生まれることを期待したい。

イニシア世田谷松陰神社前

受賞企業:JWA建築・都市設計、コスモスイニシア

物件概要:世田谷区、6階建て、28戸、2017年3月竣工

(略)周辺環境になじませるために採用された雁行配置を巧みに、構造として利用することで大開口を実現しており、それによって快適な内部の居住空間を作り出すだけでなく、アウトフレーム形式でありながらも軽やかで、周辺環境と調和する外観を作り出している点も評価できる。

ローレルアイ目黒大橋

受賞企業:近鉄不動産

物件概要:目黒区、5階建て、25戸、2017年5月竣工

マンションの外観として支配的なバルコニーを、サービスバルコニーとして共用化することでシンプルなファサードを創ることに成功している。コンパクトな住戸ユニットにおいては、特にこの効果は大きいと言える。
バルコニーがないことによって居室からの眺めを最大化するだけでなく家具レイアウトの可能性を広げ、同じ間取りでも従来とは異なったライフスタイルを実現する可能性を作り出している。
シンプルながら普遍的な集合住宅の計画提案として評価できる。

プラウド白金台

受賞企業:野村不動産

物件概要:港区、7階建て、16戸、2016年7月竣工

地域の緑に対して、床から天井までの開口部が生活を彩る。梁型が出ない工夫が秀逸
道から見ると、建物の全景が街並みの高さに合わせ低いファサードとなっている。ファサードは、ガラススクリーンでリズムが図られ、プライベートを保ちつつ閉鎖的にならないようデザイン的に配慮がされている

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2018年6月1日、このブログ開設から14周年を迎えました (^_^)/
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