民泊新法(住宅宿泊事業法)が6月15日に施行されて5か月が経過。
中国版Airbnb(中国系民泊仲介サイト)の表示件数はどのように変化したのか? 定点観測結果(11月20現在)を可視化してみよう。
ざっくり言うと
【サイト別の表示件数】途家だけが驚異的に回復
中国版Airbnbの主なサイトは、「住百家(ジュバイジァ)」「自在客(ジザイキャク)」「途家(トゥージァ)」の3つ。
東京・大阪・京都における各サイトの表示件数の推移を次図に示す。
3つのサイトとも、住宅宿泊事業法(民泊新法)の施行日(6月15日)に向けて激減したのだが、途家だけが驚異的に回復し過去最高の6,680件を記録(11月20日現在)。
【地域別の表示件数】大阪の回復が著しい
東京・大阪・京都における3つのサイトの合計表示件数の推移を次図に示す。
上述のように、住宅宿泊事業法(民泊新法)の施行日(6月15日)に向けて激減したが、徐々に回復。特に大阪の回復が著しく、3,920件(11月20日現在)。
※【メモ】同じ物件が複数のサイトに重複して登録されている可能性があるので、3つのサイトの表示件数の合計が東京・大阪・京都に存在する物件数の合計を意味しているワケでない。念のため。
【サイト・地域別の表示件数】途家の増加が目立つ
サイト・地域別に見ると、大阪・京都・東京の途家の増加が目立つ(次図)。
違法民泊が復活し始めた!?
住宅宿泊事業法(民泊新法)の施行日(6月15日)直後、Airbnbサイトに表示されている届出番号の多くが虚偽番号であったことが話題になった。その時期、中国系民泊仲介サイトでも虚偽番号が表示されていたり、そもそも届出番号そのものが表示されていないことのほうが多かった。
そのような状況において、中国系民泊仲介サイトのなかでは途家は「合法运营编号」(法的運用番号)を表示するなど比較的まともであるという印象をもっていた。ところがその途家は現在、届出番号がまともに表示されている物件のほうが少ないようだ。
最近メディアがあまり民泊を報じなくなり、世間の目が届かなくなったところで、違法民泊が復活し始めたのだろうか……。
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