Airbnbサイトに架空の届出番号を表示している物件が複数見つかったことが、NHKなどのマスコミ報道で周知の事実となった。
では、中国系民泊仲介サイトではどうなっているのか?
- 架空届け出番号 仲介最大手エアビーで(朝日記事)
- 途家:4つの中国系民泊仲介サイトのなかでは一番まとも!?
- 自在客:表示はされているのだが…
- 住百家:届出番号の表示なし
- Asiayo:届出番号の表示なし
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架空届け出番号 仲介最大手エアビーで(朝日記事)
架空の届け出番号を記載している物件が複数見つかり、エアビーも状況確認を開始。観光庁は全仲介業者を対象に実態調査に乗り出したという。
民泊サイト、架空届け出番号 仲介最大手エアビーで複数確認
民泊仲介最大手の米エアビーアンドビーのサイトで、民泊のルールを定めた新法の施行以降も、違法な「ヤミ民泊」の疑いのある物件の掲載が続いていることが20日、分かった。架空の届け出番号を記載している物件が複数見つかり、エアビーも状況確認を開始。観光庁は全仲介業者を対象に実態調査に乗り出した。(以下略)
(朝日新聞 6月21日)
6月21日の朝日新聞の1面に掲載された上記記事。
じつは朝日の4日前(6月17日)に、このブログでは、Airbnbサイトに表示されている届出番号のいくつかが虚偽番号である旨を詳報していた(Airbnbが届出番号の表示を開始したのだが…)。
いくつかの虚偽物件を昨日(6月22日)、再度確認したところ、すでに表示されなくなっていたり、「M13」で始まる9ケタの番号に修正(←正規の番号かどうかは不明)されていたりしていることが分かった。
Airbnbサイトには虚偽届出番号の物件も掲載されていたことが、NHKなどのマスコミ報道で周知の事実となったわけであるが、中国系民泊仲介サイトではどうなっているのか?
主な中国系民泊仲介サイトは、「住百家(ジュバイジァ)」「自在客(ジザイキャク)」「途家(トゥージァ)」の3つ。台湾の民泊仲介サイト最大手のAsiayoを含め、4つのサイトを調べた結果を以下に示す。
途家:4つの中国系民泊仲介サイトのなかでは一番まとも!?
4つのサイトのなかでは、一番まともに対応しているような印象。
たとえば、新宿三丁目の物件には、「合法运营编号」(法的運用番号)として、「M130000***」と表示されている(次図)。
当該番号は、たしかに新宿区がHPで公開している「住宅宿泊事業 届出住宅一覧」に一致している。
また、「简易住宿设施 授权者:豊島区池袋保健所長 许可编号:30豊池保衛環き第**号」(簡易宿所承認者:豊島区池袋保健所長 許可番号:30豊池保衛環き第**号)として、簡易宿所の許可番号が表示された物件もある(次図)。
ただし、なかには、「合法运营编号:共四间房」(法的運用番号:合計4室)などという、怪しげな物件もあった(次図)。
自在客:表示はされているのだが…
自在客も届出番号らしきのもは表示されている。
たとえば、新宿区大久保の物件には、「Notification number:M130000***」と表示されている(次図)。
ただ、当該番号は、新宿区が公開している「住宅宿泊事業 届出住宅一覧」(6月15日現在)には掲載されていない(タイムラグがあってまだ掲載されていないのかもしれないが)。
なかには「Notification number:M008923***」などという、「M13」(M13は東京都のコード)でないような虚偽物件も含まれている(次図)。
あと、「Hotel or inn」(ホテルまたは旅館)とだけ表示された物件もあった(次図)。
「Hotel or inn」とはいうものの、実態は築16年の5階建てマンションだ。簡易宿泊所の届出はされているのだろうか……。
住百家:届出番号の表示なし
届出番号の表示は見当たらなかった。
Asiayo:届出番号の表示なし
届出番号の表示は見当たらなかった。
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