国交省が羽田新飛行ルートに係る「情報発信拠点」(パネル展示)を開設するのは、今回の中野区で20か所目。
中野区内では初めて。
中野区内で初めてのパネル展示
国交省が運営しているサイト「羽田空港のこれから」を閲覧して昨日(10月2日)、「中野区における情報発信拠点の設置について」のお知らせが掲載されていることに気がついた(次図)。
中野区役所1階ロビーで、11月19日(月)から11月21日(水)までの3日間、羽田新飛行ルートに係る「情報発信拠点」(パネル展示)が開設される(次図)。
中野区における情報発信拠点の開設について
国交省が羽田新飛行ルートに係る「情報発信拠点」(パネル展示)を開設するのは、今回の中野区が20か所目(次表)。
中野区内では初めて。
周知期間はこれまでの最長48日間が確保されているとはいえ、開設期間はたったの3日間。しかも平日の昼間の時間帯限定(8:30~17:00)。これでは「国交省は開設実績は積み上げたいが、区民には見に来てほしくない」と疑われても仕方がないのでは。
中野区HPで54日前に周知
中野区はどうしているのかと言えば――
中野区HPに9月26日の新着情報として、「国による羽田空港の飛行経路の変更等についての展示の開催について」と表示されている(次図)。
同新着情報をクリックすると、展示内容や会場・開催日時・参加方法などが表示される(次図)。
さらに画面をスクロールしていくと、「関連ファイル」として、『開催案内(チラシ)[国土交通省作成]』(PDF:752KB)のリンクが貼られている。
同リンクをクリックすると、テレビモニターやサウンドシミュレータなどのイラスト・写真付きでもう少し詳しい資料(A4判1枚)が表示される(次図)。
中野区HPの9月26日の新着情報に表示された「国による羽田空港の飛行経路の変更等についての展示の開催について」をわざわざクリックして、『開催案内(チラシ)』にまでたどり着く人は何人いるのだろうか。
パネル展示が開設されるのは54日も先のことなので、スケジュール帳にでも書き留めておかないと実際の行動には結びつきにくい。
「なかの区報」の最新号(9月20日号)では、本件はまだ告知されていない。ヒョットすると10月5日号か10月20日号で告知されるのかもしれない。
中野区民5割(18万人)が騒音の影響を受ける
中野区上空には、南風時(年間4割)15~19時の時間帯のうちの3時間、2つの新ルートが設定されている。
「A滑走路到着ルート」は1時間当たり14回(4分17秒ごと)、「C滑走路到着ルート」は1時間当たり30回(2分ごと)の頻度で上空から騒音が降り注ぐ。
東中野駅の上空900mを大型機が通過する際に(C滑走路到着ルート)、地上での騒音レベルは約70dB(次図)。
中野区民5割(18万人)が騒音の影響を受ける可能性があるのだが、さて、中野区民の何人がこのパネル展示を見に行くのか……。