2020東京オリンピック・パラリンピックに向けて、羽田空港の国際線発着回数を増やすため、都心上空を飛行する「羽田新飛行ルート問題」。
落下物・墜落事故、騒音問題、不動産価値への影響などが気になる人のために、羽田新飛行ルート直下の地域かどうか、簡単に調べられる地図(グーグルマップ)を作成し、同ルート直下にどのくらいの新築マンションが販売されているのかを紹介した。
ただ、このとき調査対象としたのは、物件の位置情報(住所)が容易に分かる「メジャーセブン」が販売している新築マンション(全72件)だった。
- 羽田新飛行ルートマップにSUUMO掲載物件を落とし込む
- SUUMO新築マンションのうち、何件が羽田新飛行ルート周辺で販売されているのか?
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羽田新飛行ルートマップにSUUMO掲載物件を落とし込む
今回、「SUUMO新築マンション首都圏版(7月3日号)」の巻末「スーパーガイド」に掲載されている23区の新築マンション(新古マンションを含む)を対象に調べてみた(全部で309件!)。
羽田新飛行ルートマップに、SUUMOに掲載されていた23区の新築マンション(全309件)を落とし込んだのが次図。
(※本図は非公開)
SUUMO新築マンションのうち、何件が羽田新飛行ルート周辺で販売されているのか?
SUUMOに掲載されていた23区の新築マンション309件のうち、何件が羽田新飛行ルート直下周辺で販売されているのか?
羽田新飛行ルート直下から「500m以内のエリア」で販売されている新築マンションの件数を数えてみた。
「500m以内のエリア」としたのは、騒音の影響を大きく受けるエリアであるからだ(次図)。
結果は、A・C滑走路到着ルート合わせて24件。内訳を次表に示す。
ルート直下から「50m以内」の新築マンションは、港区2件、渋谷区2件、合計4件。
50m超500m以内のエリアで販売されている新築マンションは、A滑走路ルート13件、C滑走路ルート7件、合計20件。渋谷区が5件で最も多い。
SUUMOに掲載された23区の新築マンション309件のうち、羽田新ルート直下周辺で販売されていたのは24件(7.8%)という結果 となった。
マンション選びに必須! 羽田新飛行ルートマップでチェック
今回の調査で、少なくない数の新築マンションが羽田新飛行ルート直下周辺で販売されていることが確認できた。
中古マンションのほうは、もっと多くが羽田新飛行ルート直下周辺で販売されているのではないか。
これからマンション選びを始める人は、「【保存版】羽田新飛行ルート直下の地域かどうか、簡単に知る方法」でチェックすることが必須……。