落下物・墜落事故、騒音問題、不動産価値への影響などが気になる人のために、羽田新飛行ルート直下の地域かどうか、簡単に調べられる地図を紹介した記事「【保存版】羽田新飛行ルート直下の地域かどうか、簡単に知る方法」を投稿した。
同記事を投稿した旨をツイートしたところ、「飛行機騒音に悩む40代女性」から、次のリツイートを頂戴した。
「午後3時から7時の間だけで済む訳がないと思う」
午後3時から7時の間だけで済む訳がないと思う。
羽田新飛行ルートの運用時間帯は、「義務教育の時間や夜間にお休みになる時間帯を踏まえ」15時から19時で計画されている。
将来、「15時から19時」の枠を超えて運用されることは、あり得るのだろうか?
運用時間は守られるのか?
人材派遣業種は労働者派遣法の施行により当初13業種(86年)だった。その後の法改正を経て26業種(96年)へと拡大され、さらに原則自由化(99年)されてきた前例がある。
ましてや法施行を伴わない羽田新ルート計画の運用時間枠(15時から19時)に対して、将来も守られるという保証はあるのだろうか……。
国交省は運用時間枠を守るつもりはあるのか?
じつは国交省が運営しているサイト「羽田空港のこれから」の「FAQ冊子v4.1」にQ13(P33)として、その答えが記されている。
Q13 新飛行経路の午後の運用時間(15時~19時)は守られるのですか。
- 国際線の航空需要については、日本と海外との時差の関係もあり、一部の時間帯に集中しており、このような時間帯には、羽田空港のみならず、成田空港も既にフル稼働の状態にあります。
- この需要が集中する時間帯の発着枠の確保を図るとともに、義務教育の時間や夜間にお休みになる時間帯を踏まえ、新飛行経路案の午後の運用時間を、15時~19時として提案しています。なお、15時~15時半及び18時半~19時の時間帯については、飛行経路の切り替えにあたる時間として設定しています。
- 国際航空需要の現状を踏まえると、提案している時間帯での運用により当面の航空需要に対応することが可能 と考えています。
お役所言葉の回答では…
「運用時間(15時~19時)は守られるのか?」という問いに対して、「提案している時間帯での運用により当面の航空需要に対応することが可能」という回答。
なんだ、この人を食ったような回答は!
一般企業で部下が上司にこんな答え方をしたら、上司からこっぴどく叱られるだろう。「守るのか?守らないのか?ハッキリせい!」と。
質問にストレートに答えない、言質を取られまいとする不誠実な役所言葉で応じている国交省。
「当面の航空需要に対応することが可能」というのは、当面(=今のところ)は「運用時間(15時~19時)」を守るという意味。
将来、「運用時間(15時~19時)」を守らない可能性がある余地を残していると見たほうがよさそうだ。
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