不動産経済研究所は6月14日、「5月の首都圏新築マンション市場動向」を発表。
5月の即日完売物件はゼロ。比較可能な1990年以降で初めてだという。
5.4%減の2,462戸と2ヵ月連続の減少。契約率も10Pダウンの62.2‰
戸当たり6,030万円、m2単価89.5万円、ともに2ヵ月ぶりにアップ。
これだけではよく分からないので、同研究所が過去に発表した数値データも含め、いつものように、首都圏の新築マンション市場動向のトレンドを可視化してみた。
- 発売戸数・発売単価・販売在庫の推移(首都圏)
- 発売戸数の推移(1都3県)
- m2単価の推移(1都3県)
- 価格帯別の発売戸数割合の推移(23区)
- 億ションの発売戸数・率の推移(23区)
- まとめ
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発売戸数・発売単価・販売在庫の推移(首都圏)
発売単価は、上下動を繰り返しながら上昇傾向にあったが、やや鈍化気味(次図)。
販売在庫数は、高止まり。
発売戸数は上下動が激しく、やや下降傾向にあったが再び増加か。
これらの事態を端的に言えば、「高くて売れない状況」がまだまだ続いているということだ。
発売戸数の推移(1都3県)
23区に着目すると、5月の発売戸数1,226戸は、前年同月比で1.7%の微増(次図)。
m2単価の推移(1都3県)
23区の発売単価は、上下動を繰り返しながら、やや鈍化気味(次図)。
価格帯別の発売戸数割合の推移(23区)
23区の発売戸数の割合は、5千万円を境にクッキリと2極化している。5千万円以下の価格帯の供給割合は激減(次図)。
億ションの発売戸数・率の推移(23区)
億ション率(全発売戸数に占める億ションの割合)は、17年1月の20.9%をピークに減少傾向(次図)。
まとめ
先月と同様、まだまだ「高くて売れない状況」が続いている。
- 首都圏の発売単価は、上下動を繰り返しながら上昇傾向にあったが、やや鈍化気味。販売在庫数は、高止まり。
- 23区の発売単価は、上下動を繰り返しながら、やや鈍化気味。
- 23区の発売戸数の割合は、5千万円を境にクッキリと2極化。
- 23区の億ション率(全発売戸数に占める億ションの割合)は、17年1月の20.9%をピークに減少傾向。