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首都圏新築マンション市場動向(4月)|高くて売れない状況継続中

不動産経済研究所は5月21日、「4月の首都圏新築マンション市場動向」を発表。

  • 発売2,342戸、14.6%減と4ヵ月ぶりの減少。契約率も63.0%にとどまる。

  • 戸当り価格5,548万円、m2単価80.0万円、ともに3ヵ月ぶりの下落

これだけではよく分からないので、同研究所が過去に発表した数値データも含め、いつものように、首都圏の新築マンション市場動向のトレンドを可視化してみた。


もくじ

発売戸数・発売単価・販売在庫の推移(首都圏)

発売単価は、上下動を繰り返しながら上昇傾向にあったが、やや鈍化気味(次図)。

販売在庫数は、高止まり。
発売戸数は上下動が激しく、やや下降傾向にあったが再び増加か。

これらの事態を端的に言えば、「高くて売れない状況」がまだまだ続いているということだ。

発売戸数・発売単価・販売在庫の推移(首都圏)

発売戸数の推移(1都3県)

23区に着目すると、4月の発売戸数929戸は、前年同月比で▲37.7%の大幅減(次図)。

発売戸数の推移(1都3県)

m2単価の推移(1都3県)

23区の発売単価は、上下動を繰り返しながら、やや鈍化気味(次図)。

m2単価の推移(1都3県)

価格帯別の発売戸数割合の推移(23区)

23区の発売戸数の割合は、5千万円を境にクッキリと2極化している。5千万円以下の価格帯の供給割合は激減(次図)。

新築マンション価格帯別の発売戸数割合の推移(23区)

億ションの発売戸数・率の推移(23区)

億ション率(全発売戸数に占める億ションの割合)は、17年1月の20.9%をピークに減少傾向(次図)。

新築億ション発売戸数・率の推移(23区)

まとめ

先月と同様、まだまだ「高くて売れない状況」が続いている

  • 首都圏の発売単価は、上下動を繰り返しながら上昇傾向にあったが、やや鈍化気味販売在庫数は、高止まり
  • 23区の発売単価は、上下動を繰り返しながら、やや鈍化気味
  • 23区の発売戸数の割合は、5千万円を境にクッキリと2極化
  • 23区の億ション率(全発売戸数に占める億ションの割合)は、17年1月の20.9%をピークに減少傾向。

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