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飛行検査の計画・実績を調べる方法

昨年12月26日に実施された、国土交通省所有機による川崎区上空飛行時の騒音測定を念頭に、次回の騒音試験飛行を国交省に照会したところ、航空局HPで実施計画を公開済みだという。
いろいろ調べてみると、5月17日(木)7時15分頃に川崎区上空近辺を飛行したようなので、その経緯を記録しておくことにする。


もくじ

次回「試験飛行」時期を国交省に照会したところ…

飛行経路見直し等による羽田空港の国際線の増便の実現に向けて昨年12月26日、国土交通省所有機による川崎市川崎区大師地区上空飛行時の航空機騒音測定が実施された。

当時のテレビ神奈川の報道によれば、今夏、再度試験飛行が実施されるとされていた。

川崎市は来年夏(筆者注:18年夏)にも予定される試験飛行で再度騒音を測定し集計したデータを地域住民に説明するとしています。

※詳しくは、「羽田新飛行ル―ト 小型機の試験飛行は説得力あるか」参照。

そこで先日、次回の試験飛行はいつ行われる予定なのか国交省に照会したところ、担当者から電話で次の回答を得た。

「試験飛行」ではなく、「飛行検査」のことですね。

それなら、国土交通省の東京航空局のHPに5月分の日程として、すでに公開されていますよ。

「5月分って、この夏にしては、早すぎませんか?」と訊くと、「飛行検査は半年ごとに実施していますから」との返事。

「飛行検査」実施計画は東京航空局HPに公開されている!

 「へーえ、そうなんだ」と思って、教えてもらった東京航空局の「騒音対策について」というページにアクセスする(次図)。

騒音対策について | 国土交通省東京航空局
騒音対策について | 国土交通省東京航空局


同ページをスクロールしていくと、「羽田空港飛行検査に関する情報提供について」と題して、5月分と4月分の「飛行検査日程」に行き当たる(次図)。

羽田空港飛行検査に関する情報提供について

 

さらに、「飛行検査日程(平成30年5月分)」をクリックすると、「実施計画(5月分)」のPDFが開く(次図)。

飛行検査は、5月15日(火)~19日(土)の6時~8時に計画されていることが分かる。

東京国際空港における飛行検査の実施について

「飛行検査」の飛行経路実績を調べる方法

では、実際に飛行検査が実施されたのはいつだったのか?

Flightradar24」(スウェーデンの航空ファンが構築した、飛行中の民間航空機の現在位置をリアルタイムに表示しているウェブサイト)に記録されている飛行データを調べてみた。


Flightradar24の記録によれば、5月17日(木)にセスナ社製のセスナ サイテーション(Cessna 525C CitationJet CJ4)が飛行していたことが確認できた。

1回目(7時5分頃)は、大田区上空で折り返し。2回目(同15分頃)に川崎区大師地区上空近辺を飛行したようだ(次図)。

5/17、2回目(同15分頃)に川崎区大師地区上空近辺を飛行

 

翌日(5月18日)にも飛行検査が実施されたが、大田区上空で折り返し。川崎区大師地区上空には到達していなかった(次図)。

5/18


ちなみに、国交省が運営しているサイト「羽田空港(東京国際空港)飛行コースホームページ」でもユーザー登録(無料)すると、羽田に離着陸する航空機の飛行コースと、航空局が首都圏に設置している騒音測定局で測定した騒音値を見ることができる(次図)。

ただし、閲覧できる期間はアクセス日の前日から1か月前まで。また、検査機のような小型機は表示対象外

羽田空港(東京国際空港)飛行コースホームページ

今回は通常の「飛行検査」だった!?

昨年12月の飛行検査の際には、川崎市のHPで8日前に発表があった(国土交通省所有航空機による大師地区の航空機騒音体感について)。でも、今回は川崎市のHPにも、 「市政だより(5月1日号)」にも、飛行検査についての情報は見当たらない。

今回の飛行検査は、半年ごとに行われる通常の「飛行検査」であって、特に騒音測定を意識した「試験飛行」ではなかったのかもしれない。

国交省航空局HPのどこを見れば「飛行検査」の実施計画を知ることができるのか、また、飛行検査実施後の飛行経路の確認方法など(Flightradar24サイトで調べることができる)を整理しておいた。航空業界に明るくない一般の方のお役に立てれば幸甚。

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2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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