「低学歴ほど喫煙率が高い!高卒男性喫煙者7百万人(推定)」をご覧になった不動三也氏が「不動産屋の喫煙率も高いと思う」とツイートされていた。
実際のところ、不動産業の喫煙状況はどうなのか?
調べた結果をザックリ言うと
厚生労働省が5年毎に実施している「労働者健康状況調査」のなかに、喫煙関係のデータが含まれているのでひも解いてみた。
不動産業、喫煙者は2割に満たない
2012年(平成24年)の「喫煙の有無別労働者割合」データの中から、主な業界の喫煙者の割合が多い順に並べてみた(次図)。
喫煙者の割合が最も多いのは通信業(52.7%)で、5割を超えている。
不動産業は2割に満たない(19.1%)。
航空運輸業はなんと5.0%の少なさ。
↑「あなたは職場でたばこを吸いますか」に対する回答
不動産業、受動喫煙は5割超え
受動喫煙の割合が最も多いのも通信業で、「ほとんど毎日ある(49.5%)と「ときどきある(42.4%)」を合わせると9割を超えている(91.9%)。
不動産業は「ほとんど毎日ある(25.9%)」と「ときどきある(24.6%)」を合わせると5割を超えている(50.5%)。
↑「あなたは、職場で他の人のたばこの煙を吸引すること(受動喫煙)がありますか 」に対する回答
不動産業、3人に1人が職場での喫煙に不快感
不快感の割合が最も多いのは情報サービス業で、「よくある(7.9%)」と「たまにある(30.8%)」を合わせると約4割(38.7%)。
不動産業は、「よくある(18.0%)」と「たまにある(15.1%)」を合わせると(33.1%)。3人1人が不快感を持っていることになる。「よくある」に着目すると、不動産業(18.0%)はインターネット附随サービス業(27.2%)の次に多い。
↑「あなたは職場での喫煙に関して不快に感じること、体調が悪くなることがありますか」に対する回答
不動産業の喫煙状況は他業界と比べてマシなほう!?
上図で用いた3種類のデータ(喫煙の有無、受動喫煙の有無、不快感の有無)を1枚のバブル・グラフで表現してみた(次図)。
通信業や鉄道業、総合工事業や飲食店は、喫煙者・受動喫煙の割合が多く、喫煙環境がすこぶる悪い職場だ。
不動産業は、喫煙者の割合は少なく受動喫煙の割合は平均的。他の業界と比べてマシなほうであることが分かる。
航空運輸業は、ダントツの優等生である。
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