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ブラック度対決!不動産業界vs建設業界

2015年の「ブラック企業大賞」はセブン-イレブン・ジャパンが受賞。


もくじ

そのほかの賞は次のとおり。

  • WEB投票賞 : 株式会社引越社関東(アリさんマークの引越社)
  • ブラックバイト賞 : 株式会社明光ネットワークジャパン(明光義塾)
  • 特別賞 : 暁産業株式会社
  • アリ得ないで賞 : 株式会社引越社関東(アリさんマークの引越社)

 

不動産業界からも建設業界からも、ブラックな賞を受賞した企業はなかった。

そこで、4つの指標(平均勤続年数・平均年齢・平均年収・社員数)を元に、不動産業界と建設業界の職場環境を俯瞰してみよう。

※データは少々古いが、企業・金融ディスクロージャの分析と配信を専門に行っている有報データマイニング(株)が運営しているサイト「年収プロ」に掲載されている上場企業のうち、不動産業(103社)建設業(173社)(2014年2月27日現在)を活用した。

不動産業界は転職者が多い

横軸を「平均勤続年数」、縦軸を「平均年齢」、そしてバブルの大きさを「平均年収」として描いたのが次図。

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不動産業界は、建設業界と比べて、平均勤続年数が短い企業が多く、しかも平均年齢がバラツイテいるのが大きな特徴だ。これは、不動産業界は転職者が多い業界であることを示唆している。

一方、建設業界は、不動産業界と比べて、概ね「平均勤続年数」と「平均年齢」が比例している企業が多いのが特徴だ。これは、建設業界は職場が安定している(転職者が少ない)業界であることを示唆している。

 

不動産業界で職場が安定しているのは一部の大企業だけ

上図から不動産企業だけを抜き出したのが次のグラフ。

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転職者が多い不動産業界ではあるが、NTT都市開発や三菱地所など一部の大企業においては、平均勤続年数が長く、そのぶん平均年齢が高いことから、安定した職場(転職者が少ない)であることが伺える。

 

建設業界でも一部の企業では転職者が多い

建設業界だけを抜き出したのが次のグラフ。

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建設業界も平均勤続年数が短い一部の企業においては、平均年齢にバラつきが見られる(すなわち転職者が多い)。

 

以上のグラフにおいて、バブルの大きさを表している「平均年収」については、特記すべき事項は読み取れない。

そこで、縦軸を「平均年齢」ではなく、「平均年収」に置き換えてグラフを描き、分析を続けよう。

社員数が少ない企業ほど平均年収のバラつきは大きい

横軸を「平均勤続年数」、縦軸を「平均年収」、そしてバブルの大きさを「社員数」として描いたのが次図。

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不動産業界、建設業界ともに、社員数が少ない企業ほど、平均年収のバラつきは大きい。
特に、不動産業界では、平均勤続年数が短い企業ほど、平均年収のバラつきが大きい。これは、小さい企業ほど、高給で社員を処遇している、あるいは薄給で社員をこき使っていることを示唆している。
建設業界は、平均勤続年数が長い企業であっても平均年収が低い企業が多いのが特徴。

 

不動産業界で平均年収が低い大企業はどこか

上図から不動産企業だけを抜き出したのが次のグラフ。

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社員数が多い企業で、平均勤続年数に対して、相対的に平均年収が低いのは〇〇〇〇〇〇〇。

 

建設業界で平均年収が高い大企業はどこか

建設業界だけを抜き出したのが次のグラフ。

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大〇建〇は平均勤続年数が短い割には平均年収が著しく高いことが分かる。

 

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